あとがき

 完!結!しました!


 長かった琉菜の冒険もおしまいです。自分で言うのもなんですが、感慨深いです。


 ここまで読んでくださって本当に本当にありがとうございます。第1章から全部で40万文字ですって!こんなに長い小説を最後まで読んだアナタはすごい!ありがたい!神!


 しかも、章ごとに第何話って数字をリセットしてるからわかりづらいですが、3章でぴったり100話ですよ!(偶然)すごくないですか!?


 100話アップするのに、約2年程かかってしまいました。でも別のサイトで5年以上エタっていたのを発掘してここまで書き上げたので、誰か褒めてください(笑)

 というか、本当に褒められるべきは支えてくださった読者様ですね。この方々がいなければとてもここまで書ききれませんでした。



 さてさて、お話の方ですが、私の書きたかったことは全部詰め込めました。


 以前エッセイや近況ノートでは書きましたが、このお話は私が高校生の頃に一度書き上げたものをリメイクした作品になります。偶然賊に襲われたら沖田さんが助けてくれた、みたいなシーンが4回くらいあったりしてさすがにご都合主義すぎだろ、とか、他にもいろいろリアリティに欠ける部分があったので、リメイクしたのです。(まあこの作品でもリアリティのない箇所はたくさんあるでしょうけど……)



 ちなみにそのリメイク前の小説では

 1章→中富新次郎登場せず。琉菜が露骨にモテる。

 2章→中富新次郎初登場。1章の琉菜の生活をかき乱す。

 3章→おおむね「青嵐」と一緒。写真を撮ったりするエピソードがなかった。

 という感じでした。(知らんがなって感じですよね……)



 で。特に今回重視したかったというか、テーマにしたかったのが(伝わったかどうかは別として)こんなところです。



 ・沖田さんとの恋愛はメインだけど、新選組主要メンバーともしっかり絡みたい

 ・歴史は変わらない、というのを一本軸にして話を展開していきたい



 あとは未来の便利グッズを幕末で使ってみたいとか、現代人が幕末で生きていくことになったらこうなんじゃないか?っていうリアリティはなるべく出したいとか、テーマというほどではないけど書きたかったこと、もふんだんに盛り込みました。



 最後の沖田さんの寿命が数日だけ伸びる、というくだりですが、ここまで一貫して「歴史は変わらない」をやってきたので、「最後に1回くらい奇跡があってもいいんじゃないか?ここでやれば奇跡感も際立つし。うん、そうしよう」って感じで割と中盤から後を書いている時に思いつきました。当初は普通に命日を迎える予定でした。


 あと、最後で琉菜がガイドさんになっているというのは、私の個人的願望も入ってます。わかる人はわかると思いますが、新選組の史跡として現在も一般公開されてる京都の八木邸に行くと芹沢暗殺までの顛末を話してくれるボランティアのガイドさんがいるんです。あれやりたいんですよね。ボランティアだから脱サラしてまで飛び込めないので、老後の夢です(笑)



 そして、タイトルの由来についてお話しましょうかね。

 まず「青嵐」は、私の大好きな新選組漫画「風光る」が季語からタイトルを取ったという話だったので、「私も季語から取りたい!」と思って何か新選組を表すのにぴったりな季語はないかと探した末見つけたのが「青嵐」です。夏の、葉が青々した時期に吹く強い風のことだそうです。

 新選組のイメージは、まさに風のように吹き抜けた集団、そして有名のあの羽織の青っぽい感じ!(本当はうっすいブルーグリーンといったところですが)ぴったりじゃん!ということで決定。



 で、「誠の未来へ」はちょっとクサいかなあと思いつつも追加でつけました。1章~3章を通して描きたかったのが、新選組や他の幕末志士たち(いうても坂本龍馬くらいしかちゃんと出せませんでしたが)が、みんな未来の日本のために戦ってたんだよ、っていうところ。後半は登場人物の退場が連続してそのたびに皆が同じ質問をしていくというシナリオだったので若干しつこい感は否めなかったかな……とも思いましたが、カットしたくもなかったのでそのまま進めていきました。



 地味に困った(?)のは連載中に元号が変わってしまったこと。連載始めた2018年の5月というのは、「来年の4月から元号が変わるぞ」と言われてはいたし、なんとなく「平成最後の」がいろいろ出始めた時期ではありましたが、そこをあんまり深く考えずに


 2018年4月 琉菜高校入学

 2020年夏  二度目のタイムスリップ

 2022年3月 琉菜高校卒業


 っていう時系列にしちゃったので、途中で令和になるんですねー。でも結構地の文とか琉菜の独白で「平成に帰る」とか「平成では」とか使ってますねー。どうしましょ。2章の最終話タイトルなんて「脱走、そして平成へ」ですよ。山崎さんのこと「平成から来た男」って書いてますけど、これ確実に「令和から来た男」ですねー。ここだけでも「令和」に修正しようか迷います。けど、なんか、「へいせい」を「れいわ」にすると文字数のバランスがよろしくない……(笑)ちなみに3章は半分以上を令和になってから書いたので、あまり元号を文中で使わないように気を付けてはいたのですがね……。


 改稿といえば、最初の方は小説の書き方ってものに全然沿ってなかったので、算用数字と漢数字がバラバラだったり、・と…の使い方もぐちゃぐちゃだったり、何よりかなり後になって「こんな書き出しはNG」っていう記事?を読んだ時に「いきなり年月日から始めるのはNG」っていう記載を見て、「やっちまった!」ってなったりしたので、特に1章なんかは修正したいなーという気持ちもありますが……。


 平成→令和の件含め、たぶんいじりません……後ろは振り返らない!と言えば聞こえはいいですが、他の作品を進めていきたいというのもあるので……これはこれで自分の成長がわかっていいかな、みたいな笑


 でもあと二年くらいしたらみんな平成→令和の移り変わりのことなんて忘れてしまって、初めて読んだ人とかが「あれー?なんで平成?」とかなってしまいそうな気もするので、遠い将来、書き直すかもしれません。カクヨム版だけでも。縦読みができるので、縦で読んでも耐えられるように……。(エブリスタ版はもうそのままにしようかなと。なろう版はもともと2012年スタートなのでこういう問題が起きないのです(笑))


 そんなこんなで。あとがきは以上になります。元号の話が長くなってしまいました(笑)

 ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

 読み終わった感想などをぜひいただけると飛び上がって喜びます。よろしくお願いいたします!



 そして、宣伝ですが、もうひとつの新選組長編小説「浅葱色の桜」もまもなく連載再開予定です!(超絶亀更新の予定でもありますが)

 今後とも、私の活動を見守っていただければ幸いです。


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青嵐―誠の未来へ―  初音 @hatsune

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