其処に足音はない






 自然環境の汚染が深刻な域に達した太古の時代。霊長である人類は、その繁栄の源である科学技術を放棄し、遠い過去に捨て去った神秘の力に回帰する道を選んだ。


 過去の遺物、文明の遺産として受け継がれてきた神秘学に回帰せねば、人という種が滅びると悟ったからである。

 剣と魔法という、前時代の遺物であると嘗て嘲っていたその力を手に、人類は新たに零から文明を築き上げていった。科学による繁栄は行き詰まったが、嘗ての栄華を今一度取り戻すため、時に争い、時に手を取り合って、人々は懸命に文明再編の事業に取り組んだ。

 残念ながら当時の情勢を物語る資料は散逸し、どうして一度は繁栄を極めた科学文明を、人類が手放す決断が下せたのかは謎に包まれている。世界大戦が原因であるとする説と、行き過ぎた自然環境の破壊が原因だとする説が現在では最も有力視されていた。


 ――そんな激動の時代のことだ。地上へ、八百万の神格が降臨した。


 存在すら疑われていた、古き世界の支配者達。神話の世界の絶対的超越者。それが、再び歴史の表舞台に現れたのだ。

 彼らは人類に対して非常に友好的だった、と記録に残されている。それは一側面を見るのなら事実ではあるのだろう。彼らは自分自身のために、人に対して友好的に接していたに過ぎない。

 魔導文明の黎明期。非常識なまでに強大な権能を持つ神々は、いっそ献身的なまでに人類を保護した。穢れた大地と同化して豊潤な土壌を回復し、悍ましい毒素に塗れた大気や海を清浄なものにするため、幾柱もの神々が消え去ったという。そうして多くの神の命を使った挺身によって、この星は元の自然豊かな姿へ快復した。人類はその奇跡によって神々を信仰するに至り、後に残った百柱の神の庇護を受けることとなる。

 そうして神の齎す豊かな恩恵により、人類の魔導文明は急激に成長した。永きに亘る平和は荒廃していた人心を慰撫し、ついには僅か五百年で嘗ての科学文明に匹敵する生活基盤を手にできた。文明再編の一大事業は叶ったのだ。


 さて――衰退の一途を辿っていた人類の前に、ご都合主義の塊のように現れ、救済の手を差し伸べたのが神と呼ばれる存在だ。ではその神は、なぜ人を救うためだけに何処とも知れぬ彼方から現れたのだろうか。そもそもその神とはどのような存在なのか。

 ある時、秘密を持たぬ奔放な神は問われるまま答えた。我々は人類の被造物である、と。人の想念が編み上げた救済を希求する信仰の形であると。

 しかし人の被造物であるが故に不完全で、これまで明確な自我を持つことなく、願われるまま人類を救済していたのだ。そして人々からの信仰が厚くなるにつれて自我に目覚め、ようやく一個の生命体として成立したのである。

 謂わば神にとって人は創造主であると同時に、信仰というエネルギーを得るための糧だったのだ。生きるために神は人類を庇護下に置いているのである。生きるために、自分達より遥かに劣る虫けらのような命を守っていたに過ぎない。人が滅べば自身もまた滅びる故に。


 人は神という庇護者の存在なくして、僅かな時間での文明再編を成せず。神は人という創造主の存在なくして生存できない。


 切っても切れぬ共生関係だった・・・と言える。しかしそれには終わりが見えていた。


 文明が成熟したことで、人が神を必要としなくなったのだ。自分達だけで安定して、平穏な生活を送れるようになった人々にとって、神々は強大な力をなんのセーフティもなく振るえる恐ろしい化け物でしかなくなっていた。

 その畏怖を信仰に挿げ替え、神を崇めることで内心の恐怖を抑えていたが、神々はその心の変遷を敏感に感じ取っていた。人なくして神は生きられない――しかし人の間に生まれた恐怖は、隔意となって神々を淘汰することになるかもしれない。それは科学文明が発展した後に、神秘の存在を忘れ去り神を駆逐した道を再び歩むことを意味する。


 或る神が説いた。いつかまたフリードリヒ・ニーチェが再来し、我々は言論を以って殺されるだろう、と。このままでは再び自分達は音も、光も、なんの感覚もない、虚無の暗黒に呑まれ……ただ意識だけが残り続ける地獄に逆戻りするかもしれないと。

 人の想念に拠って編み上げられた精神生命体である神は、信仰が弱まると弱体化してしまう。信仰がなくなれば、神は虚無に溶けてしまうのだ。故に“神は死んだ”と――その言葉一つで滅亡する危機に陥ってしまう。


 一部の奇特な神は惜しげもなく自身らの生態を人に教えた故に、それが現在にも伝わっていた。――その危機意識の提起が、皹の入っていた人と神の蜜月に、決定的な亀裂を走らせた。


 充分な信仰を受けたことで、明瞭な自我を神が獲得した弊害だろう。人間のような心を持ったが故に、善性とは別に悪性を得た一部の神が、丸々と肥え太った家畜を喰らうが如く人類を虐げ始めたのだ。

 科学文明の発展に寄与したのに裏切られ、死よりも悍ましい地獄に落とされた。そして今また同じ轍を踏もうとしている。ならばいっそのこと人を支配し、心を操って信仰を集めた方が良いと考えたのである。元は祈られ、願われることでしか動かなかった神は、能動的に動くことで自身らの危機を打開しようとしたのだ。


 人を守るのではなく支配し、洗脳してしまうことで信仰のエネルギーを強制的に搾り取り、人を神に仕えるだけの奴隷にする。そうした方がより確実であり、人の善性に期待することをやめた方が建設的だ。或る神がそう説き、大部分の神はそれに同調した。

 これに対して人間は成す術を持たなかった。人智を越えた超越者達を相手に、脆弱な人の身で抗し得る道理はない。そうして人類の過半が神々によって従属させられ、心から屈服した人々はその魂魄を支配された。人としての在り方を放棄させられた彼らはデウス・プロディギアリス――通称“魔族”と呼称されることとなった。


 彼らは邪神達の贄として、或いは奴隷として奉仕する機構と化し、元は同胞であった者達に牙を剥く。人間という種を完全に支配下に置くために。


 しかしその神々の圧制から、人を救おうとする神が立ち上がった。魔族らの王にして神、魔王とも魔神とも呼ばれる神格を討たんとしたのは現在まで伝わる人類の王、神々の統率者である神王だ。

 黄金の神王は魔神と、その麾下に集った神々を討ち果たさんと旗を掲げ、自身に従う十柱の神格と共に敢然と戦いを挑んだ。人に祝福を与えて戦端を切り、自ら剣を執って人民の守護者となったのである。

 神王にも劣らぬ魔王を打ち倒すため、神王の陣営に属した神は人に力を分け与えた。そうして生まれたのが知恵と魔力に秀でた賢人族エルフ、鍛冶と膂力に長けた巨人族キュクロプス、生命力と頑健さに優れた小人族ドワーフである。彼らはその姿を異形としながらも力を合わせ魔王の脅威に立ち向かった。


 斯くて人と魔の戦いは始まりを告げ、今現在に至るまでその絶滅戦争は続いている。





 以上が、一般的な歴史として知られるこの世界の成り立ちだ。





 教科書を閉じ、コールマンは頭痛を堪えるようにこめかみを揉む。内心に生じた感想を口走りそうなのを堪えるも、どうしても思わずにはいられなかった。


 ――まるで、あれだ。ジャパニーズ・ライトノベルの世界観だ。創作じゃなくて、大真面目に現実の歴史として伝わっているなんて……冗談にしても笑えないな。


 魔法があり、魔物がいて、魔族がいる。なら神が実在しても不思議ではない。それは分かる。しかし魔導文明に移行する以前に科学文明が在り、それ以前から魔法があったらしく、科学が発展したのも神のお蔭といった臭いを立たせるのは如何なものか。

 この世界の科学技術は、偉大な発明家や研究者達によって発展したものではないのか……? 神におんぶに抱っこで恩恵を与っていただけだと? なのに、ある程度文明が成熟すると、恩義を忘れて用済みであると神を淘汰した?


 極めて分厚いオブラートに包んで言わせてもらうなら……馬鹿じゃないだろうか。そして恩知らず極まるのではないか、人間は。


 神は人の被造物で、科学文明が成熟したことで不要なものとして忘れられ。教科書から読み取れる限りでは無音、無痛の暗黒の中で、恐らく何百何千年もの間ずっと身動きもできずに押し込まれていた――と。

 科学文明を棄て、零からやり直した人類は神を求めた。それによって再び現世に現れた神は人を導き、折角意志を取り戻したのに科学文明の時の二の舞を演じることになりそうだったから人を支配しようとした……。まあ要するに、この世界の戦争の原因は、意図していようがいまいが人間の自業自得にあるわけだ。

 コールマンとしては魔王の所業を責められない。誰だってうんざりするだろう。コールマンは魔王側に同情した。仏の顔は三度まで、と日本では言うらしいが、こんなにも酷い仕打ちを受けたのなら仏様だって一度でブチ切れる。寧ろ人を支配するに留めた魔王とその味方の神は、かなり理性的で慈悲深いのではないだろうか。


 分からないのは神王とその麾下の神々だ。なんだって人間の味方をした? 普通に考えると魔王と結託して人間を支配した方が、神の生態からするとよほど効率的だろう。


 色々と違和感はあるが、知識が足りない。今は何を考えても無駄だろう。馬鹿の考え休むに似たりという奴だ。いやはや全く、日本の格言は的確に真理を突いている。

 しかしこうして学業に打ち込むのは、意外なほどに楽しくはあった。何せ娯楽に乏しい環境である。やれることが少ないから自発的に勉強して知識を得ようとしている面もあるのだが、まるでアニメか何かの裏設定を記載した設定集を見ているようで面白い。何か隠された意図がないか、深読みしてしまいそうである。


『……マーリン、この教科書に書かれてあることは事実なのか?』


 コツ、と指先で宝玉を小突くと、マーリンは至って平静に応じた。


『そうだね。少なくとも人間側では、それが本当のこととして伝わっているよ』

『……?』


 何か含むような物言いに首を傾げる。まるで裏があるような言い方だ。コールマンは訝しげにしながらも、マーリンに先を促す。


『魔族側には別の見解がある可能性もあるってことさ。案外向こうからしたら、こちらが滅ぼすべき魔族で、自分達こそが本物の人間だって考えてる可能性もある。広い視野で見れば向こうに正当性がある場合も、客観的に見て有り得ない話じゃないよ』


 『ふぅん……?』何やら訳知り顔でもしていそうな言い回しだが、少年はさしたる関心を寄せなかった。正当性など、コールマンにとってはどうでもいいことなのだ。相手に正当な大義があるなら殺されても仕方がないなんて、そんなふうに割り切れるほど、コールマンは魔族に対して思い入れがあるわけでもない。『なんでもいいがね、常識に疎い私としては、手に入る資料を制限されているのは面白くない。私が魔族かもしれないと疑い無為に監視を続けるぐらいなら、さっさと尋問なりなんなりをした方が建設的だと思うよ』


 あらぬ疑いを掛けて、人工精霊のアビーを傍につけ、迂遠に監視するだけというのは本当に煩わしい。検閲をパスして配布されるのは基礎中の基礎の歴史ばかりで、知りたいことも遅々として知れないし、いい加減に鬱憤も溜まるというものだ。

 そんなコールマンのうんざりしたぼやきに、マーリンは可笑しそうに笑いながら言った。


『はは。マイ・マスターは官憲に尋問されたいのかな? 彼らの手に掛かったら割とえげつないことをされるっていうのに』

『そんなわけがあるか。ただ枷を嵌められたままなのが気に食わないってだけだよ』


 深々と嘆息して席を立つ。アビーに注文して取り寄せていた、ヴァイオリンのチューナーが届いたのだ。楽器は繊細で、こまめにその調子を整えてやらねばならない。今までは音色に変調を来たしても勘で調弦せざるをえなかったが、ようやくまともなチューニングをしてやれる。

 本当はピアノの方も調律したいが、そちらは専門家がやらないといけない。ピアノには沢山の種類があり、それぞれの種別ごとに専門学校があるなど専門性が高いのだ。調律の素人が下手に手を出して良い領域にはないのである。故にピアノは今のところ放置するしかない。その内自分で調律の仕方を学んで、自力でやるしかないかもしれなかった。


『常識、か……』


 マーリンは思案するように呟いた。耳聡くそれを聞き拾うも、コールマンはヴァイオリンのチューニングをする手を止めなかった。


『生憎とわたしもそれには疎い。心苦しいけどマイ・マスターに教示はできない』

『デバイスである君に過度な期待はしていないさ。私の補助さえこなせるなら、私から言うことは何もないよ』

『そうかい? 常識には疎いけど、教えられることならあるよ。例えば……そうだね、精霊言語とか』

『精霊言語?』


 聞き慣れない単語に反応する。一瞥を机上のデバイスに向けると、魔力派共鳴式魔導管制杖は淡い光を明滅させた。

 あたかも自慢げにしているような雰囲気がある。顔も、表情もない機械なのに、そんなものを感じるのが可笑しく見えた。


『人工精霊っていうのがいるのは知っての通りだ。その名の通り人工・・の精霊だから、逆説的に人工じゃない天然の精霊もいるっていうのは想像できていたろう?』

『それはね』

『精霊は嘗て大自然と同化した神の残滓だって言われているけど、その多くは旧時代の動物に近い姿を持っているんだ。そしてその大部分は人間の言語を話せなくなってる。例えば獅子の姿をした精霊なら、獅子のような声しか出せないんだよ』

『……なら、鳥なら鳥みたいな鳴き声しか発せない?』

『その通り。加えて人間の言葉を理解できなくなっている。だから意思疎通のために精霊言語が編み出された。開発したのは二百年前に滅んだ魔導国の賢王ソロモンだ』


 ヴァイオリンの調弦を終える。試しに弓を取り手習いの曲を少し弾いてみて調子を確かめた。……まずまずといったところだ。


 コールマンはヴァイオリンを壁に立て掛け、ソロモン、とオウム返しに呟く。旧約聖書の列王記に登場する、古代イスラエルの第三代の王と同じ名だ。サブカルチャーでも取り沙汰されることは多く、大体の役割が大魔法使いだったりする。

 またぞろビッグネームが飛び出てきたよ……内心の呟きは表に出さず、コールマンは自身の魔力派共鳴式魔導管制杖を見る。ダーム・デュ・ラック・マーリン――元の世界の『アーサー王伝説』に登場する湖の貴婦人と、伝説の魔術師の名前を掛け合わせた名称を持つデバイスだ。この世界にアーサー王伝説はないらしいが、さて。旧約聖書も存在しないのか?


 どうでもいいか、と名前については気にしないことにした。実際、関心はない。コールマンの中にあるのは、自身を研ぎ澄ます刃の意志のみである。

 そんなコールマンの内心に気づいているのかいないのか、マーリンは精霊言語についての解説を続けた。


『この言語は特殊でね、覚える必要があるのは術式だけだ』

『術式だけ? というと、それは魔術なのか』

『うん、そうだよ。魔道第六位階魔術に相当する。けど難易度は上位魔術にも引けを取らない。その術式を脳と耳、喉に貼り付け、動物の言語を耳と頭で理解し、頭で変換して喉で言葉を発する仕組みだ。まあ、あれだよ。本物の精霊は希少だからね、滅多に会えるものじゃないから、精霊の希少性とも相俟ってこの魔術を習得している人は少ないはずだ』

『そうか。けどそもそもの前提として私は魔道位階に達していないから、精霊言語についての講釈は無駄だよ』

『そうでもないはずだ。この間は“順当に行けば何ヶ月か先になる”みたいに言ったけど、それはあくまで定石通りにいけばの話でしかない。希望的観測によるわたしの見立てだと、君はもう第六位階には達しても不思議じゃないよ。だから将来、幸運に恵まれて精霊に会えるかもしれないから、精霊言語を身につけておいたら助かることもあるかもしれないと考えていたらいいと思うよ。幸運の女神が通り過ぎようとした時、その前髪を掴めるのは常に備えている人間だけだから』


 そんなことを言われても、コールマンとしてはなんとも言えない。

 マーリンがどんな基準を以て、コールマンが魔道と士道の概念位階に手が届くと見ているのかは知らないが、少年自身はその予兆をまだ感じることができずにいるし、件の精霊というものと必ずしも出会えるわけではないのだ。

 そも、会えたとしても、だからなんだという話でもある。どうでもいい――コールマンの感想はそれだけで、そんなものよりもマーリンが何を見て概念位階に達すると見ているかの方が気になった。 


『力量で言えばマスターは不充分だけど、力への渇望と魔力は足りている。何か切っ掛けがあれば、案外あっさり到れるかもしれないんじゃない?』

『切っ掛けね……は、物語の主人公みたいに、戦いの中で覚醒でもしろって?』


 皮肉めいて言うも、我ながら実に面白くない冗談だった。

 危機的状況下で突発的に隠された力が目覚める……それは傍から見ている分にはロマンがあるが、当事者になるかもしれないとしたら歓迎できない。

 訓練を積んで、順当に強くなり、適切な慣熟訓練をこなして成長する。成長に関してドラマなんか要らないのだ。堅実な合理性を尊ぶ気質の、音楽以外に対しては理論派である少年は、コツコツと積み上げたものを重んじるところがあった。


『――“コールマン”に伝達。本部より招集が掛かりました。間もなく係の者が参りますので応対してください』

『ん? ……ああ、やっとか』


 アビーがそう言ってくる。コールマンは一瞬胡乱な反応を示すも、伝達された内容について心当たりがあったから理解が追いついた。

 マーリンに触れてデバイスの電源を切ると、それを首にかけて立ち上がる。そしてすぐに扉が外からノックされた。やれやれと嘆息して扉に向かい、ドアノブを捻って扉を開いた。


 外に立っていたのは、いつぞやの兵士である。名前はジョシュアだったか。精悍な面構えの男は、コールマンの顔を見るなり事務的に告げる。


「“コールマン”、お前の申請が受理された。ついては迷宮に同行する探索者と受付で引き合わせる。ついてこい」







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