絶対危険領域sideR

作者 黒月水羽

12

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★★★ Excellent!!!

この物語には愛がたくさん詰まっています…という書き方では少し陳腐に聞こえるかもしれませんが、それが私の率直な感想です。
一言で『愛』といってもその様相は多種多様です。
恋愛感情としての愛もあるでしょうし、肉親を想う愛もあるでしょう。
大切な人を守りたいと思う感情も愛なら、大切な人を喪い悲嘆に暮れるのも愛ゆえのこと。
そういう意味で、この作品の中心にあるものを一言で表すなら『愛』です。それは何度も聞いたような、そして、だからこそ誰にでも届くものなのだと思います。
あらすじにあるようにweb漫画「絶対危険領域」を読んでいた方が良い部分もあるのかもですが、読んでいなくても本作の登場人物の葛藤の描かれ方は読み応えがあるものです。
もし少しでも興味を抱かれたなら、一読してみるとよいでしょう。

★★★ Excellent!!!

 web漫画「絶対危険領域」の裏サイドにあたるこの物語は、表からは見えない真実が描かれる。漫画から読むもよし、こちらから読むもよし。きっと違った感想を抱くことになるだろう。

 19年前、8歳という幼さにして死んだ羽澤トキア。その死そのものについても、トキアという存在についても謎が多い。
 この物語は、時折回想を挟みながら、それを紐解いていく。
 悪魔は愛を知り、咎を背負った。その咎は重く、彼をじわじわと痛めつける。だが彼は、その痛みを手放さない。手放せない。
 それはきっと、彼が化け物ではなかった、証明となるだろう。

 悪魔と魔女の祝福を、あるいは呪いを受けて、生まれた子供は何を成すか。
 それは是非とも、web漫画「絶対危険領域」、あるいはカクヨムにも掲載されている「絶対危険領域refrain」を読んでもらいたい。