様々な歴史上の人物が織りなす物語は、さほど珍しくないものの、平安時代中期を舞台に、誰か一人だけを大暴れさせない物語は、私の知る中では唯一無二でした。 アクションシーン…というよりも、立ち回りと…続きを読む
平安の時代はまさしく人の世と魔の世が交じり合う不思議な時代。 同時に、この時代はまさしく動乱であり、そこかしこでは戦の火種がくすぶり、かの大怨霊と恐れられる武将もこの時代を戦い抜いた人物です。…続きを読む
平安魍魎系オールスターズの物語ってだけでも買い(この時代は伝奇の題材として最高に面白いのだ)なのに、流れる水が如くスルスルと読ませ、とろとろとした熾火のように闇を際立たせる文章の使い手である作者の力…続きを読む
と、本作を読んでから説明文をあらためて確認すると、誰しもそう驚くであろう作品。それほどに、物語のテンポ、文章のリズム感が完成しています。良い意味で時代劇っぽくない軽妙なやりとりでキャラクター…続きを読む
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