第百六十八話:いずれ分かたれる道だとしても



第百六十八話:いずれ分かたれる道だとしても




 自分は今、生まれてこのかた、一度だって乗ったことのないような高級車に揺られていた。


 車中にいるのは、5人と1匹。後部座席に右から自分、弥生ちゃん……セリアの3人。

 助手席には偉そうにふんぞり返る琥珀さんがいて、その膝の上には、中身はスライムだという、小さめの淡いベージュのカナリア――エミルさん、というらしい――が眠そうに船をこいでいる。


 運転席にはフベさん――博樹さんが座り、彼は怒り心頭、といった様子で運転に集中していた。高そうなレザーハンドルが、あまりの握力にぎちぎちと音を立てているが、それでも彼は自動運転モードに戻そうとはしない。


 普通、車を手ずから運転するなど、運転免許を取得する時以外には滅多に無いことなのだが、彼は無言で自動運転モードをぶっちぎり、自分でアクセルやブレーキを踏んで操縦を続けている。


 ラングリアが誇る高級車メーカーであるブラームスシリーズの最新モデルなのだから、高性能AIによる自動運転機能は安物と違い信用できる。というか、自力運転派でさえ、この車を手ずから運転する人はほとんどいないだろう。


 何故なら、この車は自力運転派の人向けに作られた車ではなく、完全に、運転している時の楽しさよりも、居心地の良さや座り心地、とにかく滑らかな足まわりを重視している人向けに作られた車だからだ。


 なんでそんなことまで知っているかって? 実はアウトドアも大好きだけど、車とかの機械ものも大好きだからだよ! カタログで見たからねこの車は! 手が届かない値段だったから、大人の絵本を眺めるだけで我慢してたんだよ!


 えー……なのに博樹さんが手ずから運転しているのは、ただ黙って座っていると感情が暴発する、と自身でもわかっているからだろう。


 運転に集中することで怒りを抑え込んでいるつもりのようだが、薄い茶色の瞳は冷たい怒りに凍え、目元はたまに痙攣し、への字に曲がる唇と、肩の筋肉の強ばり、右足でブレーキを踏みながらも、いらいらと床を打つ左足が、全身で苛立ちを語っていた。


 だが、保温機能が付いた滑らかなレザーシートはじんわりと暖かく、凍えるような車中の空気をほんのわずかに緩和している――ような気がする。たぶん。


 助手席に座る琥珀さんは、イライラしっぱなしの博樹さんを面白そうに眺め、次に……あー、後部座席の男を見て、最後に自分に視線を動かして口を開こうとしたので、強く睨みつけて黙らせる。


 これで10回目になるのだが、琥珀さんは諦めようとしない。からかいたくて仕方がない、といった様子の琥珀さんは、自分に睨まれると残念そうに前を向いた。少しでも牽制が遅ければ、彼はやるだろう。油断ならない。本当に、油断ならない。


 ついでに、身体をひねって顔を窓のほうに向け、会話を拒否する姿勢で弥生ちゃんを拒絶する。琥珀さんが振り返る度に便乗しようとうずうずしているので、弥生ちゃんも油断ならない。本当に止めてほしい。


 そのまま強引に意識も視線も車外に向ければ、夜明けの迫る薄暮はくぼの空を埋め尽くすように浮かび上がる、虹彩広告レメンターの無粋な光が視界のはしに紛れ込んで来る。


 眠らぬ東京。都内の繁華街特有の最新広告が、薄れゆく星空を侵略するように入り乱れる。質量の無い看板は落下の危険も無く、目立つためだけに際限なく肥大化中だ。



「あなたの日常に、ロボット犬を! 乾いた日々に潤いを! ドラゴンモデル発売中! お求めは〈トイハンドラー〉専用ギャルドラム、またはVR店舗にて!」


「それは、場所も時も超えるVR生活。限定秋モデル発売中。〈ラプター・オルニス〉」


「【犯罪者――狩ります】。ホームセキュリティは〈porodoaポロドア&ランバージャック〉。弊社へいしゃの警備員は防衛魔術師と竜狩り犬100%! どんな場所でも安心をお届けします!」



 空を見上げる人間の瞳孔を取り巻くように表示される、色鮮やかな虹彩広告レメンターの群れは、現実逃避に最適だ。干渉意識によって広告内容が変更されないように、意識的に顔をまっすぐ向けないよう、目だけを動かして広告をはしから眺めていく。


 半透明のロボット犬が暖かそうな居間で転がる映像。そこに割り込む庭を走るドラゴンモデル。〈トイハンドラー〉社のロゴがドアップになり、専用ギャルドラム――特定AR拡張現実店舗――と、VR店舗のアクセスコードが視界に踊る。


 少し視線をずらせばVRログイン用機器、〝ホール〟を販売する〈ラプター・オルニス〉のシンプルな広告。必要最低限の情報だけを伝えるそれには、業界を独占しきっている王者の余裕が垣間見える。


 秋モデルは王手の老舗海外ブランド、主に靴をメインに売り出しているガルマニアの〈ファラメール・ラポー〉とコラボしたものらしい。シャンパンゴールドの地色に、漆黒のグリフォン――ガルマニアの国父、ガルメナのロゴが踊るように描かれている。いったい、いくらするのか考えるのも恐ろしい。


 そういえば、弥生ちゃんがんだガルメナも随分と怒っていた。この小娘! という叫びを何度聞いたかわからない。博樹さんと一緒になってがみがみと小言を言っていたが、今は弥生ちゃんの影の中に潜んでいる。

 随分と便利な魔法だね、と言ったら、セリ……セリアが厄介な魔法の間違い、とぼやいていた。


 そもそも、ガルメナの魂を冥界から引きずり出すなんて命知らずな魔法、ガルマニアの式典以外で使う馬鹿はほとんどいない上に、グリフォンの血筋の者でも、失敗すればガルメナという概念だけが呼び出され、暴走の果てに辺りが血の海になる可能性もあったのだとか。


 魔法を成功させる以前に色々と必要な物も多いらしく、その分、一度呼び出せれば魔力が尽きるまでは保持できることを考えても、かなりリスクの高い魔法だったらしい。


 それを聞いてから弥生ちゃんを見つめたら、弥生ちゃんは弥生ちゃんで可愛らしく頬を膨らませて「狛ちゃんは……私のこと信じてくれないの?」と言うので、もちろんすぐに許した。信じた。上目づかいが超可愛かった。可愛いは正義なんだな、と改めて思った。


 そう、そうだ。弥生ちゃんのことを考えよう。【あんぐら】内では会ったことも、ハグしたことも、ハンマー大ジャンプもこなした仲だが、現実で会ったことはない。


 まあ、明後日の月曜日――「青蘭せいらんの日」に会う約束をしていたので、それが予想外の事態で2日ほど早まっただけなので、そんなに気にすることでもないのだが。

 それでもこう、心の準備というものが何も無いままに……ああ、止めよう。心の準備とかそういう話は、今は考えたくもない。とにかく、弥生ちゃんは可愛かった。それでいいんだ。


 正直、【あんぐら】内では補正がかかり、現実の弥生ちゃんよりも垂れ目がちの印象だった。どことなく癒し系のような雰囲気になるように調整されていたようなのだが、現実の弥生ちゃんはもっとキリッとしている。


 確かに、垂れ目なのか、吊り目なのか? と聞かれたら、博樹さんと血の繋がりをばしばし感じる垂れ目がちな目ではあるのだが――誰かに似ているとずっと思っていたが、弥生ちゃんは博樹さんの孫だったらしい――【あんぐら】で強調されていたそれは、現実ではすっきりとしていて、表情の感じなんかもほんわか、というよりかは、溌剌はつらつとした感じ。


 骨格もわずかに違っていたようで、顎や鼻の形がほんのりと違っている。顔はパーツがほんの少し違うだけで印象ががらりと変わるというが、確かによく見知った仲でもVR内では見分けが付かないかもしれない。


 弥生ちゃんはVR内でも髪色は薄い金色で、髪型も変更なし。目の色は気分でカラーコンタクトを使い分けていたようだから、現実との違いがあまり無い。


 そのため、現実の顔との相違が少なく見分けやすいが、博樹さんのように黒髪を白に染め上げ、瞳を銀色に、ショートの髪もウルフカットに、と変更を重ねれば、現実で見知った相手でもフベさん=博樹さんとはわからないだろう。


 弥生ちゃん曰く、自分もVR内と現実では顔立ちがほんの少し違うようだが、やはり髪色も髪型も変えていないとくれば、そこまで違う、というわけでもないらしい。


 髪型、といえば、目が見えるようになったんだし、美容室に行ってみようと考えていたことを思い出す。

 ちょうどいいや、と意識して美容室について気にしている……という思いを込めて、車窓から空を埋め尽くす虹彩広告レメンターに真っ直ぐ顔を向け――


「――――ッッッ!」


 ――ゴッ、と鈍い音を立てて、車窓に額をぶつけて悶絶した。一気に耳が熱くなる。何を見た、とは聞かないでほしい。本当に、本当に止めて欲しい。だが、怖気を感じる。間違いない、奴は気付いたに違いない。


 とっさに、ぶつけた額を押さえるふりをして顔を伏せるも、やはり自分の隣に座る狩人の目は誤魔化せなかったようで、すぐ真横で黄色い声が騒ぎ出す。


「ねえ、狛ちゃん! セリアさんとはゲーム内で知り合いだったの!?」


「いやまったく」


「でもトルニトロイの契約者だったんでしょ? たしか、今日――あ、日付変わってるわね。昨日、世界警察のほうから狛ちゃんに謝罪に来た3人の中にいたわよね? 握手してるスクリーンショットを情報スレで見たもの!」


「いや、いやでもその後べつにやり取りないから」


「それは知ってるわよ! そうじゃなくて、聞きたいのはそうじゃなくて!」


「じゃあ何を――いや、いい。やっぱいい。言わなくていい」


「今、虹彩広告レメンターで何か見たんでしょう! 耳が真っ赤だし、おでこぶつけたし! ねぇ、もう我慢できない! 言っていい? おじいさま、言っていいわよね!?」


「……好きにすればいいんじゃないかな」


 地を這うような声が、きゃーきゃー騒ぐ弥生ちゃんに端的に返事をする。心底どうでもいい、どうにでもなれ、と言った感情が駄々洩れだが、魔法使い資格を手に入れ、ガルメナをび、初めての戦闘をこなした弥生ちゃんに、色んな意味で敵はいない。


 耳が真っ赤なのは気のせいだ、でこをぶつけたのも偶然だ! と叫ぶ自分の首根っこを抑えつけ、弥生ちゃんはきらきら輝く新緑の瞳で自分の顔を覗き込む。可愛い、けど悪寒がする。


「あのね、あのね。狛ちゃんはショックで――何がショックかは言わないであげるわ――それで、ショックで! 呆然としてたから聞いてないかもしれないけどね? さっき、出発前にソロモン王から色々と連絡があってね? 狛ちゃんと私って今、ソロモンの護衛対象だから、守るための戦力を分散するのは面倒だし、友人、知り合い同士なら、もうみんなまとめて一緒に住んだらどうだって言われてるの!」


「優しさをアピールするなら、ショックを強調するの止めてくれない!?」


 自分の叫びを完全に無視し、強制では無いんだけどね? と、続けてから、弥生ちゃんは期待を込めた眼差しで自分を見る。一瞬、意味がわからなくて硬直したが、すぐに、ああ、と理解と共に情けない声が漏れる。


 住む、一緒に。


 え、それが本当なら嬉しいかもしれない。同年代の誰かと一緒に住むって、何となくアニメの中だけのお話で、憧れっていうか、ただいまって言ったらおかえりって言ってくれる相手がいるって、なんかそれって人生バラ色――いや、だがまずは感じた悪寒を忘れてはいけない。


 言葉の端々の違和感を感じ取り、本当にいいの? と訊ねる前に自分は咄嗟に口を閉じた。みんなまとめて、って、自分と弥生ちゃんだけを相手に使う表現だろうか? と。


 それを目ざとく察知した弥生ちゃんは、え、それって弥生ちゃんと2人でだよね? と聞こうとした瞬間に、牽制のジャブを打ち込むように、こう畳みかかてきた。


「一緒に住むのは4人よ。狛ちゃんと、私と、トランクの睦月と――」


「え゛、睦月さん病院に送ったんじゃなくて、トランクに放り込んだの?」


「だって頑丈だし。治しようがないし」


 仲直りを決意しても扱いが変わらないのは、信頼の成せるわざなのか。弥生ちゃんはすっぱりとそう言い切り、そして急に神妙な表情で押し黙った。

 喜々とした表情が一瞬で心配そうなそれに変わり、ねえ、狛ちゃん……と、しおらしい声で、自分にそっと囁いてくる。


「あのね――ファーストキスだったものね、ショックなのはわかるわ」


「まって、今ここでする必要ある話なのそれ」


「あるのよ」


「そ……そっか」


 天使のような声色で、あるのよ、と断言する弥生ちゃん。そうか、ならば必要なのだろう、とは流石に言えないが、口を挟む余地が無くて黙り込む。そんな自分に、弥生ちゃんは静かな声でこう聞いた。


「嫌悪感とか、ある?」


「……んん?」


「こう、見るのも嫌とか。気持ち悪い、とか。許せない、とか。灰になるまで燃やしてやんよ、とか」


「え、え? あ、いや……ないけど」


 確かにあの後、だいぶ長い間呆然としていて、引きずられて車に乗せられるまでの流れとかよく覚えてないし。ブランとの通話でもぼんやりしていて心配されたし。


 そりゃあファーストキスだったからショックは強かったけど、もしかしたら一生そんな機会ないかも、とか考えていた身としては、まあ、こう……許せない、とは思ってないし。


 ああ、セリ……セリアがイケメンだったことも大きいかもしれない。そう、睫毛長かったし、髪はさらさらだし、目鼻立ちは人外かってくらい整ってたし――あれ? 人外なのかな? ソロモンにいたんだし――まで考えた所で、弥生ちゃんは確信を持った目で自分の肩をがっし、と掴んだ。


「だと思ったわ。狛ちゃん極度の面食いだから、イケメンなら平気だろうって!」


「ちょっとやめて! 誤解を招くから本当にやめて!」


「でも、イケメンも美少女も好きでしょう?」


「好きだけどさ」


 思わず反射で返事をして、ほらやっぱり、という目で見られたこの苦しさは伝わらないのか。どうやったら伝わるのか。弥生ちゃんは、じゃあ問題ないわね、と一人ごち、おじいさま! と狭くは無いが広くもない車内で声をはり上げる。


「――もう好きにしなさい!」


「ありがとう、おじいさま大好き!!」


 大好き、という言葉に、嬉しいような疲れ切ったような表情で博樹さんが沈黙する。助手席に座る琥珀さんに肩を叩かれ、盛大に舌打ちをしていた。慰めてるのに! と琥珀さんが言えば、死ね樹木! と博樹さんが叫び返す。


 一方、弥生ちゃんは前席のやり取りなど気にも留めずに満面の笑みでセリアを振り返り、セリアさんも問題ないわよね? と鈴を鳴らすような声で言い放った。


「呼び捨てでいいっスよ。ああ、はいはい。俺が一番ヒマだし。守り、って意味なら面子的に制限もねぇし」


 窓枠に肘をつき、怠そうに欠伸を噛み殺していたセリアはお気楽な表情でそう返す。それじゃ、嫌じゃなけりゃ――今日からよろしく? と弥生ちゃん越しにひらりとこちらに手を振って、セリアは再び窓の向こうに視線を戻す。


 つまり、同居の4人目はセリア、ということか。……え、マジで?


 高級ブランドの路面店がぎっしりと立ち並ぶ外の景色に興味があるようには見えないので、もしかしたら視線を向けられる度に硬直する自分への気遣いなのかもしれない。

 返事を待つわけでもなく、そのまま沈黙するセリアをじっと見つめてから、弥生ちゃんはふい、と自分を振り返った。


「どう?」


「どう……って」


「やっぱり嫌?」


 無理に、とは言わないのよ、と小さな声で弥生ちゃんは言う。ほんの少し寂しそうな顔で、彼女はいじらしく自分の服の裾を握りしめていた。気丈に振る舞いながらも、不安で仕方がない、という様子で、弥生ちゃんはじっと自分のことを見つめている。


「自分は……」


 自分の喉からこぼれ落ちた声が、いつもより低いのを聞き取って、弥生ちゃんが目を伏せた。無理を言ってはいけない。大切な人の感情は尊重しなければいけない、というその態度に――自分は、昨日までの弥生ちゃんとの決定的な違いを見る。


 セリアが視線だけをこちらに寄こし、静かな黒灰色の瞳が自分を見た。もう、緊張はしない。うつむく弥生ちゃんに手を伸ばす。出来るだけ柔らかな声で、彼女に対して呼びかける。


「……弥生ちゃん」


「……なあに? 狛ちゃん」


「今日から――よろしくね」


 囁くようにそう言えば、彼女は素早く顔を上げた。自分の言った言葉の意味を反芻し、それから花が咲くような笑顔で何度も頷き、いいの? 本当に? と聞き返す。


 もちろん。自分も嬉しいよ、とそう言えば、弥生ちゃんは跳び上がらんばかりに喜び、そうしてから、ふと涙ぐんだようだった。緑の瞳に浮かぶ涙に、気が付かないふりをして、自分はそういえば、と弥生ちゃんに向かって、ずっと気になっていたことを聞いてみた。



「……あのさ、ところで、これ――どこに向かってるの?」



 正気に戻って、呆然としたまま、車に揺られて数十分。その間に散々、現実逃避をしてファーストキスのショックから逃げていたのだが、今になって自分は疑問に思う。


 いったい、この車はどこに向かっているというのか。というか、この人外入り乱れる妙な面子で、しかもトランクに死にかけ? 死体? の睦月さんまで放り込み、一体どこへ行こうというのか。


 何となく察してはいるのだけれど、まさかね、と思いながら弥生ちゃんにそう問えば――、



「え? ああ。結局ね、私の初依頼は、みんなで解決しちゃおう、って話になったの。ソロモン王も、そうしろ、さっさと片付けろって。だから――」



 ――さっさと終わらせて、今後のことを相談しましょうね? と、言った可愛い弥生ちゃんの瞳は、欠片も笑っていなかった。



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