file5 エピローグ
「え~っと、どういう事か説明してもらえると助かるんだけど」
あの二日後、俺の部屋に
あの後、泣きじゃくってやまない三人を何とかなだめ、日が沈んでからみんなで学校を後にした。
その後何が有るか分からないので、あとででいいから連絡をよこして欲しいと伝え、駅でみんな解散となった。
「あ、あのお
「はい伊織!!」
「は、はい!!」
授業中の先生のようにビシッ!! と伊織を名指しする。
それにつられて右腕を上げ返事する伊織。
「あ、あの、私が正座なのはわかるんだけど、どうしてお
今、きちんと正座しながら伊織の隣で俺の母親も並んでいる座っている。
「ソレはもちろん、俺が怒ってるからだ!!」
母さんも下を向いてるし反省――
『ねぇ真司、こっれってどんなプレイなの?』
――してなかったぁぁぁぁ!! ってかプレイとか言ってるしぃぃぃ!!
「母さん!!」
『はい、ごめんなさい』
ペコっと素直に謝る母さん。俺は大きなため息をついた。
「で? いつから?」
「えと、私が二人に初めて会った時から……かな?」
首を少しかしげ、アゴに人差し指を当て「う~ん」と唸りながら伊織が答える。
「そ、そんな前からかよ……」
俺は頭を抱え込んだ。まさか
――しかもその
ブブブブッ、ブブブブッ
ケータイが置いてある場所で震えている。
『真司、あんまり伊織ちゃんを責めないで上げて。私が頼んだのよ』
「黙ってろって? なんで?」
「お義兄ちゃん電話鳴ってるよ」
ブブブブッ、 ブブブブッ
『だって、あとから出た方がカッコイイかな……ってかな?』
「だぁぁぁぁぁ!!」
「お義兄ちゃん電話――」
ブブブブ、ブブブブッ
「もう!! 誰だこんな時に!! もしもし!!」
『あ、やっと出た!!』
声色で分かる。カレンだ。
「なんだよ!?」
『なんだよじゃないわよ!! もう!! 前から言ってるでしょ!! 電話は早く出なさいよ!! カレシなんだから!!』
――え~っと、怒りまくってたせいで聞き間違えたかな?
「ごめんもう一回。なんだって?」
「早く電話に出なさい!! カ・レ・シなんだから!!!」
カレンの言ってる意味が分からない俺は、ケータイを握りしめながらそのまま固まるしかなかった。
『もしもし!? もしも~し? お~い……シンジ君?』
※作者の後書きみたいな落書き※
この物語はフィクションです。
登場人物・登場団体等は架空の人物であり、架空の存在です。
誤字脱字など報告ございましたら、コメ欄にでもカキコお願いします。
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