R2.10.25『あ、安部礼司』の感想(キャンプ)
ここだけの話、今よりもっと格好いい男になりたい安部礼司。
それはともかく来年の夏にキャンプフェスを企画したが、ぼっちキャンプのフェスを企画してしまい新事業企画部のオシツヨシ部長から怒られてしまう。その企画をしたのは、新しく開発企画部に入ったヒロシ。一昔前のホストのいでたちと顔色の悪いは、むかしテレビで一世風靡をした芸人に似ていた。
◇
飯野っす君が神保町のすずらん通りを歩いていると、オシツヨシがやってくる。オシツヨシはキャンプが大好きで、週末はかならず仲間とキャンプに繰り出していた。しかし飯野っす君はツヨシよりヒロシのほうが親近感がわいていた。
そういうヒロシはグルキャンではなくソロキャンばっかり。山にこもって一人ですごす。ソロキャンならお金もかからなくていいな、と思っていると、そうでもないとう。なぜならヒロシはソロキャンを楽しむために山まで買ったという。
ソロキャンプ用の山を買った始末。今やキャンプは一大産業。キャンプ道具のことをギアとも言っちゃうらしい。
⇒ベイブレードかよ。
◇
ファミキャン中の安部礼司。父親として良いところを見せるためのキャンプだったが、焚火に火をつけることができずに子供たちに幻滅させられる。子供たちは、もういいよ、とウーバーイーツを頼もうとする悪夢を見た。
人間力が白日の下にさらされるのがキャンプ。焚火に火をつけることができないお父さんは、だいたい無口で険しい顔をしている。枯れ木を片手に立ち尽くすお父さんの後姿を、子供たちは一生忘れることはないだろう。
⇒野生での生活ってのは動物が生きる原点だからね。ここが卓越していると、問答無用で獣としての強さになるわけだからね。でもキャンプと野宿は違うけどね。
◇
出向王子とオモヤマちゃんは、初心者だけでギアを選ぶのは大変だから
と、オシツヨシと一緒にキャンプ道具を買いに行く。
とりあえず初心者なら、テントとタープと寝袋とマットとポットとチェアとテーブルと鉈と焚火台とクーラーボックスとキッチンセットとランタンと、あとウォータージェグとバーナーとキャリーワゴンだけ買っておけば、ということになった。
しかし出向王子はレンタルで良いのでは、とも考えるが、ダサいのを借りるくらいならイケてるギアを買ったほうが良い、とアドバイス。
最近は100均のグッズでも十分間に合うと聞く、とオモヤマちゃんも口をはさむが、それじゃ気持ちが上がらない、と。
⇒道具からそろえるタイプと、そうじゃないタイプがいるよね。自分は後者。ただの面倒くさがり。
◇
そしてグルキャン当日。オシツヨシと出向王子の二人しかいなかった。オモヤマちゃんが気になって色々調べたら、オシツヨシには意外と人望がなかった。イケイケで押しの強いキャラクターが敬遠されていた。
そんなオシツヨシとヒロシは同期で、もともとキャンプ仲間だった。
そんなヒロシもおなじキャンプ場でソロキャンをしていた。そのソロキャンの様子は簡素なもので、小さな焚火セットとハンモックだけ。
必要最低限のものだけ持ってきてあとは現地で調達するブッシュクラフトというスタイルのキャンプ。
そんなヒロシに安部礼司が、ソロキャンは寂しいでしょ、と尋ねる。しかしヒロシは違う、むしろ他人への忖度がない分いごこちがいい。一人が寂しいと思うのは結局、いつも周りの目が気になっているからだ、と返した。
それを聞いた安部礼司は自分は、本当に恰好いい大人の男になりたい、と思っていたのだろうか、本当はまわりに格好いい男と思われたいだけじゃなかったのか、と考えた。
仕事なんかじゃ他人と一緒にいないといけないが、せめて好きなことするくらいなら一人で良いのでは、と思うヒロシだった。
⇒金言。これは響くなあ。
今じゃSNSやマッチングアプリで同好の士が簡単に集えるけど、他人と一緒に好きなことをやるのって、テレビゲームも一人で遊ぶのと、配信しながら遊ぶのではおなじことをやっていても気持ちが全然違うし。前々回ぐらいに出てきた、リモート勉強会みたいに、見られているという緊張感があって、なんだか楽しめなさそう。(たとえ視聴者数が0人だとしても)。
⇒そう考えると今の人たちって、あんまりコミュニケーション不足とか言われることはないのかも。ただ社会(=全世界)との接触が連霊的にすごい早くなるのは、情操教育的にどうなのかは疑問だけどん。
◇
しヒロシがやっているソロキャンプは、正確には一人じゃない。それはソログループキャンプ。
それは芸人ヒロシが新しいソロキャンプのスタイル。エリア内で過ごしながらも誰とも絡まず、荷物も食べ物も別々。グループだけどソロ、ソロだけどグループという距離感は、孤独を愛する怖がりに人気となっている。
⇒これってこれからの時代のコミュニケーションのトレンドになりそうなんだよな。SNSだって(べったりの人もいるだろうけど)必要な時にくっ付いて、それ以外は離れるようなコミュニケーションの取り方をするツールだし。
◇
ゲストだった芸人のヒロシ。コミュニケーションが原因で半年でサラリーマンを辞めたらしい。
⇒今の時代だったらまだ適用されてたのかも、とは思ったけど、人の本質は時代とは変わらないからなあ。。。
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