H30.9.16『あ、安部礼司』の感想(別れ際の会話テク)

【第1話】


 上司からの飲み会を断りまくる入社4年目の女子社員。

 仕事に慣れてマンネリとなった日々の生活を補うため、プライベートでトレンドの荒波に揉まれつづけることにする。しかしそれも疲れてしまったよう。

 

 役職を上げたり、予算達成したり、異動したりと、会社勤めでマンネリになることはなかなか無いけど、それでもを自分で作らないといけないのは確か。学生時代と違って自動的に訪れないですから。

 でもマンネリも悪くはない。けど歳は取る。



【第2話】


 アンジュが安部礼司に、同期のオモヤマツラミの相談に乗ってほしいという。会話が全然盛り上がらないオモヤマちゃん。

 会話上手なカリーヤさん……じゃなくてカレー屋さんのサラちゃんに相談に行くことに。爽やかさの中にエロさを醸す会話上手なサラちゃんは、以下のテクニックを使って別れ際の会話を頑張っていた。


 ・相手の会話を引用して「聞いてます」アピール

 ・いわゆる「今日は会えてよかった」アピールは基本

 ・絶妙にパーソナルな話題に踏み込んで好感度をもぎ取る

 ・別れ際だからこそ大胆に本音を聞き出す。

 

 いわゆる「ウチのカミさんがね……」的なやつか。会話の最後って、今までしていた話のまとめみたいなものだから、実は一番重要だしね。

 しかしダブルハンバーグカレーにトリプルカツカレーとか、聞いただけでもモタれちまう。。。


 ◇


 上のことを実践しようとしていたオモヤマちゃんだったが、唐突にアラスカに異動になる。そんなオモヤマちゃんの送別会の幹事を出向王子がすることに。

 そんな大日本ゼネラルの飲み会のモットーは、


 「無難は避けよ、しかし基本は抜かりなく」


 うわあ、これはきっついな……

 というか幹事って業務扱いなのかしら。


 9月決算の大変な時期に奔走する出向王子だったが、オモヤマちゃんは普通の少人数の落ち着いた飲み会で良い、という。これで出向王子もうれシイタケ!


 でもこういう時、送別される主賓がフツーでいいよ、って言っても、部長とかが許さんのよね。本当に大変だわ。


 

【第3話】


 安部礼司の家庭の話……じゃなくてアンジュの話になってる。

 中学の同窓会開催の電話で、同級生にいた夢追い人がフツーの生活をしていることを知り、腹を立てるアンジュ。


 いくら虫の居所が悪いからって、業務中に音楽聴くわ先輩をディスるわで、悪態つきすぎだろアンジュちゃん……


 夢を持っていた人に勝手に憧れて、その人が夢をあきらめたら勝手に失望するのもどうかと思うけど、思い出を更新するのが怖い、というか寂しい、と感じるのは分かる。


 そしてホラーオチ。

 というかチャットモンチー今年で解散したのか、知らんかった。


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