ぐるぐる天井旅行記

カクヨムは糞にまみれる(或いは私のエピローグ)

 包み隠さず言うならば、私は糞まみれ、小便まみれ、ゲボまみれで助けを求めた。トイレの鍵をなんとかあけて、後はもう任せるしか無かった。

 その時の気持ちを言葉にするならば……「天井すげえ」。なんだか天井がぐるぐる回っている気がしたんだ。


 ぐるぐる、ぐるぐると。


「ねぇスマホとって、スマートフォン」


 スマホ、スマートフォン。私がわざわざそう言ったのは一人ぼっちの言葉を生み出さないため。


「え、これ?」

「うん」


 みんなは知っているだろうか? 防水スマホは、糞まみれになっても動くってこと。


「あは、あるじゃん。私の小説」


『殺罰―さつばつ―』

 作者の名前はネコロネコ。


 良かった私の小説は誰にも奪われていなかった。

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