　力が欲しいか……欲しいとも！

　雪車町地蔵だ。

　もう今この瞬間に神がかった発想ができないかと四苦八苦するそりまちなのだった。

　それとは関係なく、平成最後の一月が、今終わりゆこうとしている。

　この一カ月、読者諸氏はどう過ごされただろうか。

　きっと、これまでと変わりなく同じように、だったと思う。

　平常通り、大過なく、道行き穏やかに、それが一番だと、私は思う。

　けれど、今年もすでに一か月。

　そんなにも時間は過ぎてしまった。

　生き急ぐなんてあわただしいが、それでも若干の焦りはある。

　光陰矢の如し、覆水盆に返らず。

　そうも思う、思ってしまう。

　忙しくしているからこそ、いまがわからないなんて、そんなパラドックス。

　自分は何をしているのだろうという迷い。

　それを振り切るのは、並大抵のことではない。

　人生とは、おおよそ懊悩の連続だ。

　悩んで迷って戸惑って、結局脚を前に踏み出すしかない。

　答えが分かってるからこそ、それでも迷う。

　それでいいのだ。

　そうして悩んで、最後に足踏みをやめればいいだけなのだ。

　なんて、ちょっとばかし押しつけがましいけれど。

　私はそうやって、前に進む。

　足踏みを繰り返して、戸惑いを繰り返して。

　なお、明日を目指すために、いまを精一杯に。

　なーんて、節目である今だからこそ、そんなことを考えてしまうおちゃめさんなのだった。

　いやはやドーモ、締まらないね。

（安心した、いつものおまえだ）

（いつだって私は平常運転ですよ。乱れているか、取り繕っているかの差です）

（そのやせ我慢ができてるうちは大丈夫だ。だから、頑張れ）

（はい、頑張ります！　それでは、アデュー！）

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