6月6日 かえるの日

 ケロケロケロ、ぐわぐわぐわ。

 こんにちはこんばんは雪車町地蔵だ。


 本日はカエルの日だという。

 よく、ウシガエルの味は鶏肉に例えられるが、正確には魚と鳥の中間ぽい味だ。

 生臭くない、少し柔らかい亀の肉、とでもいえば近いだろうか。

 案外おいしいので、一度専門店で食べてみてほしい。


 食べるといえば、毒ガエルの有名なエピソードとして、体色が美しいというのがある。

 毒々しいとしか言いようのない原色を体に用いることで、食べられる危険性を減らす生存戦略らしい。

 しかし、色を認識できる生物というのは、案外多くない。

 牛なんて色盲であるし、虫が見ているのは赤外線なんかで人間に見えるものじゃない。

 そうなってくると、先ほどのエピソードに疑う余地が出てくる。


 ……と、自信満々に問題定義したところで、具体的に否定する論文なんて出てこない。

 世の中というのはままならないという証左である。


 なにを言いたいのかといえば、見た目がやばいからといって食べられないことはないんじゃないか、ということだ。


 先人たちは明らかに毒っぽいものにも挑戦してきた。

 そのフロンティアスピリッツというか危機管理能力の低さを、どこか遠くから応援したいものである。



(実際、イカモノは美味しいっていうよな)

(それは食べたことがない人の感想ですよ……それでは アデュー!)

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