6月3日 謎スープとゴーヤチャンプル(ゴーヤ抜き)

 ハイサーイ!

 雪車町地蔵だ。


 以前、私は一週間ほど家を空けたことがある。

 そのあいだは親類が厨房に立っていたのだが、帰宅してみると冷蔵庫の半分の食材がダメになっていた。

 腐ったホウレンソウとか、あんまり拝めない。

 以来、私は厨房を人に預けないことにしている。


 とはいえ、たまには誰かと料理を作る。

 ゴーヤがないので豆腐とヤマイモとピーマンを炒めたチャンプルーとか、根菜のサラダとかを作っている私の横で、親類はせっせと冷凍されたままの肉を切っていた。

 無数の出汁、無数の野菜、肉。

 それらが乱雑に投げ込まれた謎スープは、なぜかトリ鍋の味がしたのだった、まる。


 料理というのは、基本的に楽しい。

 好きな食べ物を作る時、初めての料理を作るとき、ワクワクとする。

 もちろん個人差はあるが。

 ワイワイガヤガヤいいながら、誰かと料理を作るのも、悪くないと思ったりした、日曜日だった。



(因みに得意料理は?)

(博多風水炊き鍋)

(美味しいの?)

(リピーターは夏でも作れと仰るので、美味しいのでしょうね。それでは アデュー!)

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