5月21日 カクヨムコン3の結果が出た日

 エバーラスティンギルティークラウン!

 雪車町地蔵だ。

 今回は少しまじめな話をする、ポメラってニアンだよねってぐらいまじめな話だ解らないならそっ閉じしていい。大丈夫、酔っぱらっていない。


 カクヨム最大のコンテストといってもいい第三回カクヨムコンが終了した。

 まずは受賞者に喝采と、参加者全員にねぎらいの言葉を贈りたい、おつかれさまでした。


 昨今流行の異世界ファンタジー部門は、大当たりの年だったといえるだろう。

 読者選考で評価が高かった作品、前評判からして頭一つとびぬけていた作品が、みごとに受賞したという形だ。

 中にはスピンオフが受賞という作品もあり、面白ければバックボーンなど関係ないという運営のやる気が見て取れる。


 昨今にわかに盛り上がりを見せているキャラクター文芸部門、そしてラブコメ部門も、キレのいい作品が集まり、磨き抜かれた一作が選ばれている。


 では残りの、SF・現代ファンタジー部門、恋愛部門、ホラー・ミステリー部門を見ていこう。


 SF・現代ファンタジー部門だが、今回の受賞作は現代ファンタジーだ。残念ながら、SFについての言及は一切ない。

 いい作品があったのか、おしい作品すらなかったのか、それすらわからない。

 おそらくこれは、運営がSF・現代ファンタジーをからだ(もう少し詳しく言うと、該当作がなかった場合と違い、受賞作があった場合は紙幅の都合上そこにしか言及できないのだ)。


 恋愛部門はどうか。

 大賞作品話だが、特別賞が出ている。そしてその理由も、しっかりと総評で言及されているので、次の対策は比較的立てやすいだろう。


 ホラー・ミステリー部門。

 残念ながら、2年連続で受賞作はなしだ。

 あれだけ事前に「このジャンルではこういう話が欲しい! それ以外は難しい!」とレーベル側が説明していたにも関わらず、該当作はない。

 というより、お約束やルールを守るより、エンタメに振れ(意訳)と言われてしまった。何作か候補は上がっているが特別賞もないということは、求めている基準の作品を見受けられなかったということだろうか。


 詳しい総評は、柿のURLか見てほしい。

 https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_003/result 


 前述したとおり、受賞作があった場合、その作品に紙幅を費やすのは道理だ。

 なので、言及がなかったからこの分野はダメだな、とは思わないでほしい。

 逆にその分野は、一躍話題作を発表できる場だと考えることもできるのだから。



 ただ、私情ながらひとこと言わせてももらうと、ホラミスだけはもう少しなにか機会を用意すべきだと思っている。

 買い手がいないと運営が考えているなら問題はないが、潜在的読者を腐らせるというのはもったいない話なので、作者を育てる方向のアプローチをやって欲しい。

 傾向を示す連載でもいい。


 KADOKAWA的には公募の「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」が本命で、そもそもミステリーで勝負するなら別の戦場に行くだろうという考えもわかる。

 そして伏線をちりばめ、読者の目を欺くことが主題な以上、WEB小説と相性が悪いことも重々承知している。

 そこを覆したかったら作者が努力しろという言い分だって正論だ。


 であるならば。

 だからこそ、カクヨムには、〝育てる〟というプロセスを踏んでほしいのである。

 ホラミス部門が、おそらくその実験場としてこの上なくふさわしいだろう。

 欲しい傾向がここまで決まっているのならば、作者がそう書くようにもうちょっと巧妙に仕向けてほしい。

 そう思わなくもない、思っている、メイビー、たぶん。

 ……なんかそんな、世迷言のようなあれだ。今日のところはあやふやな言い方で許してほしい。


 長々と書いてきたが、言いたいことは何時も一つだ。

 読者諸氏は小説を読む楽しみを、作者諸氏は小説を書く楽しみを、どうか忘れず、来年再びチャレンジして欲しいということだ。


 輪にかけて乱筆乱文だったが、これで、今日の雑記を終わろうと思う。



(それで? これだけ力説したんだから、ホラミスに応募しtたの?)

(いえ、異世界ファンタジーで最終選考落ちでした)

(……????)

(だから言っているでしょう、これは世迷言なんですって。それでは アデュー!)

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