第469話山脈
その後も、開拓は進んでいき、とりあえずは、海岸にそって、開拓をしてきたが、そろそろ内陸のほうにも進んでいくことにした。
しかし、内陸のほうに行くと、ほかの国のとあってしまう可能性もあるので、できるだけ慎重にいきたかったのだ。
「それでも、そろそろ内陸に進まないと、この植民計画自体の発展がなくなってしまう。」
このまま海岸にそっていっては、薄く長い植民国家になってしまう。
しかし、そんな形の国は統治しにくい。
だからこそ、できるだけ縦にも横にも大きくなっていったほうがいいのだ。
だからこそ、彼はお願いをした。
『アイン様、いらっしゃいますか?』
『なんだい?』
『これから、一気に内陸のほうに進んでいきたいと思います。
しかし、内陸に進むということは、この大陸固有の国に出会う可能性があります。
それに、一気に開拓するということは、それだけ人でも必要になります。
ですので、人員をいただけませんか?』
『わかった。
それでは結構大人数を送るから、できるだけ一気にやるか、安定してやってくれ。』
『わかりました。』
そして、数分後に、超特大の魔法人と一緒に、魔術師が千人送られてきた。
『これだけあれば、すぐに終わるだろう?』
『ええ、本当にありがとうございました。』
しかし、千人ともなると、本当に進むスピードも速くなるもんだった。
彼らと一緒に、今回の植民計画の募集を続けていて、まだ応募した人たちが大量にいたらしく、労働者も一緒に来ていたので、彼らが農作業、魔術師が、開拓と建築で、どんどんと進んでいった。
しかし、今のところまだ、木でできた建物しかないので、そこをどうにかしなくてはいけない。
しかし、問題も起こった。
「これは…」
彼らが開拓を進めていった先には、大きな山脈があったのだ。
「だから、全然人と会わなかったのか。」
どうやら、魔術師に確認させたところ、この山脈の向こうから結構進んだところに国があるらしい。
「とりあえずは、まずは山脈より内側をどうにかしましょう。」
この山脈はどうにかするのにも時間がかかってしまうので、とりあえず今は、山脈よりも内側をどうにかすることにした。
そして、どうやら、この山脈は、大陸の一部を切り取るような形をしていて、山脈よりも内側に人が入ってくるようなことはなさそうなので、現状は外敵がいなく、全力で開拓と改造を進めていった。
そして、半年後…
そこには、レンガによって建てられた家や、ガラス、金属を使った家なんかが見えて、普通に王国の王都レベルまでには技術が発展したことになっている。
それに、人口に関しても、普通に観光地としてのものも立てているので、人も多くいる。
しかし…
「ほとんどの場所を開拓し終わってしまったな。」
そう、もう山脈よりも内側に、開拓する場所がなくなってしまったのだ。
「そろそろ内陸のほうにも、進出するしかないか。」
慎重にやれば、魔術師の力を使って山脈に穴をあけることくらいできる。
しかし、それでもそこまで大きな穴はあけられないので、大勢が一斉に出ることができない。
それでも、数か所に穴をあければ、それなりに外には行けるし、天然の、国境そして、門として使うこともできる。
「まぁ、とりあえず、計画は明日からだな。
それに、山脈以降のことは、アイン様に任せるように言われているし。」
こうして、彼はアインに報告するのだった。
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