第281話最短で滅ぼされる国


そして、会議から数日後…


「よし。そろそろ行こうか。」


「それはアイン様が決めるものです。」


「だったら行こう。」


そして、アインは、軍を率いて新大陸に向かった。


何故、アインが新大陸にある国の場所が分かるのかというと、人工衛星の力で、新大陸だけを見ていたのだった。


「ここが、彼の国か…」


そこには、まだ、アインの国よりはずいぶんと劣っているが、それでも、他の国に比べると大きな城壁があった。


「アイン様、何故、兵たちを出さないのですか?」


アインは今、転移魔法陣の上に大量の兵を置いた状態で、その大量の兵たちを転移させてはいなかった。


「ああ、それはね。」


そして、アインは、王都の中に入っていった。


アインとエリの2人では、特に怪しくも無いので、簡単に入ることが出来た。


「こういうこと。」


今、この国の王都は戦争用に大量の兵がおかれている。それも、今日はアインが攻め込むと宣言した日なので、いつもよりも多くいるのだった。


「最初から、正面突破でもいいんだけど、僕はこれから、今日ではないけど、後6国落とさなくちゃいけない。だから、出来るだけ最小限で終わらせたいんだ。」


「分かりました。」


アインはそのまま王城の前までやってきた。


「おい、貴様!何のようだ!今日は王城の近くに来ることは禁止だぞ!速く帰れ。」


今日、この国では王城の近くに来ることを禁じられていた。それは、潜入兵の危険もあるし、それよりも市民にある声を聞いて欲しくなかったからだ。


しかし…


「そうだね。それじゃあ、僕はこれ以上近づかないよ。」


そして、アインは、地面に手をつけると、一瞬で魔方陣が出てきた。


「皆、正面に全軍前進。」


アインの魔方陣からは大量の兵が飛び出してきた。


そして、王城近くでそんな事をやったので、民間人も見に来ようとしていたが、何人かの兵はアインの周りに残って、民間人にある程度距離をとらせるようにしていた。


中に入っていった兵に、アインは直接頭の中で…


(君たち、おそらく王は玉座の間にはいない。多分医療室にいるだろうから、そこを狙うんだ。)


アインは、とある根拠により、王は医療室にいるんじゃないのか?と考えていた。


そして、この国の兵の多くが城壁周りにいたので、中には少数の兵しかいなかった。


もう、1分、そして1万人の兵が登場しているが、まだアインの召喚は止まらない。


1万の兵を何とか数人倒しても、止めを刺す瞬間に消え、後ろから新たな兵が来る。


アインは、あらかじめ、今回はあまり戦争慣れしていない兵を中心に軍を組んだ。十中八九殺される彼らのために、殺されそうになった瞬間に、元の場所に戻るように魔法がかけられていた。


なので、アインは兵を1人も減らすことなく、無限に兵を召喚しているのだった。


そんなアイン軍によって、城はすぐに占拠された。


そして…


「隊長!おそらく…」


「ああ、この部屋以外は全て占拠した。後はこの医療室だ。」


そして隊長は医療室の扉を開けた。そして中にいたのは…


「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」


腹を抱えて叫んである王だった。


「こ、これは…」


(大丈夫。その国では一番強い者が王になるらしいから、僕が先に動けないようにしていただけだよ。)


そう。これはアインがあの時、手を貫通させたことによって生じている痛みだったのだった。


(後は彼でおしまい。今回は良くやった!出来るだけ生かして、軍部を強化したかったから。)


アインが今回、城壁の周りにいた兵と直接戦わなかったのは、支配後、彼らも軍部に取り入れるためだった。


この戦争の時間…わずか約10分


そして、この結果から、アインは新大陸でも、土地を持ち、ここからいろんな国を簡単に攻められるようになってしまった。


ちなみに、王都を落とした後、各地の貴族が文句を言ってきたが、今までより税金を減らすといったら、文句を言うものがほとんどいなくなり、最後まで反対派だった貴族は、寝返った貴族によって消されていった。








70万pv達成!本当にありがとうございます。

ちなみに、最新話はアプリノベルバのほうで行っていますので、よろしかったら、そちらもよろしくお願いします

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る