第39話教会の動き
「アイン様!?」
「そんなにあわてて、なんかあった?」
「教会が動きました。」
「何で?」
「おそらくは、我々が信徒の数を増やしていってそのうち教会の中の神官と言う立場が盗られると考えたものがみんなに協力を求めたそうです。」
「そうなんだ。ちなみに具体的には?」
「たまたまこのグランド領と教国は隣り合っているので、その境界線で戦争を行うようです。」
「戦争なんかするの?信徒の数が多いから、普通は話し合いじゃないの?」
「我々が教えを説き始めたのは最近です。信徒の数が多くてもそこまで信仰心も、力もないと考えているそうです。」
「そうなんだ。それでいつ始めろって言ってるの?」
「それが我々に力を持たせないようにするために、一ヵ月後に始めるそうです。」
「一ヶ月あったら何とかみんなを戻せるか…。」
「そうですね。教会側の戦力は約150万人の兵を持っています。」
「我々は?」
「世紀の兵だけなら130万人。魔族を合わせたら約500万人は行きます。それにギルドのクランからもあわせたら、550万人に行くと思います。」
「あれ?そんなに戦力差が有ったの?じゃあクランから正規兵以外は連れてこなくてもいいよ。」
「分かりました。ちなみにみんなにはあの装備を着させますか?」
「そうだな…そうしておいてくれ。それと人間だけではかわいそうだから、魔族の中からも100万人出しておいて。渡すから。」
「いいのですか?魔族は一応種族的には強いので、着た者はSランク、SSランク級のモンスターと同じくらいになりますが。」
「いいよ。強くて困ることはないから。ちなみに種族はハイデーモン。ちなみに君だけは大魔王になるよ。」
「私は一様もう魔王はやめているのですか…って、私ももらえるのですか?」
「いいよ。君だけはもっと強いだろうけど平等にしたいからね。」
「ありがとうございます。それなら私がすべてを倒して来ます。」
「いや、兵の練習もしたいから、君は最終兵器だよ。」
「分かりました。」
~教会サイド~
「大神官様。宣戦布告はしておきました。」
「敵の兵は何人だ?」
「約100万人だと思います。」
「その程度なら余裕で勝てるな。」
「はい。しかしもし相手にもっと兵がいたらどうしますか?」
「安心しろ。こちらの150万人のうち3人はハイヒューマンだ。負けることはない。」
「ハイヒューマンですか?」
「ああ、教会の中でも特別な訓練をして、一部のものだけがなれるというものだ。」
「そんな人が。」
「ああ、ハイヒューマンは1人で1団体クラスの力があるからな。」
「そうなんですか。これで安心ですね。」
「ああ、これで我々に負けはない。」
教会側は本気でそう思っていた。
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