第34話決闘準備(アイン陣営)

「みんな、今回僕は決闘というのを挑まれた。」


「決闘ですか?公爵であるあなたに挑むなんてよっぽど自信が有ったのでしょう。」


「まぁそこは置いておいて軍についてはどうする?ほとんどお前に任せているから、あまり今僕の軍に関しては分からないんだ。」


「実はまだ正式な兵ではないんですが、また入りたいと言っている人たちがいまして。」


「また入りたい人がいるの?」


「はい。実は他の領地でクランをやっていたものが言っていたんですが、どうやらここの兵であることを自慢しているものがいたりして、結構クランの中からも兵になりたい人がいるらしいんです。」


「まぁ、ほとんどのことは君に任せているから一回僕に報告してくれれば軍は増やして行っていいよ。」


「ありがとうございます。しかしそのものたちにはここの領地に入るまではあの装備を渡さないでください。」


「なんで?」


「あの装備はものすごく強いので、ここの領民になる前に渡して逃げられては困るのです。」


「分かった。君がそこまで言うなら、ここの領民になるまでは渡さないでおくよ。」


「ありがとうございます。しかしここで新たに兵が入ると、昔からここの兵になっていた人にとっては、あまり多くの人が入るのは良いことではないのですが、そこはどうしましょう。」


「じゃあ、そこは今ここの兵をやってくれている人を一等兵として、これから入ってくる兵を二等兵としよう。」


「ありがとうございます。それならこれまでここの兵をやっていてくれた人も納得すると思います。」


「とりあえず、決闘に関しては今までの兵で良いね。」


「はい。それでは一等兵が今回の決闘に出ましょう。」


やっと、みんなが実践できるなと思っていた。あの人たちが来るまでは。



~数日後~


「グリム領の兵が約9万人来た?」


「はい。でも戦闘をしに来たわけではないそうです。」


「分かった。じゃあ、相手の代表者を連れてきて。」


そして相手の代表者が入ってきた。


「こんにちは。あなたは?」


「私はグリム領の軍の兵長をやっていたものです。」


「今回はどんな用件でやってきたんですか?」


「ああ、今回は私たちの軍で話し合った結果、今回の戦いに軍は負けを認めて、あなたの傘下に入ることを決めたのです。」


「傘下?それに軍が降伏って?」


「さすがに今回の決闘はグルール様が挑んだことなのでグリム様は降伏しないでしょう。ですがグリム領の軍は話し合った結果、今回の決闘には勝てないというのを認めて、軍だけでも降伏しようというのが現状です。」


「でも、グリム領の兵は10万人じゃなかったけ?」


「そのものたちは、グリム領の中でも会議にも参加せず軍の兵であることを理由に、いろいろな悪いことをしていたので、つれてきてもこの領地で悪いことをすると思いましたので置いてきました。」


結構、薄情だな。


「分かったけど、君たちはグリム領の人だったから、普通の軍より少し立場は低いよ。」


「そのくらい、覚悟の上で来ましたから大丈夫です。」


「わかった。なら、ようこそグランド領に。」


こうして元グリム領の人たちが来て、グリム領の戦力は落ちたのだった。

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