第70話 読書

「じゃぱりまん♪」モグモグ

「葡萄味も美味しいな」モグモグ

今は3人でじゃぱりまんを食べている。じゃぱりまん美味しい!

「ぽかぽかしている場所でゆったりじゃぱりまん……こんな時は……読書もアリ!」

「どくしょ~?」

「本ってのを読むことだ。本は図書館にいっぱいあるぞ!私は長生きしてるから読めるけどな!」

「うーん、としょかんにあるのは知ってるけど字が少ししか読めないの。書くのは他のみんなは出来るけど……」

確かにヒーローショーの台本はプリンセスとかコウテイが書いてたな……

「ほぅ……じゃあ今から図書館行かないか?練習再開までまだ結構あるぞ♪」

「そう~?じゃあ行く~!グレープもどう?」

(行く行く!)

「決まり!」

こうしてみんなでとしょかんに行くことが決まった。


「……にしてもフルル、歩くの遅くないか?」テクテク

「え~?でもフンボルトペンギンって陸上での動き遅いから……」テクテク

「フレンズ化してちょっとは速くなったろう?そこまで遅くない。……ははーん、さてはグレープに歩幅を合わせてるんだな?」テクテク

「あ~……そうなの~……///」テクテク

本当だ。僕に合わせている。フルルはやっぱり優しい……♪


「さあ着いたぞお!」

「……あ、目隠し!」

「ん?どうした?」

「グレープは緑色がトラウマだから見せないであげてるの~」

「へぇ……」


「……中に着いたよ。」

(本当だ……いつも目隠しありがとう!)

「えへへ♪」

そんなフルルに惚れてると博士が飛んで降りてきた。

「またフルルとグレープですか。」

助手も飛んで降りてきた。

「ジャイアントもいるですね。今日はどうしたのですか。」

ジャイアント先輩はためらわず答えた。

「ただの読書に来たんだよ~」

「……そんなことですか。どうぞ、お好きに。」

「我々は作業に戻るです。」

博士と助手は戻っていった。


「……さあ!本を漁れえええええ!」

漁るって!言い方!

「これなんかどう?」

(えーと……あれ?それってこの前の恋人とするといいこと……)

「ジャイアント先輩!これ読んで!」

「ん?何の本だってえええええ!?///」

「騒がしいのです!」

そりゃこばむか……

博士はそんなジャイアント先輩にお構い無く怒る。

「駄目なの~?」

「いや……なんかな……仕方ないヤケだ!えーと、手を繋ぐといいらしい……」

「手かぁ~……よし、繋ごう!」

(うん!)

決断早い……ってことはやっぱりフルルは僕のことを誰よりも……♪


「目隠し終了♪さ、手を繋ごう♪」

(うん♪)

「わ、私は先に帰ってようかなぁ~……仲良くな♪」ダーーーッ

そう言ってジャイアント先輩は走っていった。これで2人きり……

「……この手は……しばらく離さないよ?」

(うん……僕も!)



僕とフルルは絶対に離ればなれにならない自信がある。

つないだ手を ギュッてしてるから ずっと いっしょに

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