第56話 確認

最近は僕がフルルに攻めてる気がする。だから……


フルルに攻めてもらいたい……


「夢みるプリンセス 運なんて待てないわ」

「Let's Go アイドル! Hello Hello!アイドル」

「Rockin' Hoppin' Jumpin' イワトビ!」

「何十回 否定しても 何百回 肯定するよ」

「また会いに行くよ 何度だって きみがくれた夢をこの手に」

ソロ曲練習中……やくそくのうたで僕のこと思い浮かべてよ!

「ねーねーさー」

来るか!?

「綺麗だから子守唄っぽいよね~」

「え?あ、そうね……」

違った……


「一緒に過ごす幸せは ずっと変わらずに 続いてゆくから そばにいてね これからも」

ここで思い浮かべれる!

「はー疲れた~眠い~」

いや僕のこと考えないんか……

「まだ練習は続くわよ!フルルしっかり!グレープもさっきから首を伸ばしたり縮めたり何してるの?」

え、僕そんなことしてたんか!

「んー……」

「どうしたのフルル?」

「何でもな~い」


そしてそれぞれの『ようこそジャパリパークへ』ソロの練習に……

これのフルルバージョン……僕に向けてなんじゃ!?

フルル、これで僕を!

「うー!がぉー!」

フルル……やっぱり……僕が攻めたいっ……!


「休憩の時間よ!」

「じゃぱりまんどこ~?グレープも行こ~」

(うん……)


「じゃぱりまん♪じゃぱりまん♪」

そこに青い普通のボスが桃味のじゃぱりまんを持ってきた。

(あ、じゃぱりまん!)

「これじゃないなー」

え?

「じゃぱりまん♪じゃぱりまん♪」

フルルって……桃味好きじゃなかったっけ?

今度は他のボスが葡萄味のじゃぱりまんを……


「これがいいな」


(……!///)

葡萄味が好きってことは……やっぱり……

「グレープ、一緒に食べよ♪」

(うん!)


もぐもぐもぐもぐ

もぐもぐもぐもぐ


「早く寝たいね~そーすればグレープと一緒にいれるのに~」

……僕は勘違いしていたのか。

やくそくのうたが子守唄っぽいって言ったのも早く寝たいって言ったのも……全部僕といれるから……だったんだね……

そういえば『んー……』って言ってたけど……それも早く寝たいからってことかなぁ

「ごちそうさま~」

(早いね)


もぐもぐ


「……それ欲しいなぁ」


パクッ


「あ……なくなっちゃった……」

(あぁ、も、もちろんあげるよ!ほら!)

「あ、そっか~///」


「ただいま~」

「フルル遅いわよ……じゃない、遅くてもいいわ。練習再開よ!」

え?

「どうせアレだろぉ」ニヤニヤ

「え~?///」

いやバレてる!

「尊いっ!くぁwせdrftgyふじこlp!」ブシャー


バタッ


「マーゲイーーー!……懐かしいわねこれ」

あぁ、最近やってなかったなぁ……



やっぱりフルルは僕を愛してた……

確認出来て今日は幸せ!

もちろん練習の後フルルと一緒に寝た。

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