第47話 演劇

「「「「ヒーローショー!?」」」」

「ええ!イベントとしてしようと思っているの!」

「ああ、近いうちがあるからそのカウントダウンイベント……ってところですか?」

「そう!からおけも本当はそうだったの!」

「台本は?」

「字は勉強したでしょ?みんなで作るわ!」

唐突だがPPPでヒーローショーをする事にした。


「台本作り!マーゲイもヒーローショー参加する?」

「は……はい!是非!」

「ここに歌を取り入れようか」

「バトルシーンはロックだぜ!」

「どかーんどかどかぱかーんって感じ?」

「雑です!」


「はい!練習練習!」

「てや~」

迫力はないが……可愛い……

「バトルシーンはロックにって決めたでしょ……」

「でもフルルはこれが合ってるだろ」

「それもそっか……」

でも……フンボルトペンギンのビンタって確か……

「でも練習楽しいぜ!」

「そうね!頑張りましょう!」


そんなこんなで練習は終わり本番へ……

「それでは間もなくカウントダウンショーが始まります!」

マーゲイの言葉で会場が静まる。マーゲイが出てショーは始まる……


「……はーぁ!今からマネージャー……大変だわ……でも!愛する彼女達の為なら……

犯人はアイドルPPP おっかけ剥がされついてゆく 視線泥棒してShut Up 箱推しDD たまらない……」

THE WANTED CRIMINAL……いつもの明るい曲をアレンジ、バックのピアノが切ない。

「……ん?何かしらあれ?」

そしてマーゲイは舞台裏に消え、PPPの出番!

「今日のライブの為……練習よ!」

「もっと上を目指さないと」

「一生懸命頑張ります!」

「ロックに行くぜ~!」

「じゃぱりまん美味しい!」

「全くフルルは……あれ?そういえばマーゲイは?」

「もう来る時間過ぎてるぞ?」

「何かあったのかも……行きましょう!」

今度はPPPが舞台裏に消え、セルリアンのパネルの裏にマーゲイという配置を実行した。そして再度PPPが現れた。

「あ!セルリアンにマーゲイが……」

「どうしたら……」

「……こうなったら変身よ!」

みんなはそれぞれのイメージカラーの腕輪を用意して


「「「「「変身!」」」」」


腕にはめた。隠してたマントを広げ、それぞれのイメージカラーの仮面もつけた。

「やっぱり私がいないとセルリアンは倒せないわね!プリンセスピンク!」

「大丈夫、きっとセルリアンは倒せるよ。コウテイイエロー!」

「セルリアン倒し、一生懸命頑張ります!ジェーンオレンジ!」

「ロックにセルリアンを倒すぜ!イワビーレッド!」

「自慢のビンタでセルリアンやっつける~フルルピンク!そして相棒のグレープパープル!」

「グエー!」

「6人揃って!」


「「「「「ペンギン戦隊PPP!」」」」」


そしてバックで大空ドリーマーのからおけが流れる。

「てい!やあ!くらいなさい!ドリームシャワー!」

「ふっ……やっ……200パワー!」

「うー……Helloビーム!」

「よしよし俺も!ロックキック!」

「てやてや~!やくそくビンター!」

フルルビンタ……やっぱりすごい勢い!ここで僕も加勢!

「セルリアンが弱ったわ!チャンスよ!」

「「「「「必殺!ペンギン・夢の200連Helloロックビンタ!」」」」」

そしてみんなでビンタをし、パネルはマーゲイの方に倒れ、マーゲイはパネルを避けた。

「あの……あなた達は……」

「気にしないで。通りすがりの6人組みよ。」

「あ……何だったのでしょうか?」

PPPは右から、マーゲイは左から舞台裏へと消え、PPPは着替えて表へ。

「はぁ……」

「皆さんお待たせしました!」

「あらマーゲイ!……こうしてPPPは練習を再開したのでした。」

そしてみんなお辞儀し、みんな舞台裏へ……


「お疲れ~!」

「はぁ、緊張した……」

「ヒーローも大変ですね……」

「でもなんだか楽しかったな~!」

「ヒーローの後のじゃぱりまん美味し~」

(美味し~)



でも僕にとって1番の正義のヒーローはフルルだよ。

彼女はミドリから僕を救ってくれた『救世主』だよ……

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