第29話 応援(いちにち)

「今日はオフだ~」

そりゃそうよ。あなた達の恋を応援する為に3日くらいオフにするつもりだもの。

えっへん。

「でも雨降ってるし特に何もする事ない……」


「よし、1日中2人きり作戦で行くか。」

「いいですねぇ……!」

「偵察簡単そうです!」

「いや、案外難しいぞ。出入口1つしかないし……」

「あぁ……急にプレッシャーが……」

ジェーンには頑張ってもらおう……

というわけで作戦開始!


「よぉフルル!グレープ!そーいや部屋は活用しないのかー?」

「あー!忘れてたー!」

「部屋が可哀想だぜ~。今日は1日中部屋で休んでな!最近疲れてるだろうし。」

「いいのー!?わーい!」

グレープも万歳して喜んでいる。

その意気よ!


「フルルとグレープが部屋に入った……」

遠くからでも分かる。


そういえばフンボルトペンギンの巣は見れば分かるけど奥に広がっている。

だけどみずべちほーに崖なんてないから地下まで坂っぽく掘った後奥に広げてる。

だから偵察しづらいかも?

「うーん……見えにくいですね……」

やっぱり……?

「あ、でも少し見えるかも……」

「少しでも見えれば充分よ!」

「じゃぱりまん食べてます。」

「そう……」

あの子達、いつもいつもじゃぱりまんね……

「多分しばらくじゃぱりまん食べてるのでしばらく放置しますね。」

「分かったわ。」


「もうそろそろ見た方がいいのでは?」

「そうですね!私偵察行ってきます!」

そう言ってジェーンは偵察へ。

しばらくしてジェーンが帰ってきた。

「談笑してますね。楽しそう……」

「んー……まだまだセーフかしら……?休んでからまた偵察に行って!」

「分かりました!」


「ジェーンそろそろ……」

もぐもぐ

「ってジェーンもじゃぱりまんを!?」

「あ、何かお腹すいてきちゃいまして……ボスもじゃぱりまんを持ってきたし……すみませんすみません!」

「いやいいんだけど……ただびっくりしただけだから……」

「そうですか……あ、偵察行ってきます!」

ジェーンはじゃぱりまんを食べながら偵察に行った。


「あれ誰?」

「どうしたのコウテイ?あ、あの娘は『コモドドラゴン』……マーゲイ!」

「はい!」

マーゲイも行った。


「あの……」

「何よ?今研究中なの!」

「あっあの!フルルさんとグレープさんがイチャイチャ……」

「!?」


「偵察♪偵察♪……ん?あっ……」


ダダダダダ


「何何何!?怖いから急に走ってこないで……」

「めっちゃ顔近づけて寝てました。もう見るのやめましょう。」

そうかそうか顔近づけて……って、え!?

「キス!?」

「いや、キスとまではいってませんでした。」

「あぁ……想像するだけで」

あ、マーゲイ帰ってきた。コモドドラゴンは追い返せたらしい。

「想像もやめましょう。帰ろう帰ろう」

ジェーンってこういうのには本気ね……


「誰かじゃぱりまん持ってなーいー?」

フルルが穴からこっち来た。

「あるぜ!」

お、イワビーが持っていた。

「ありがと~」

そして穴に戻っていった。



明日はいよいよ……

みんな楽しみにしてるでしょうね……♪





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