第54話 項籍・項羽と韓信! (23)

〈ドガン──〉


 またまた、人と人、馬と馬との鈍い音が、この何もない平原に響き渡ると同時に刹那……。


 人と人、馬と馬との、剣戟を交えたり馬鉄の踏みあう荒れ狂う音と声の絶叫も響き渡る──断末魔と咆哮を交えながらね。


 う~ん、まさか? まさかの? 総大将自らの攻撃は、相手陣営も予測をしていなかったようだ。


 自身も、自軍の総大将である、赤の御旗を振るう劉邦赤帝のように安全を期す為に後方待機で動かないとみていたようだ。


 だから手薄になっている後方を籍に突かれた── 夏侯嬰かこう えいの隊は総崩れで隊内に混乱が生じ始めた。


 でッ、この機会を逃さないようにと、反転──。


 はそのまま、更に籍の隊へと急な反転を余儀なくされて、混乱をしながら対処をしている夏侯嬰かこう えいの隊へと突撃──。


 と、此方が想っている?


 そのままは急に前進、突撃──。


 それも敵陣営、鶴翼の陣の中心に陣取り構えていたの戦車部隊へと突撃を決行したのだよ。





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