【過食の咀竜】 暴竜テラストギアラ
【名称】厄竜テラストギアラ
【種族】
【性別】雄
【出現場所】???
【強さ】★★★★★
【容姿】
この竜に人化状態はなく、ただただ竜王の意のままに動くだけの戦艦として運用されている。
全長2500メートルという破格の体躯を誇り、その姿は(巨体を支えられるだけの)翼があるとはいえ、竜というよりは鯨に近い外見をしている。
何百メートルもある巨大な口には数千もの歯牙が生え揃っており、あらゆるものを分別無く喰らう。後述の『歯兵竜牙』としても機能し、ついでとばかりに牙の再生速度も最速であり二秒程度で新たな牙が生える。
【能力】
・
テラストギアラという存在そのものを示す名称。あらゆるものを喰らい尽くす暴食の称号。
目に付くものを徹底的に食物として見ている。土も木も、雲も山も、栄養価だの味だのを全て度外視した『食べる』ことだけに特化した力。〝
太古より続く根源的・原始的な欲求をひたすらに追求しており、その暴欲はもはや物理性の無いものすらも捉えて噛み千切る。異界の硬度を持つ金属であれ、絶対に壊れることの無い機構であれ、この牙は『必ず壊し、必ず喰らう』。その食欲たるや既に神域に到達し、因果すらも無視した不明未解の咀嚼を行う。
・〝竜王の
黒竜王に仇なす世界の全てを滅ぼすよう入力された最優先事項。これに遵守した行動を取り、それに従っている内は全パラメーターが最大三段階上がるが、肉体の耐久性を超えた出力に到達してしまう為、最大までギアを上げた場合には自壊を伴う。
祖竜には死してなおも続く強靭不屈な魂があるが、テラストギアラは『食べられるのならなんでもいい』の精神で竜王に恭順を示している。カリスマによるパラメーター上昇も食事にのみ向けられるだろう。
・『歯兵竜牙』
巨大で無数に生え渡るテラストギアラの牙が大口から射出され、これが小型の竜となって下界へ向かい生物を殺す。殺した生物はこの牙竜に運ばれ大口へ戻り主の胃へと流される。
厄竜化した現在ではこの全てを竜王に歯向かう勢力へぶつける為の兵力として扱っている。
古の竜種の生み出す竜であり、その強さはひとつひとつが現存する竜種に匹敵するほど強力。当然ながら竜の鱗も備えており耐久性も極めて高い。
・『光学迷彩』
逃げる
この能力により空を飛ぶ巨体は誰にも見つけることは出来ず、またなんらかの要因で高空にて接触することがあれば最後。この祖竜に喰われるか竜王に手ずから
・概念受肉(胃)
滅びた肉体を竜王の持つ概念体の力で修復させたもの。
生前の姿そのものに蘇らせるつもりだったのだが、テラストギアラは修復途上から急速に自力で肉体の補完を開始し、あろうことか内部機構を全て胃に変えようとした。食欲の権化たるこの咀竜にとって内臓など必要なく、ただ食す為に必要なものだけを求めた結果の本能によるものと思われる。
竜王のカリスマすら跳ね除ける勢いで再生を完遂させたテラストギアラだが、結果としては(竜王の思惑とは多少外れたが)内部に作られた無数の胃袋を利用して竜王の玉座として機能する形となった。
『攻略メモ』
別名『
生前、太古の昔にはそれこそ星の資源を全て喰い尽くさんとしていた。果てには同胞たる『有翼の怪物』(後の竜種と呼ばれる者達の祖)ですらも容赦なく喰らい始め、ついにはテラストギアラを見下げた祖竜の数体掛かりでこれを滅ぼすに至る。
上記の通り、同胞からの粛清によって命を終えた最悪の竜だが、逆に捉えれば同格の祖竜が数体で仕留めにいかねば倒せないほどの耐久力と再生力を保有しているということの裏付けでもある。とはいえ再生力の大半は牙の生成に注ぎ込んでいるので、その他の肉体への再生能力はその余剰分で賄っているに過ぎない。
食べることのみを生き甲斐としてきたテラストギアラだが、今は死して内臓器官は改造され、その広大な内部空間は戦艦として運用するべく格納庫のような扱いで改築されている。もとより無尽蔵の食欲を持っていたが、もはや何をどれだけ喰らおうともテラストギアラが満足することはありえない。
中は無数の胃袋が様々な環境・構造を持つダンジョン(あるいは迷宮)の様相と化しており、全て突破したその最奥には玉座にて内部から外の様子を眺めている竜王エッツェルの姿がある。
基本はドラえごんのゲートで外への出入りを行っており、機密道具の数々を用いて内部から外界を見ていたりテラストギアラの外殻にゴテゴテと砲門や巨大兵器を取り付けたりしている。既にドラえごんが倒されたところでこれらの装備は残されたままであり、竜王としてはもう未来の猫型竜は用済みですらある(ただしタイムマシンだけは使用不可になる)。
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