応援コメント

スローガラスとワープ航法」への応援コメント

  • 最近のスローライトに関する物理では秒速数センチメートル程度に減速した光は作られますね。超高フィネスの光共振器を使ってポラリトン状態にすることで、実効的屈折率をエンジニアリングするものです。
    十年かけて…とはいきませんが、現代の技術に近い発想が昔実はSFで考えられていたと気付くときはいつでもわくわくします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    >超高フィネスの光共振器を使ってポラリトン状態にする

    面白い技術ですね。
    フォトニック結晶を利用して減速したり閉じ込め状態を作ったりする技術が発展すれば、単純に光信号制御のみならず、本当に人間の知覚に関わる世界でも、スローライトの応用がなにか生まれてくるかもしれませんね。

    こういう、奇抜な発想がまだまだ出てくるところで、文明社会の未来に希望を感じたりします。

  • 自分は清水玲子さんのSF作品を一時期愛読していましたが、この方の描く未来世界はとても心に響きました。
    今回の話を少し読んだだけで上記の作品のワンシーンを思い出しました。

    セクサロイドとして生まれ、存在し続ける間に人権を持ち、人間よりも長い長い時間を生きているロボットの青年が地球を遥か離れた場所から、かつての主が健在で元気に過ごしている姿を見て涙を流すといったシーンです。
    既に過ぎ去った幻で見る事しかできない、それがどうしようもなく過去であることをつきつける。といった感じだった記憶です。

    SFという素晴らしい未知の法則にあふれた世界が我々を魅了するのは現実では不可能な事が可能になっているせいなのかもしれません。
    スローガラスはドラマティックですが、現代ではお金持ちなら大きな映像を再生するなんてことも出来るのでしょう。でも古典SFの方がロマンティックでドラマティックだと感じてしまうのは何故なんでしょうね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    わたしがこういうことを言うと「どの口が言うんか!」と怒られそうな気もしますが、架空の世界にさえリクツを前面に押し出されると窮屈なものだと思います。

    その点、古典SFがロマンチックなのは、面倒な『科学的考証』を作者・読者が、共にスルーできた時代に書かれたものだからなのでしょう。
    いまでは、ちょっとした乖離でも激しい突っ込みが入りますからね。

    逆に現在、分野としてのSFが衰退気味で、「空想小説」の主流が魔法系ファンタジーになっているのは、そういう面倒な(しかも、本質的に物語が面白いかどうかには無関係なことも多い)リクツの部分をすっ飛ばして、面白いストーリーに集中できるからなのだろうと思います。