第10章 夏休みのお泊まり会
第207話 早くも学校帰還
家に帰った。
3日目で飽きた。
あまりに何もする事が無い。
そんな訳で4日目。
勉強するだの何だの理由をつけて家を出て。
地下鉄2本と京急を乗り継いで学校の最寄り駅へ。
最寄り駅から更にバス。
最後1キロは歩いて。
全身汗まみれになりつつやっと学校到着。
ちなみに交通費で1200円位。
僕の1日~2日分の食費相当だ。
寮の自室でシャワー浴びてクーラー全開にして食事準備だけしてベッドに倒れる。
30分程度経過して、炊飯器のブザーが鳴って。
冷凍庫に入っていた揚げ小魚と炊いた御飯でお昼を食べてやっと落ち着いた。
さて、皆さんは実家に帰省しているけれど、彩香さんはどうしているかな。
SNSでメッセージを飛ばす。
『寮に戻って来た。元気?今何している?』
返事はなかなか来ない。
電波が届かない外に出ているのか、それともお昼寝中か。
彩香さんのスマホは学校外だと公衆Wifiがあるところでしか使用不能。
しかも切り替えを忘れると学校外に出ただけで使用不能だ。
そんな訳で返事が来なくても何の不思議もないという代物だ。
まあ、今は暑いし僕も何もする気が無い。
だから寝転んでぼーっとネットを見ていたら、いつの間にか寝てしまった。
そして。
ブー、ブー。
スマホの振動音で目が覚める。
気がつくと辺りが暗い。
夕方になっていたようだ。
スマホを見てみる。
メッセージが入っていた。
『暑いので学校のプールで泳ぐ練習をしています。来年の合宿までには泳げるようになりたいです。良ければ明日も午後は学校のプールにいるので、泳ぐのを教えてくれませんか』
なるほど。
今日はプールにいた訳か。
なので返事をだだっと打つ。
『了解。明日午後学校のプールね。暇だし暑いから僕も行きます。宜しく』
すぐに返事が返ってきた。
『お願いします。あと明日のプール当番が七橋先生なので、プール終了後に冷蔵庫を開けて貰う予定です』
これはなかなかちょうどいい。
実家に帰るつもりだったから僕の冷蔵庫には冷凍物しか入っていないし。
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