第156話 夕食後の部に突入です
「魚の内臓とかは塩を効かして冷蔵しておきました。あと貝も結構残してあります。釣りなり仕掛けなりに使って下さいね」
という訳で夕食後の活動に突入。
ただし、
「これ以降、夜は必ず2人以上で行動して下さいね。あと水泳等は禁止」
という指示が出ている。
そんな訳で深草は全員で出撃だ。
場所は砂浜の西側の投げ釣り用スペース。
なお秋津の皆さんもそれぞれの場所に竿等を持って出かけている。
一応ヘッドランプも持ってきているがまだまだ辺りを見るのには不自由しない。
陽は沈んだけれど空に光が残っている感じ。
もうすぐ沈みそうだけれど細い月も出ている。
なお、今回の仕掛けは、
① ケミホタルをつけたウキの下に
② 魚のアラを入れたカゴをつけ
③ その下に天秤という2又の金具をつけて。
4 金具の片方におもり、片方に毛針付きの仕掛けがついているもの。
毛針には僕の仕掛けの場合、イカの細切りをつけている。
無くても大丈夫だけれど一応という事で。
なお仕掛けは共通だがウキ下の長さは個人の思惑だ。
僕はわりと短めにしたが、皆さんはどうなんだろう。
思い切りよく仕掛けをぶん投げる。
ただ僕の腕とこの仕掛け、リールだと飛距離30メートルちょっとという処だ。
川俣先輩はもう少し先まで綺麗なフォームで飛ばしている。
美洋さんは僕よりちょっとだけ近い位。
彩香さんと未亜さんは明らかに術とか魔法を併用。
飛ばしていないのだが誰よりも遠く、しかも思い通りの場所へと着水する。
「その方法、便利だけれどずるいよな」
「高校の先輩方に比べれば、これくらいはまだ甘いのですよ」
未亜さんは堂々とそんな事を言っている。
さて。
潮が満ちてくる時間らしく、仕掛けはゆっくりと手前左に流されていく。
限界なあたりで巻いて、カゴ内にアラを詰めて。
場合によっては皆の右側に移動して、投げて。
それを2周したあたりだろうか。
一気に来た。
わかりやすいくらいに一気に3つ、ケミホタルの光が見えなくなった。
沖側の2人を除く、先輩、僕、美洋さんだ。
思い切りリールを巻く。
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