ついに脱出
1/2 ダーリ→リージャン
昼前に起きる。隣のベッドをみると漫画狂のなおき君がいない、ドライな人だ。一服すると便通がやってくる。トイレでくそをすると、ブリブリブリ!! すごい量のうん○だ。やわらかいがゲリではない。「よっしゃー!」と思い、さらに追加する。波が来るたびに“ブリブリ”して、終わってみれば二日分だ。腹はすこしずつ良くなっている。薬が効いているんだ。すっきりしてジョイントを巻く。
ごろうさんは朝からいつものテンションだ。本当に元気な人だな。残りの大麻を巻いているとキキが近くのイスに座り、次の行き先リージャンのお勧め場所、“シューハ”の地図を書いてくれる。本当に親切でかっこいい人だ。
巻くのは終了し、チベットに向けてのジョイントはかなりの数になる。荷物をまとめてチェックアウトの準備をする。宿代を支払い準備万端、ごろうさんに水パイプをごちそうしてもらい出発する。宿のみんなにあいさつしてお別れする。変人がいたけど最高にかっこいい宿だった。
バス乗り場でチケットを買い、近くの屋台でお弁当を買う。すこし離れたバス乗り場でミニバスに乗り、リージャンへ向かう。ぜひ、何年後かに大理を訪れたい。あの中国人達はどうなっているのかな?
天気が良い日のバスからの景色は最高だ。これがあるから昼間のバス移動は大好きだ。日射しが強く、車内は暖かいので眠ってしまう。
気がつくとすでにリージャンだ。寝ぼけた状態で客ひきをふり払い、ガイドブックで場所を調べる。うーん、よくわからない。とりあえず四方街というところへ行けばよさそうだ。タクシーをつかまえて聞いてみるがだめなようだ。中国語はほとんどわからないが、車ではいけないらしい。しかたなく歩いていく。
地図で場所がわかるのがせめての救いだ。しかし、荷物が重い! 衣類だけでずいぶんな量だ。一人で文句を言いながらすこしずつ歩く。坂が多すぎる! 道が入り組みすぎている! まるでさまようキョンシーになった気分だ。
なんとか目的の宿にたどりつくが、名前がびみょうに違う。近くのおばちゃんに聞いてみると全然違う宿だ、しかも高い! あきらめて違う宿を探すがどこも高い。探している宿はみつからず歩きまわる。
疲労はたまり、イライラは最高点に達する。もうどこでもよくなり、やけくそになって歩いていると一人のおばちゃんに呼びとめられる。30元で部屋があるらしく、「20元は?」と聞くと、別のおばちゃんを紹介される。どうやら20元であるらしく、そのおばちゃんについていく。
こじんまりとした建物でテレビ付、きれいだし断る理由がないのでここに決める。荷物を置き、さっそくぶりって散歩する。
ダーリに似た雰囲気の街だけど、道はよりせまく、入り組んでいる。お土産屋がずらっと並んでいるのはダーリとおなじだ。カフェが何軒もあり、誰かの言っていた通り観光化がすごい。水路がはりめぐらされ、遠くには雪ですっかり真っ白な大きな山がそびえ立つ。なんて迫力の山だ。こんなの写真でしかみたことがない。チベットはあの山のむこうかな? すごい世界だ。
適当にぶらぶら食べ歩き、スーパーでお菓子をたくさん買う。干し牛肉の店がたくさんあり、少し買う。リージャンの名産は牛かな?
部屋に戻り狂ったようにお菓子を食べる。どれも安いのにおいしい。最近食べてばかりだ。しかし、体は太くなるどころか細くなる。
寝転がっていたら眠くなりそのまま寝てしまう。
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