たき火×ジャンベ=?
11/23 inシーパンドン
午前中に起きる。部屋の灯りは暗いが、窓が大きいので、明るい日射しが差し込む。シャワーを浴びようとするが水がでない。けど、トイレの水は出る。シャワーは断念し、メシを食べる。レストラン付のGHは便利だ。しかも、おいしくて安ければ最高だ。ここの宿はあまりうまくない。
昨日借りたチャリを返し忘れていたので、今日もそのまま乗ろうと思っていたがどこにもみあたらない。店の人が持っていったのかもしれない。別の店でチャリを借りる。出発の準備は完了! ジョイントとジャンベをもって出かける。島の反対側の町ムアンセン方面にはしる。
大きな島で、田園風景がどこもまでも続く。ジャンベを叩けそうな森はなく、直線の道を走り続ける。のどかで静かだ。
30分ぐらいでムアンセンにたどり着いてしまう。思ったよりも近いな。メコン川にぶつかったので川沿いを走る。道はどんどんせまくなり、チャリでは通れない場所についてしまう。水の流れていない小川があり、チャリをとめて歩いてわたる。
少し疲れたので、近くの倒木に腰掛けてジャンベをたたく。久しぶりのジャンベだ。本気たたきはバンビエン以来だ。はじめはしっくりこなかったが、叩いているうちに調子がもどってくる。20分ぐらいすると一人のラオス人の男がひょっこりと現れる。近くに民家がありそこの住民のようだ。
怒っているのかと思いきや、なんかうれしそうだ。「家に来いよ!」みたいな合図をだしているので、とりあえずついていく。
家の庭に腰掛けて話をするが会話にならない。英語で話しかけてくるが単語が聞き取れないうえにわからない。どうやらジャンベが欲しいようだ。けど、あげられない。男は寝そべってリップクリームの匂いを嗅いでいる。意味がわからない。よくわからないのでその場を立ち去る。
ムアンコーンに戻る途中、森の方へ向かう。道はせまくなり、「よい感じだ」と思っていると、大きな丸太が転がっている。日陰でとても静かだ。ひとけもない。ここでたたくことに決め、丸太に座ってジャンベをたたく。ぶり(大麻を吸う、あるいは吸ってる状態)っていなかったので、一服入れる。
むしょうにたき火がしたくなり、あたりから木を集める。小枝が多くてなんとかできそうだ。木を囲い、小さな枝に火をつける。なかなかつかず、なんどやってもすぐに消えてしまう。つきが悪いので、さらに細い枝を集めて火をつける。なんとか火がつき、燃え始める。小さなたき火に太い枝をたして大きくする。順調に燃え始めたのでジャンベを再開する。
たたいては火をいじり、たたいては木をたす。のんびりとばされる。最高に幸せな時間だ。たき火はさらに大きくなる。ジャンベを近づけると、皮がひきしまる音が鳴る。皮が乾燥して音に張りがでたみたいだ。
そんな感じですごしていると、ラオス人のおじいちゃんと犬一匹が登場する。うれしそうに話しかけてくるがまったく言葉が通じない。笑ってごまかす。ちょっとするとおじいちゃんは帰っていく。
10分ぐらいするとおじいちゃんが二人の女の子を連れて来る。ええっ! たたかなきゃいけない雰囲気なので、挙動不審だけどとりあえずたたく。うーん、いいのかな? ちょっとすると別のじいちゃんが登場する。ハイテンションで話しかけてくるがまったくわからない。けど、ジャンベを欲しがっているのはわかる。しつこいじいちゃんをかわしていると、みんなどこかに行ってしまう。
一服入れて、「もう来ないだろう」と思いながらたたいていると、おじいちゃんが集めた枝と女の人とおばあちゃんをつれてくる。こうなるとどうでもよくなる。笑いながら楽しくたたいていると、さらに、ハイテンションじいちゃん! 小さな男の子を二人連れてやってくる。みんな火のまわりにあつまりジャンベをたたく。言葉は通じない。けど、みんな楽しい人たちだ。じいちゃんがジャンベを欲しがっているのを断り、みんな帰っていく。
たき火とジャンベ、相性は抜群だ。
空が暗くなりはじめたので、火を消してきた道を戻る。
久しぶりのジャンベはいろいろと発見することがあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます