#ProjectTOKI ~新潟にアイドルの輝きを~

作者 板野かも

300

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★★★ Excellent!!!

きたりえが新潟のキャプテンとして移籍と聞かされた時、左遷キターきたりえオワタと思った自分が恥ずかしいと思えるほど、NGT48を育て上げ、また自らの再生まで果たした彼女のストーリーにこんな形で出合えるとは。
もちろん彼女だけでなく、NGT48が何故ここまで新潟で推されるのか、果てはそれが日本全国に波及したのか、その原点を知るには最適だと思います。

★★★ Excellent!!!

アイドルを目指すひたむきな少女達と、地元を愛する大人達。それぞれの本気が出会うとき、そこに夢が生まれ、現実になる。

「地域を興す」ということがいったいどういうことなのか。その答えが、確かにここにあったのだと思います。

外から人を呼び込む。そんなことはきっと後付けの話。

「どんな子達がその劇場で歌うのか。それを話して下さったのは貴方がただけでしたよ」(第17話 希望の住む街)

「わたし、ずっと、都会の子はいいなあって思ってたけど……。今は、新潟県に生まれてよかったなって」(第25話 最終審査)

そばにいる人達が本気になれるステージ。新潟にとって、NGT48はそんな存在なのかもしれません。

これは単なる地元の話でも、アイドルの話でもありません。本気になった人間達が夢を叶えていくまでの話。勇気をもらいました。

★★★ Excellent!!!

とあるアイドルのオーディションからデビューまでを見守ったことがある身として、感慨深く読むことができました。
たった一人のアイドルを生み出すだけでも一苦労なのに、それが大人数となり、さらに地域が舞台となるとその労力は何乗にも膨れ上がります。
アイドルはヒーローと同じで、誰かが認めなければアイドルとは言えません。ファンの力はもちろん、スタッフたちの力があってアイドルは生まれるのです。
広い空に憧れ、長いような短いような不思議な時間を重ねて羽ばたこうとする少女たち。
その背中を強く押すのはファンという風です。この物語を読み終えたとき、あなたも折れない翼で次の世界へと行く彼女たちを見守る風になっていることでしょう。

★★★ Excellent!!!

すばらしいドキュメンタリー小説で、更新が待ち遠しくなるほどのめり込んで読みふけりました。

私は新潟にもアイドルにも今まで縁がなかったですが、本文からあふれる新潟の空気、情景、目の前に現れる少女たちの涙、笑顔に心揺さぶられ、すっかり物語にはまってしまいました。

アイドルが好きな人も、私のようにアイドルについて全く知らない人も、胸をときめかせ、目頭を熱くしながら読んでしまう作品です。

そして、最後まで読みきったあとには、きっとあなたも彼女たちのファンになっていることでしょう!

今後の展開も楽しみにしています!

★★★ Excellent!!!

思わず最後まで一気に読み終わりました!

NGT48の醍醐味はコツコツ頑張って、失敗を経験してからようやく成長できたところですが、この小説もまさにコツコツと彼女たちの成長の経由を語ってくれました。
デビューからのお話ではなく、もっと前、もっと彼女がアイドルになる前、もっとスタッフが新潟にアイドルを作りあげる前から、この物語が始まりました。読んでいるうちに、自分も彼女たちと、スタッフたちと一緒に成長しているように感じました。
どこまでが彼女たちが本当に言った言葉を知りませんが、しかし、その情熱が文字を通して届いたと熱く思いました。
文字として伝えてくださいまして、ありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

この物語には、二つの太いラインがある。

一つは、年々活気を失っていき、地域振興の決定打を打ち出せないでいる地方行政の苦しみと、その中から生まれた一つのアイデアを、はじめは荒唐無稽だと思われたその夢を、一歩一歩着実に実現していく若い行政マンたちの熱い物語。

もう一つは、東京にあこがれ、アイドルにあこがれて。それでも東京は遠い場所で、たとえオーディションに受かったとしてもレッスンのために東京に頻繁に通うことなんてできない。そんなハンディを背負った少女たちが、夢を自分のものに引き寄せて、より大きな夢へと邁進していく物語。

それぞれ立場は違うけれど、目指すものは同じ。
ここ新潟に、AKBの支店を作りたい。
そして新潟を盛り上げたい。
いままで、大阪や福岡などの巨大都市にしかなかったAKBの支店。
都市の規模からしてずっと小さな新潟だけど、この規模の地方都市にいままで支店ができたことなんてない前代未聞。
それでも、次の支店をこの故郷の地に誘致するという夢を諦めるわけにはいかない。

夢は、それがどんなものであっても荒唐無稽だと笑ってはいけないのだと。
どんな夢だって、本気で願い、本気で実現のために動き、それによって多くの人を巻き込んでいけば、前例を覆し常識を打ち破り、世の中を動かすことすらできるのだと。
彼ら一人一人の物語を追っているうちに、そんな気持ちにさせられる。
そんな力強い物語だ。

閉塞感が色濃く人々の頭の上を覆っている、いまだからこそ。多くの人にこの物語が目に留って、たくさんの人に読んでほしい。そして、みんなの心を勇気づけてほしい。
そう切に願ってやまない。

★★★ Excellent!!!

地域振興、町おこしはその土地特有の形を持つものだ。
よその土地で成功した方法だからウチでも採用しよう、
という短絡的なやり方で苦い目を見た話を複数聞いた。

地元の個性を活かし、地元の人々が輝く場を創ること。
地元を応援する心を、より多くの人々で共有すること。
その象徴たる「何か」を持つ地域振興はとても根強い。

2015年、新潟県に48グループの「支店」が発足した。
このNGT48は「地域密着・地域貢献」をテーマに掲げ、
地元企業とのタイアップや特産品のPRに尽力している。

新潟が単に「アイドルグループが流行っているから」
などという理由でNGT48を誘致したのでないことは、
本作を読めば、その「地の利」を理解できるだろう。

新潟だからこそ「支店」創設が可能であると判断し、
新潟の土地と町と人々のために最適な形をと模索し、
官民の境を越えて夢を共有し、動いた大人達がいた。

イナカに生まれたハンデに夢を阻まれて、羽ばたけず、
テレビの中のアイドルに憧れるばかりの少女達がいた。
ダイヤモンドの輝きを忘れかけたドリーマー達がいた。

多くの人の思いが新潟で交錯し、1つになっていく。
2019年、新潟開港150周年を目して力を併せていく。
本作はその軌跡を追うドキュメンタリー小説である。

★★★ Excellent!!!

過剰な描写もなく、代わりにあらゆる面において節度ある文章。
それが板野氏の持ち味だと思う。
兎に角語彙の選択が的確で引き出しが豊富なのだ。
この素材、ややもすればプレゼン的な要素が前面に出てきがちになると思われる。
だが注意深く丁寧に書かれた文章は品を失わず、少女の潔癖さや熱意、失望など様々な感情を過不足なく描写し、当事者の大人達の倦怠や焦りも描き出す。
作者板野氏にとってはそれこそ自家薬籠中の物であり、いくらでもむき出しの熱意で、書き込みに書きこめるアイドルという素材。
だか冷静に、節度と敬意をもって描かれる世界は厳しくも優しい。

私はNGTの少女たちは、スカパーのドラマ「ひぐらしのなく頃に」や「キャバすか学園」での姿しか知らないが、メイキングなどに見る真摯さは印象に強く残っている。
少女たち、大人たちの羽ばたきまで読み通したい作品である。

★★★ Excellent!!!

アイドル。

その大きな輝きに、様々な人が夢を見ることでしょう。
人がそれぞれ違うように、その夢もそれぞれです。

夢を見る。夢へと動く。その動力となる自分の心。
自分の中の夢の歯車。
それは夢を見た瞬間から、自分の中でまわり始めます。

ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと。

人々の心の中にある、夢へ導く歯車。
最初はそれぞれのスピードと力でまわっていたものがやがて大きな転機を迎えます。

「作るか、新潟48」

この一言がおそらくきっかけとなり、歯車は集まり、まわり始めたのでしょう。
一人一人の小さな夢がいつか大きな輝きになる。
この物語は、私達にそんな希望を見せてくれることでしょう。

★★★ Excellent!!!

私はSKEやAKBの曲、メンバーなどはほとんど知りませんが、とても面白いと感じられる小説です。
登場する人物もかなり独特なキャラクターで、基本私は面白いネタを基本小説に仕込んでマンガみたいに書いていますが、この小説は素で面白い感じです。それだけ板野さんの語彙力が高いということでしょう。実際に書籍化されたら10冊ぐらい買って布教用にしたいくらいです(笑)。

★★★ Excellent!!!

さすが、プロの作家さんが書かれているだけあって、表現力、構成力、取材力どれをとっても一級品。現代の新潟の街の光景がありありと浮かぶような描写力に脱帽の一言です。作者さんは新潟の方ではないそうですが、方言も自然で違和感がありません。
そしてNGT48のファンなら感涙必至の展開の数々。どのメンバーも個性豊かに描かれていて感動しました。彼女達のこれからの物語がどのように演出されていくのか楽しみでなりません。
素敵な作品をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

まず、自分はドルオタじゃないです!最近はこの作者さんに影響されてよく曲を聴いてはいますが…(笑)
今回の作品もTwitterを見ていると主にドルオタの方々の間で広まり、ドルオタ向けの小説なのかなっていう印象でした。
しかし、この方のアイドル小説はいつも元ネタを知らなくても胸を熱くさせてくれるので、作者さんへのファン心でチェック…。

そうして拝見した『M00. Overture』。ただただ素敵です。
自分が住んでいる場所から遠く、どこか遠くでなにかが動き出している。
そこは決して東京のように華やかではない場所。
そんな場所で少女たちの心に光が差し込む瞬間。
その少女たちもまだ自ら強い輝きを放つような存在ではなく、テレビの向こうやステージの上の「アイドル」という存在をただ眺める等身大の少女たちです。

これはドキュメンタリー小説ですが、自分は少女たちがこれからどんな道を歩んでいくか知りません。
また、『M01. 日本海の憂鬱』では新たに大人たちの夢が描かれ始めていますね。
それぞれ同じ場所から、同じ場所のために、夢が繋がり始めるのでしょうか。
そして、その繋がりがどんな場所を築いてくれるのか。
今後が楽しみです。