エボリューション・アイランズ!

作者 氷月あや

93

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★★★ Excellent!!!

うおおお五島列島行ってみてぇぇぇぇ!!!!
読み終わって最初に抱いた感想がそれでした。

都会からやってきた旅行者・ハルタと過ごす二週間という、今この時しかない夏の、キラキラした掛け替えのない時間を、レンとともに体験したような気がしました。
終わってほしくない!と思いながら読んでいました。

離島という特殊な地理がもたらす独特の生活習慣や、隠れキリシタンの歴史など、ずっと続いてきた文化。
五島列島でよく利用されているEVのことや、大人も子供も熱狂するミニ四駆の、最先端のマシンの技術。
古きと新しきが絶妙に混じり合う生きた空気が、まざまざと脳裏に浮かぶのです。まるでその場にいるみたいに。

登場人物がみんな魅力的で、読めば読むほど好きになっていきます。
特にハルタが好きです。少年の心を忘れないイケメン尊いです大変ありがとうございます。

そして特筆すべきは(いや全部すばらしいんだけど)、凄まじい飯テロ!
もう、本当に何もかも美味しそうで。あれもこれも。夜中に腹の虫が鳴き止まなくなりました。いやぁ。

うまくまとまらない感想になりましたが、素晴らしい物語でした!
さぁあなたも、五島列島へ小旅行してみませんか?

★★★ Excellent!!!

平成最後の夏は、私の中に、登場人物のみんなと共に
五島列島に旅していた記憶のようなものが残りました。

このお話には、キラキラした宝石が詰まっています。
長崎の離島、五島における土地の事情。素晴らしさも苦渋も在る。
暮らしている人たちの生活。生きるための様々な工夫。

そんな場所に辿り着いた旅人の気持ちを知るたびに
この土地がきっと何か答えをくれる気がして、応援したくなる。

電気自動車のことや、ミニ四駆のレースもワクワクしました。

奇しくも今日近くの祭りに出かけたらですね、
ミニ四駆のレースやっていました。想像したよりずっと速くて
コースアウトしないとどんなカラーリングかわからないくらい。
大人とこどもが一緒になって楽しんでいました。

ここらの子に比べたら、五島のこどもたちはしっかりしていて
働く大人をよく見ている。自分のこととして捉えている。
レンは小学生だけど、いっぱしの男だ。
ヒカルも大人顔負けのビジョンを持っている。
二人とも学校のお勉強では知りえないことをたくさん知っている。

そして、めっちゃ食欲がわく。おばあちゃんの蒲鉾かじってみてぇなぁ。
なんと言っても全編通して、方言がいいんです。あたたかくて。
そこかしこに、作者の半端ない地元愛を感じます。

こどもから大人まで楽しめる、素晴らしいエンターテイメント小説です。

★★ Very Good!!

地元の見どころは?と聞くと、謙遜なのかなんなのか「特にないよ」と答えが返ってくることが多いです。
けれど、この作品には、地元への愛がいたるところに散りばめられています。それも、ただ単に「良いところだよ!」というアピールだけではなく、過疎や就職先がないことなど、マイナスも認めた上での愛情なのがいい。
作者の愛は、ミニ四駆を含む車へも注がれています。エンジンの仕組みなどの話になると、理系が苦手な私はレンと同じく話題についていけなくなってしまったけれど、熱い思いは伝わりました!

★★★ Excellent!!!

以前から興味のある地域だったので、なるほどこういうところなのかという感覚で楽しめました。

食事や風景といった部分ももちろんなのですが、ミニ四駆や電気自動車といった、外からはなかなか想像しにくい側面にスポットを当ててあるのも面白かったです。キャラクターたちもそうした地域を代表する姿として描かれているように思いました。

地域に見られる重層的な生活のあり方はこうした話を読まないとなかなか得がたいもので、物語というよりは、むしろ地誌に近いように思います。普段見られない情景に接したい人におすすめします。

★★★ Excellent!!!

五島列島が抱える歴史や文化。
五島列島が目指す科学と未来。

そんな五島列島の全てが詰まった作品です。

知ってましたか?
五島列島って、EV(電気自動車)のレンタカーがフル活用されてるんですって。
遣唐使の時代、最先端の文化を持つ島だったんですって。

自分はこの作品を読むまで、全く知りませんでした。

そんな五島列島のことを、小学5年生のレンを中心に、魅力的な大人達が語ってくれます。

レンが初めて抱く淡い恋心。
ミニ四駆に熱中する大人と子供。
そして、不意に襲いかかる飯テロ(笑)

読むと、絶対に五島列島を訪れたくなります!
そして、きっとミニ四駆を買いたくなります!
(僕は買いました。)



偶然にも本日、五島列島にある教会を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産の登録を受けました。
おめでとうございます!

★★★ Excellent!!!

長崎県の五島列島を舞台とした作品。

小学生目線で描かれる夏休みの空気感がとても心地よく、島の文化や歴史、風景に触れており旅行気分を味わうことができました。
何より作者様の地元愛をこれでもかというくらい感じます。

個人的には後半に登場した「ミニ四駆の応募者全員サービス」のエピソードが、実際に応募した人間だったのでとてもなつかしく思いました。
ミニ四駆で結ばれた絆は、きっと一生の宝物になるでしょう。

そして、舞台の地は世界遺産登録目前となっているそうです。
ほんの少し先の未来で、より多くの電気自動車が利用されることを祈っています。

★★★ Excellent!!!

福江島で民宿を手伝う小5のレンは、ミニ四駆大好きな少年。
長期滞在に来た、事情のありそうな青年ハルタ。
民宿に下宿している、高校のミチヒコ先生。
ミニ四駆レースのために上五島からやってきた、同じく小5のヒカル。
忘れられない夏休みが、始まる。

潜伏キリシタンの歴史もあるけれど。
遣唐使の頃には、最先端の知識が最初に入ってくる土地だったわけで。
人口が減りゆく現状も、素晴らしい景色も、豊かな食の恵みも。
電気自動車や風力発電、洋上石油備蓄基地。
本作品を読まなければ恐らく知らないままだったろう、五島列島の多面的な魅力が満載でした。
個人的には、「はえんかぜ」を見てみたいです。
私はペーパードライバーなので自動車事情には疎いのですが、それぞれの車の利点・弱点がかみ砕いて説明されていてわかりやすい。

……ブラックモンブランって、普通にTVコマーシャルやってましたよね。
(福岡県福岡市出身)
ローカルなのか。そうなのか。


しかし。
現代の話なので、絶対にそんなわけはないと思いつつ。
脳内で、ミチヒコ先生が明治か大正の書生みたいな恰好になるのは何故なんだ……。
何回振り払っても、場面が変わると書生になってる(汗)。

★★★ Excellent!!!

五島列島の民宿の子である小学5年生のレンは、ミニ四駆の大好きな普通の少年。
彼のもとに同い年の挑戦者ヒカルがやってきたことで、彼の小さいけれど穏やかな日常は大きく動き出す。

民宿に泊まりに来たなんだか浮かない顔をした青年ハルタや、ミニ四駆仲間の大人たち。
彼らとのかかわりを通して、レンはこの島の今と未来を見るようになる。


この作品の魅力はもうてんこもりで、すべてを語りつくすことなんてできない。
昔、友達とあそんだミニ四駆。そのとき感じたわくわく感。
もう子供ではなくなってしまった大人たちの、挫折と奮起の物語。
電気自動車が多く走る五島列島の事情。
一緒に旅行している気分になる島めぐり。
そして、めちゃめちゃ美味しそうな島の名産の数々と飯テロ。
そのうえ、ボーイミーツガールまであったりする。

でも、そのすべてが。穏やかでさわやかな空気に包まれていて。
読み終わった後、なんとも清々しい気持ちになった。
まるで五島列島のきれいな空気が、このいつもと変わらない自分の日常にふっと現れたような。そんな清涼な読後感につつまれ、よーし私も頑張るぞ!と明日に向かって一歩踏み出したくなるような、そんな素敵な物語。

ただし。
これを読むと、今すぐ飛行機のチケットと有給休暇をとって五島列島にひとっとびしたくてたまらなくなるので、それはご注意を。

★★★ Excellent!!!

読みながら、まるで自分が今まさに夏の五島列島にトリップしたかのように、ドキドキ、わくわくが止まりませんでした。
美しい島の風景にうっとりし、おいしそうな島のグルメに食欲を刺激され、魅力的な島の人々と一緒に夏休みを満喫した気分です。

五島列島のこと、電気自動車のことはくわしくなかったのですが、わかりやすく、楽しく解説してくれる会話に聞き入り、もっと知りたい! と思わせてくれる書き方はすばらしいです。

レンとハルタの、年の離れた友人関係、ヒカルとの微笑ましく見守っていたくなるやり取り、他にも個性的な人たちが登場するそれぞれのワンシーン、全部がそのまますてきな夏休みの思い出となっています。

実写映画になったら、五島列島の景色とあいまって、爽やかな青春映画になるだろうなあ、と勝手に思ってしまいました。

今すぐ五島列島に行ってみたい!

★★★ Excellent!!!

ここに描かれているのは最高の夏休みでした。
長崎県、五島列島、僕ら読者を実際にそこへ連れて行ってくれるかのような物語です。しかも季節は夏。この地域の魅力がふんだんに盛り込まれています。

例えば食、豊富な海の幸はもちろん五島牛などのご当地グルメ(飯テロ御免)。
例えば人の手が入っていないままの自然、満天の星空。
例えば潜伏キリシタン関連遺産という文化的な側面(世界遺産になりそう、タイムリー!)。
例えば電気自動車EVのプロジェクト実施地域として、未来がいち早く訪れているという意外な一面(すいません、知りませんでした)。
そして人が少なくなっているという実態と、それでもそこで希望を持って生きる人々。
この地域について、単純にぶらっと訪れて物見遊山するだけでは得られないだろう濃密な何かを教えてくれます。

都会に埋もれて自然を忘れた僕みたいな人間にはこの物語は強烈でした。皆さんも読んでみてください。夏が待ちきれなくなります。

★★★ Excellent!!!

長崎県・五島列島。

世界文化遺産への登録を目前として、教会群を始めテレビなどで取り上げられる機会も増えたのでご存知の方も多いでしょう。
実は義父の生まれが五島・福江。この物語の舞台にもなっている、五島列島で最大の島です。
お恥ずかしい話、初めて福江へ行くまで五島列島のことは何も知りませんでした。
訪れたのは二回だけですが、自然の美しさや美味しい食べ物の数々はしっかりと心に焼き付いています。

そんな五島の魅力を余すところなく散りばめながら、この島々の歴史や環境、ここで過ごしてきた思いと、未来へ向かう思いが主人公の小学五年生レンを通して丁寧に描かれています。
メインテーマとなっているエネルギー問題も、ミニ四駆というフィルターを介して語られているので、とても分かりやすく知ることが出来ます。
そして、この物語のもう一つの魅力は、三人が過ごした夏休み。
都会からやってきた青年ハルタ、そして同じ五島だけれど他の島で暮らす五年生のヒカル。
読み進めながら一緒に考えさせられたり、胸キュンしたり、エンディングでは思わずウルっと……。
三人の出会いは、ここ五島だからこそ、夏休みという限られた時間の中だからこそ、意味があったのだと感じました。

あなたも魅力たっぷりの五島列島での素敵な夏休み、体感してみませんか?

★★★ Excellent!!!

舞台は九州の西の端に出っ張っている長崎県のうちでもさらに西。長崎港から100km離れた島々からなる五島列島。旅館を手伝う小学5年の男の子が、夏休みの期間に訪れた、1人のなにやら訳ありな青年のお客様と出会った事から始まる、五島列島のお話です。

とにかくもう、主役は五島列島でいいんじゃないかというくらい、五島列島のあれこれを盛りだくさんに紹介してくれます。風土や歴史に名所にグルメ。電気自動車などの最新事情に、そして、地域の人達の心情に暮らし。

5年生の男の子の視点から、ひと夏のちょっとした冒険と出会いと共に、五島列島が溢れ出てきます。その熱量は、ちょっと凄いです。やっぱり、地元が好きな人が書く地元のお話は、とても面白いのです。

物語としても楽しくて、結構マニアックな話題や知識を5年生レベルに噛み砕いて紹介して貰えます。皆様も是非、溢れる五島列島をご一読下さい。読み終える頃には、五島うどん(細麺)をお取り寄せしてバーベキューに思いを馳せているいる自分に気づくほど、好きになってしまうお話なのです。

★★★ Excellent!!!

レンは小学五年生。五島列島の福江島で民宿を営む家族を手伝っている。ある日、都会から青年ハルタがやってきた。客のハルタに島を案内するレンは、彼が面白くなさそうな顔ばかりしていることが気になっていた。
数日後、上五島から、レンと同じ小学五年生のヒカルがやってきた。ヒカルは、福江島で開催されるミニ四駆のレースに参加する為、挑戦状を持ってきたのだ――。

作者さまの地元長崎県を舞台にしたストーリーです。五島の地理、潜伏キリシタンの歴史(先日、世界遺産になりましたね)、EVの普及、ミニ四駆レース、海の幸、過疎や高齢化の問題や、観光と将来への不安など……扱うテーマは盛沢山ですが、そのどれにも作者さまの地元愛が感じられます。
なにより、レンとハルタとヒカル、三人の交流と同時に描かれる、島の風景が素晴らしい。

三人の友情と、将来への希望を感じる、”イイ話”です。