詩『どこに居ればいいの?』

まるで跳ね上げた水溜りの泥


その一滴のようにあなたの靴底へとへばりつきましょう


まるで知らずに踏みつぶした小虫


その腹から破れ出た体液のように驚くほどに鮮やかなその腹の内を露わにしましょう


まるで祝福のように光があなたの前に降り注ぐ


その光は眩しくて影すら飛ばしてしまうから、輝きの中 その足の裏のその下、刹那に出来た小さな影の切なさと消える儚い陰り


でもあなたは何も気づかない


知らない、見えぬままで通り過ぎていくのです


認識されることもなく


触れられることもなく


あなたは道の上を進む


私は…


私は……


私は………


どこに居ていい?

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