ペテン師の誠実


物語りつつ詩奏でつつ、囁く好意の皮膚の下2mmでテラテラと光る下心


それでも嘘だとあなたが知っているからこそよく回る舌、心


今日も金と賛意求めたろくでなしが垂れ流す美しく楽しい虚言


詐欺師と変わらぬ騙りに湧く罪悪感


ありがとう。


あなたに最大限を込めて


感謝と敬意、虚言とハッタリ


知ったかぶったエセ知識に切った張ったのドタバタ劇


右往左往する無常の嘘に含まれる無償の想い

と純粋な欲望


曝け出してもなお、澄ました顔で卑屈に並べ立てる御託と言う名の本音


どうか見透かしてください


どうか憐れんでください


そして愛でてください


空想と言う名の嘘を甘き夢想で味わう喜びを


不純を不純と知りながらそれを愉しむ余裕と楽しさを


私が誠実に嘘をつき続けるため。


あなたの喜びのため。


そして飽きていつかあなたに捨てられるまで。







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