矛盾の朝
朝に起きる
隣には誰もいない
昨日まではたしかに居たのだけれど
思い出の宝箱にひっそりと仕舞われて捨てることも二度と触れることも出来ない
だから瞳を閉じる
かつての抱擁を幻視し、自ら否定した愚かさ
それをほろ苦く甘受する
無くすことで埋まる心の底
否定する事で充足する肯定
矛盾。
ただ矛盾。
自殺希望者の生命賛歌のように。
人道主義の虐殺者のように。
大切な人達との会話で感じる寂しさのように。
全て消えたことで満たされて
彼はいま変わろうとしている
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