ミックスジュース

栗の花の香り ベタつく肌の上


混ざるミックスジュース 二層化する感情


見えない本音 見ない本音 つもりの心根


それでも構わないと空笑う


ベール越しの二人


その上 空虚に回るプロペラ 如く滑らかに動く嘘つきの舌


油刺した歯車 ギシつく関係 忘れさせてくれる麻酔薬


やがて分解され 突きつけられる痛みに耐えられないから 手を離す


痛みに耐えられないのだからしがみつく両腕


うまくいけば絡み合い 混じり合い 結合する


そして出来上がるミックスジュース


彼と彼女


彼と彼


彼女と彼女


人と人


所詮 人と人


だからこそ人と人


生臭くも執着する 混合液


魅了されたいつかの夜と昼の思い出



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る