チクタク、チクタク


人生は何もしないでいるには長すぎるけれど何かを極めるにはあまりにも短い。


ああどうして私は何もしなかったのだろう。


やりたいことはいくらでもあった。


だがそれをしなかった。


なぜか? 失敗が怖かったからだ、


まだ大丈夫と思っているうちに時間は進む


チクタクチクタクチクタク。


時計の針は進む。 進む。 ただ進んでいく。


チクタク。チクタク。


チクタク。チクタク。チクタク。


泣けども、叫べども朝日は昇り、そして沈んでいく。


気づけば身体に走るシワと緩む身体に『まだ』が『もう』という接続詞へと変化していた。


ああどうして、どうしてと思えども流れは止まることなく今を無為に通り過ぎていく。


やがて自分すらも過去へと置き捨てて。


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