狂人観察
心の中に吹く嵐に狂気して、屋根に昇りてもっと吹き荒れろと叫ぶ狂人はそのまま高転びして死ぬだろうか?
それとも台風一過で雲一つない虚無の青空を見上げて一人呆然と野原に倒れこみ昏睡するように死ぬのだろうか?
それとも感情が枯渇し、喜ぶことも悲しむこともなく、ただただ呆けて家の中で座り込んだまま、くたばるだろうか?
心は磨耗し、ただ感情の流れでパタパタ回るだけの風見鶏としてただただ風化していくだろうか?
いずれにしても狂人は狂喜と虚無を繰り返し、その狭間でドタバタと足掻きの踊りを舞うことだろう。
赤の他人様はそれを見物して楽しめばいい
その喜びも怒りもそして寂しさも他人には理解されないからこそ、狂人が狂人たる所以なのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます