ああ
突然の呼び出し こわばる君の顔 唇をなぞる舌 何が言いたいのかはわかってる
久しぶりの再開 恋人だったというのに 対照的な僕と君 そして気持ち
思い出を語ろう 終わるからこそ 永久にと誓った 青臭い気持ち 笑い飛ばすことは出来ないから
君はいつも紅茶 僕はコーヒー 砂糖は同じ 二つ入り 時にはミルクを入れて
気があうなんて喜んだときもあったね それでも来ないと思った終わりは近くて
その予感 当たってしまう 躊躇いがちに口開く君 道違える宣告 満ち足りなかったと その結論
溢れる言葉は 塞き止めて 君の言葉をただ受け止めて 終わりにしようそれすらも言えなくて
ただ「ああ」とそれだけ 言うべきことはそれだけ それでも続く言葉は「ありがとう」
無言 無言 それでも立ち上がらなくてはいけない 決断
互いに 戻ることない 二人の関係 残してはいけない未練
断ち切るように僕らは席を立つ 残ったテーブルにはすっかり冷めた紅茶とコーヒー 今日は砂糖も入れなかった お互いに
いつもとは違う テーブル上 そうしてさよなら いつか誰かといずれ再会するかもわからないけれど それでも今日は そのままで 痛む気持ちは心の中で
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