第21話 土(地)といえば『ダフネ』だ。
土(地)といえば『ダフネ』だ。
思春期の少女に、時として見られる、『男性を毛嫌いする心理』を、彼女にちなんで『ダフネ・コンプレックス』と言うことがあるな。
系統は『地中』『泥』
四季:『冬』。
ギリシャ神話に登場する『ニンフ』だ。
アポロンの求愛を逃れるため月桂樹に変身したことで知られているな。
樹になっても美しさは変わらなかったという。
ついに彼女と結ばれる望みを永久に絶たれてしまったアポロンは、『かなわぬ恋の思い出』にと、この樹から冠をつくった。
これが『月桂冠』の由来だ。
オリンピックなどで優勝者の頭上に、のせられる『植物の冠』のことだ。
神話に見る植物化の古典的な例である。
関連『花』。
鈴蘭
花言葉は『純血』と『謙虚』だ。
ドイツでは、階段状につく花から『天国へ階段』と呼んでいるとか?
花のエキスは、エッセンシャル・オイルや香水、ポプリに使用されるとか。
また高貴な香りから、男性が最愛の女性に捧げる『花』として相応しいとされているとか?
関連『星座』
かんむり座 冠座
別称:きたのかんむり座。
学名:Corona Borealis コローナ・ボレアーリス
英語名:the Northern Crown ザ・ノーザン・クラウン
オーストラリア:ブーメラン。
中国:罪人を入れる牢屋。
日本:かまど星、くびかざり星、たいこ星などなどだ。
夏の星座。
プトレマイオスの48星座の一つ。
神さまが贈った宝石がちりばめられた王冠。
とても古い星座で、古代バビロニアでは『かんむり』とされているな。
でもアラビアでは、『欠けた皿』『貧乏人の皿』と呼ばれていたとか?
明るい恒星は、欠けた
クレタ島の王女アリアドネーに贈られた宝冠を象徴している。
ギリシア神話。
クレタ島の王女『アリアドネー』は、ミノス宮殿にいる半人半牛の怪物『ミノタウルス』を倒すためにやってきた『アテナイ』の王子『テセウス』と恋に落ちた。
彼が『ラビュリントス』へ向かうとき、そこで迷わずにすむ方法を教えてくれた。
それが『アリアドネ』の糸である。
毛糸玉を入り口から伸ばしていき、脱出するときは『糸』をたぐって入り口まで戻る。
アテナイの『名工ダイダロス』が、考え出したモノだ。
テセウスはミノタウロスを倒すと、彼女と一緒に島を離れ。
途中『ナクソス』島に立ち寄る。
ここでテセウスは『アリアドネー』を置いて島を出るようにと『アテーナ女神』のお告げを聞き。
彼女が寝ている間に出発してしまう。
アリアドネーは、あまりの悲しみに海に身を投げようとしたら、酒神『ディオニュソス』に助けられ、『妻』となった。
ディオニュソスは、七つの宝石をちりばめた美しい冠を『アリアドネー』に贈り、これがかんむり座になったと言われているな。
またオウィディウス『変身物語』では、彼女が樹に変わっていくプロセスが、リアルに活写されており、これが古くから創作者のインスピレーションを刺激してきた。
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