第11話 7.幻術。その3
『テレビゲームネタ』
1.ヴァルキューレ。
死者を運ぶモノ。北欧神話に起源を持つ女戦士。
日本では『戦乙女』の名前でも知られる女性の半神たちの総称。
古ノルド語の単数形『ヴァルキュリア』や、英語の『ヴァルキリー』の名でも呼ばれることがあるが、特定の女神個人を指し示す名ではないみたいだな。
北欧神話の主神・オーディンに仕える半神の女性で、オーディンの命によって戦場に赴き、戦死した勇者の魂をオーディンの宮殿であるヴァルハラへ誘う。
『エッダ』では、その筆頭はノルンの『スクルド』であるとされている。
一般的なヴァルキューレのイメージは、羽根の生えた兜を被り、槍を持って有翼の馬に乗って天空を駆けるモノだろうか。
だがそのイメージは、戦の女神『アテネ』をモデルとして作り上げたものらしいな。
また一説では『ブリュンヒルト』がモデルとなっているという声もあるんだよな。
ブリュンヒルトとは、エッダの派生作品とも言える『ニーベルンゲンの歌』に登場し、さらにワーグナーの『ニーベルングの指輪』でも重要な役を演じている。
『ニーベルンゲンの歌』では、男勝りの力を誇るアイスランドの女王として描かれ『ニーベルングの指輪』では、ヴァルキューレの筆頭であり、ヴォータン(オーディン)の呪いにより、完全武装のまま石山の上で『眠り』につかされることになる。
(この呪いを解くことになるのが、英雄ジークフリート)だ。
また『ファンタジー世界』におけるヴァルキリーたちは、『北欧神話』の設定をそのまま引き継いでいる場合ももちろんあるが、まったく関係性ない場合も、もちろんある。
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