第65話『団欒』

 姉の涙を見たあの夜は、流石の僕も寝つきが悪かった。いや、僕の場合には寝つきと言う概念はそもそも、適用されないだろう。

 そんな、不安定な状態で眠りについたからなのか、その後のイデアにおけるククル族との会議の内容は何一つ頭に入らなかった。


 こちら側の睡眠の深さがあちら側での意識の明確さに影響を及ぼすのだろうか?

 何一つ確かな物が無いのが現状だ。されど、時間は過ぎ去るもので、また意識がこちら側へと戻ってきた。



「お兄ちゃん、起きて! ほら、昨日買い物の約束したでしょ!」


 朝一で僕の部屋に進入した妹が、僕の体を掛け布団ごと揺する。妹にとっては昨日の約束なのだろうが、僕にとってはイデアでの一日を挟んでいる為、どうも昨日と言う言葉がしっくりとこない。


「あぁ、起きるから揺するのは止めてくれ」


 ただでさえ姉の一件があって、頭の中が揺すられている気分なんだ。せめて身体はリラックスしていたい。


「もう四時だよ?」


 妹が小さく呟く。


「えっ?」


 僕は急いで、スマートフォンの画面を開く。

 確かに四時だ。まごう事なき四時だ。十六時ではなく、朝の四時である。


「優衣の買い物に対してのモチベーションはわかったよ。でも四時起きは早すぎないかい?」


 僕は幼い子どもに諭すように、優しく語りかける。


「久しぶりにお兄ちゃんが帰ってきたから!」


 今時の中学生にしては無邪気すぎる瞳で妹が言った。


「うん、それは良いんだけれど、こんな時間じゃ、ショッピングモールもやっていないよ?」


 買い物どころか、電車もまだ動いていない。


「一緒にお弁当作ろうよ!」


 なるほど、それで早起きか。まぁ、それにしたって早過ぎるが。


「わかった、いいよ。とりあえず、顔洗ったり、支度するから、優衣は先に準備していて」


 僕はベッドから体を起こしながら言った。


「わかった、じゃあ、準備して待ってるね!」


 優衣はそう言って、僕の部屋から出て、リズミカルに階段を降りていった。


 * * *


 ある程度の支度を整え、優衣から渡されたエプロンをつけ、キッチンに立つ僕。


「それで、何を作ろうか?」


 僕はやる気満々の妹へと問いかける。


「それは、お互いに秘密なんだよ」


 少し悪戯っぽい笑顔を浮かべながら、優衣が言った。


「え? どう言うこと?」


 それでは一緒に料理が出来ないと思うのだが。


「お互いに別々のお弁当を作って、相手のお弁当と交換するの」


 楽しそうに語る優衣。


「つまり、優衣が僕の弁当を作って、僕が優衣の弁当を作るわけだね?」


 なるほど、それは面白い試みではあるが……。正直ちょっと怖い。姉も僕も進んで料理はしないが、二人ともそれなりに作れはするのだ。しかし、優衣は少しばかり不器用な面がある。


「不安なの?」


 優衣が少し不服そうに問いかけてくる。


「え、いや、大丈夫だよ」


「だってお兄ちゃん、急に唇をなめはじめるし、首元に手をやってるし、その仕草はどっちも不安を感じた時にやる行動だよ?」


 妹が淡々と述べる。まるで精神魔法師のようだ。


「優衣は本当に心理学が好きなんだね」


 僕は優しい声音を意識して話す。


「あ、お兄ちゃん、誤魔化そうとしてる」


「また、心理学かい?」


 何かおかしなことをしただろうか。


「襟足を触るのは気まずさの表れなんだよ。それにお兄ちゃんは昔から何かを誤魔化す時は大体、襟足に触れるから」


 なるほど、心理学と妹としての経験則からくる、ハイブリッドな予測というわけか。


「まぁ、といあえず料理を始めない?」


 僕と妹は、調理台へと向き合う。


 ふむ、まずは材料の把握からだな。

 キッチン内の冷蔵庫に手をかけ、ゆっくりと開く。中の冷気が顔にふれ、ボヤけた意識を目覚めさせる。


 鮭の切り身があるな。おそらくは父の朝食用だろう。父は朝は必ず白いご飯と焼き魚を所望する。だが、可愛い娘が喜ぶのなら、鮭の一尾や二尾など安いものだ。

 その鮭を取り出し、魚焼きグリルに入れる。タイマーをセットし、準備は完了だ。後はこの間に、卵焼きを作り、ウィンナーあたりを炒めるとしよう。彩りも重要なので、小松菜を茹でるのも忘れないようにしよう。あとは、ミニトマトやらキウイなどの綺麗な野菜や果物を入れておけばいいだろう。


 頭の中で一連の流れを組み立てた僕は、横に立っている妹の様子を見る。

 

 そこには、僕が予想していた危なっかしい妹の姿はなく、しっかりとした手捌きで野菜を切っている優衣の姿があった。


「へぇ、練習したんだな」


 無意識に素直な気持ちが口をついて出た。


「ちょっと、あんまり見ちゃダメだよ! 食べる時の楽しみが減るから」


 楽しそうに怒ると言う不思議な特技を披露する妹。まぁ、楽しそうなのは何よりだ。


 * * *


「おぅ、どうしたんだ。二人で料理か?」


 二階から降りて来た父が僕達に話しかける。

 僕はキッチンに置いてある小さなデジタル時計を確認する。時刻は朝の六時。僕の方は弁当作りを終え、余った食材で家族の朝食を作り始めていた。


「おはよう、父さん。朝早いね、昨日は深夜まで仕事だったんでしょ?」


 少なくとも、僕の意識がある時間には帰って来ていなかったはずだ。


「あぁ、いい匂いに誘われてね」


 寝ぼけまなこをこすりながら、父がそう言った。


「今ね、お兄ちゃんとお弁当作ってるの!」


 妹が楽しそうに語る。


「パパのぶんもあるのかな?」


 父が物欲しそうな目でキッチンを見つめると、妹が気まずそうに目を逸らした。


「愛する娘の手料理じゃなくてもいいならあるよ」


 僕はそう言って、もう一つお弁当箱を取り出す。まぁ、余っている具材でも格好はつく。


「愛する息子の手料理でも嬉しいさ」


 父は目を細めながら、優しく笑っている。


「朝食も食べていくだろ?」


 僕はそう言いながら、白いお皿にベーコンエッグとポテトサラダを盛り付ける。


「あぁ、ありがとう」


 父は嬉しそうな顔で食卓にすわり、僕が運んだ朝食を食べはじめる。


「鮭を拝借したから、その罪滅ぼしと言うことで」


 僕が軽い調子でそう言うと、父は笑顔で返した。


「そう言えば哲也、希美と喧嘩したろ?」


 不意に痛い所をつく父。


「この歳になってまで兄弟喧嘩なんてしないさ、父さんも心理学にハマっているの?」


 自分の心を見透かされたようで、軽口で返す僕。


「いいや、何かあったろ? 哲也の料理の味が濃い日は希美と喧嘩した時だからな。あの子は濃い味が好きだから」


 父は優しい声音で問いかけてくる。


「まぁ、いや、なんと言うかね」


 僕が歯切れ悪く話していると、妹が心配そうに見つめてくる。


「まぁ、希美は我が家でも一番賢いから、大丈夫さ。この味付けの意味には昔から気づいているよ。だから、大丈夫」


 医者という職業柄なのか、父の声には人を安心させる力がある。精神を安定させるのは、魔法だけの力じゃないのだと、当たり前のことを再認識した。


 この当たり前の感覚を僕は忘れつつあったのだ。


「出来たー!」


 僕が父の言葉を咀嚼していると、隣りにいる妹が声をあげた。

 どうやら、妹の弁当が完成したようだ。


「何が出来たのかしら?」


 いつの間にか、二階の部屋から降りてきていた母が妹に問いかける。


 相変わらず母は物音を立てない人だ。


「お兄ちゃんとお弁当作ってたの〜」


 ニコニコ顔の妹が返す。


 優衣の楽しそうな顔を優しい眼差しで母が見つめている。そのまま、四人で談笑していると、ゆっくりとした足音を連れて、姉が食卓へと入ってきた。


「みんな、やけにはやいわね」


 低血圧の姉がふらふらとした足取りで食卓の席についた。


「あら、希美も起きてきたのね。あなたが早起きするなんて珍しい」


 母が少し驚いた様子で言った。


「いや、まだ時差ボケしてるのかも」


 姉が飄々とこたえた。


「はい」


 僕はそう言って、姉の席の前に朝食を並べる。甘みの強い卵焼きに、塩気の効いたポテトサラダを少量ずつと、野菜と果物も種類は多く、量は少なめに盛り付ける。昔から姉は色々なものを食べたがるが、量はあまり食べられないのだ。


「うん」


 まだ意識がぼやけているのか、返事が鈍い姉。ぼーっとしながらも、口に卵焼きを運ぶ。


「どう?」


 アメリカにいた三年で味覚が変わっていなければ、姉の好きな味なのだが。


「美味しい」


 ゆっくりと頷きながら姉がこたえた。


「そっか」


 やっぱり、姉は、甘い卵焼きが好きで、しょっぱいポテトサラダが好きなままなのか。


 この姉を理解する日は来ないのかも知れないけれど、だからと言って、知らない事だけではないのだ。僕は今日、それを知った。


 * * *


 妹との約束を果たすため、大型ショッピングモールの開店時間目掛けて家を出た僕達は現在、目的地の最寄駅から少し歩いた場所にいた。目の前には、黄色の看板が特徴的な、巨大な家具屋さんが見える。

 ここら辺一帯は車通りが多く、いつも渋滞しているイメージだ。

 歩道橋を渡り、そのまま、ショッピングモールの入り口へと足を踏み入れる僕達。


「まずは何処から見ようか?」


 僕は案内板を見ながら妹へ問いかける。

 近隣では最大級のショッピングモールなだけに、あらかじめコースを決めなければ、歩いているだけで一日を消費してしまう。


「うーんとね、ここがいい!」


 そう言って、案内板のある一点を指差す優衣。なるほど、一階の奥にある、若い女の子をターゲットにしたファンシーなお店が集まっているエリアか。


「よし、じゃあそこを目指そう」


 目的のエリアはここから三区画先にある。

 僕は迷わないよう、案内板の下にあるパンフレットを手に取る。

 すると、パンフレットを持っていないフリーの右手を妹の手が優しく包み込んだ。


「はぐれないようにしなきゃね!」


 楽しそうに笑う優衣。その笑顔には、この多感な時期に兄と手を繋ぐことへの恥ずかしさなど微塵も感じさせないハツラツさがあった。


「あぁ、そうだね」


 妹にここまで堂々とされては、僕が恥ずかしがるのも変な話だ。それに、優衣が楽しいなら、それが一番だろう。


 * * *


 パステルカラーが彩り、フローラルの香りが漂うこの空間は、僕にとっては少し居心地の悪い空間だが、隣りの妹が目を輝かせながら、あっちへヒラヒラこっちへヒラヒラしているので、まぁ、良しとしよう。


「ねぇ、どっちが良いと思う?」


 猫がプリントされたTシャツと犬がプリントされたTシャツを指差し、うーんと悩んでいる妹。


「優衣のイメージは犬かなぁ?」


 姉と僕にはない人懐っこさがあるからな。


「わかった、こっちにする!」


 僕の曖昧な意見に従いあっさりとその服をレジまで持っていく妹。


「あんなにあっさり決めて良かったのか?」


 会計を済ませた妹に問いかける。


「だって、せっかくお兄ちゃんと来てるのに、自分の意思で最終決定するなら、一人で来てるのと一緒じゃない?」


 そう言って首を傾げる優衣。

 この独特な考え方も、僕と姉にはないものだ。僕らはこういう場合、自分の感覚を信じてしまう傾向がある。


「まぁ、優衣が良いならそれが一番さ。じゃあ次はどこに行く?」


「えっとね、あそこ!」


 そう言って妹が指差したのは、斜め向かいにある、オシャレなキッチン雑貨店だ。

 なるほど、最近料理の練習をしているみたいだし、いいチョイスだ。


 妹に手を引かれながら、キッチン雑貨店に入る僕達。


 シンプルなフライパンやら鍋が正面に置かれており、基本的な調理器具が充実している。その他にも、セラミックの白いオシャレな包丁や、猫の形をした鍋つかみまである。

 僕がそれらの調理器具達に視線を奪われていると、トタトタと奥の方に走っていく妹。


「うーん、ちょっと値段が……」


 一着のエプロンを手に取った妹が唸っている。横から覗きこむと、確かに中学生には厳しい値札が貼られていた。まぁ、この手のお店の物にしては良心的な値段だ。


「じゃあこれは、お兄ちゃんが買ってあげるよ」


 オレンジを基調にしたこのエプロンは、活発なイメージの優衣にはぴったりだ。


「え、でも、高いよ?」


 素直な感想を口にする優衣。ちゃんとお店に気を使って、小声な所が愛らしい。


「たまにはいいよ。それに、そのエプロンをつけた優衣が料理をしている姿が見たいだけだからさ」


 そう言って僕は、そのままレジに向かう。

 少々、兄馬鹿なのは自覚している。


「ありがとう、お兄ちゃん!」


 そう言って、大輪の花を咲かせる妹。

 これでもう、元が取れたのだから、実にお得である。


 * * *


 妹の目的も達成したので、お昼にありつくことにした僕達。施設内のフードコートの隅でお弁当を広げる。ただ場所を使わせて貰うのもマナー違反な気がしたので、二人ぶんのジュースを買ってきた。


「おぉー!」


 僕の作ったお弁当を広げて、オーバーなリアクションをする優衣。

 それに続いて、僕も妹お手製の弁当箱を開ける。


「おぉー!」


 思わず、妹と寸分違わぬリアクションをとってしまった。シンプルながらも、僕のツボを的確に抑えたラインナップだ。お弁当にアスパラベーコンが入っているとテンションが上がるのは僕だけだろうか?


「どう美味しい?」


 少しそわそわしながらも妹が問いかけてくる。


「あぁ、妹の料理スキルがここまで成長しているとは、兄感激だよ」


 僕が実家を出て一人暮らしを始めてから、一年も経たないのに、人はここまで成長出来るんだな。僕はしみじみと妹の成長に心を打たれた。


「やった! お兄ちゃんのいない間、ずっと練習してたんだー」


 弾ける笑顔とはこのことなのだろう。感情の躍動がダイレクトに伝わってくる。


 妹の成長を間近で感じ、ふと考える。

 僕はイデアと地球の生活を行き来しているわけで、実質、他の人の倍近くの時間を過ごしているわけだ。ならば、人としての成長も倍でなければいけない気がした。


 僕はちゃんと前に進めているだろうか?

 どちらが前で、どちらが後ろなのかを分かっているのだろうか?


「大丈夫?」


 急に黙りだした兄を心配してか、優衣が不安そうに問いかけてきた。


「うん、大丈夫。問題ないよ」


 その返事は妹宛てのモノだったのか、それとも自分へ宛てたモノだったのかは判然としない。


 * * *


 妹のお弁当に舌鼓をうち、フードコートを後にした僕達は今、施設内の本屋へと来ていた。本屋のある商業施設で本屋に寄らないのは損した気分になるのだ。


「やっぱり本屋はいいよな。いるだけで心が安らぐ」


 僕は隣りにいる妹へと話しかける。


「そうだね……」


 つい先ほどまで、あれだけ元気だった妹の声は何処へやら。


「どうした優衣?」


「なんか、すっごい視線をぶつけてくる、女の人がいるんだけど……」


 妹が珍しく、怯えていた。誰だ、うちの妹を脅かす存在は。

 僕が怒りと共に妹の視線を追うとそこには、トートバッグを肩にかけた理沙の姿があった。


「あら、偶然ね哲也」


 僕と視線が合い、こちらに向かって理沙が歩いてくる。


「本当だね、今日は本を買いに来たの?」


「好きな作者のサイン会があったのよ」


 理沙はチラチラと妹の方に視線をやりながら話す。


「あぁ、理沙には紹介したことなかったね」


「あまり聞きたくはないかも知れないわ……」


 強張った表情で少しだけ笑ってみせる理沙。


「ねぇ、この人勘違いしていると思うよ?」


 妹が僕の耳に顔を近づけ小さな声で囁く。

 その姿を見た理沙の顔は更に強張っている。


「えっと、この子は僕の妹の、優衣」


 僕は手短に紹介を済ませる。


「え? 妹? だってあなた、手を繋いでいるじゃない?」


 驚愕の表情で一歩後ろに下がる理沙。


「まぁ、妹のいない理沙は知らないかも知れないけれど、普通の兄妹はこの位の距離感だよ」


 まぁ、この場では、実際に妹を持つ僕と妹を持たない理沙の意見では、僕の言い分に正しさが傾くだろう。


「いや、流石に押し切れないわよ? まぁでも、安心したわ。ここまで歳下の女の子に手を出すような人間だったのかと、一瞬戸惑ってしまったわ。いや、この歳の妹と手を繋いで買い物する方があれなのかしら……」


 後半にいくに連れて、理沙の言葉が尻すぼみになっていき、後ろの方は聞き取れなかった。


「あれ、この人、お兄ちゃんに好意があるみたい、お兄ちゃんと話してる時、まばたきの回数が増えるよ?」


 不意に妹がとんでも発言を繰り出す。


「優衣、なんでもかんでも心理学をあてにしてはダメだよ?」


 僕は少々行きすぎた妹を注意する。


「そ、そうよ、一説にはそう言う考え方もあるけれど、まばたきの回数は怒りや緊張などにも左右されるし、一概には言えないの。それに脳の情報処理と密接な関わりがあるまばたきには説明しきれない現象もたくさん残されているのだから」


 理沙が理論武装による戦闘態勢を始めた。


「急に多弁になるのは、嘘をついている時のサインですよね」


 ニッコリと微笑みながら妹が言う。


 なにこの戦い?


「き、決めつけは視野を狭めるわよ?」


 理沙が珍しく、言い淀んでいる。


「まぁ、安心して下さい。優衣は妹なので」


 そう言って優衣は僕の手を取り、出口の方に向かって歩き出す。妹の知らない一面を見ている気がする。


 あれ、まだ、本買ってないんだけど? その一言を飲み込み、僕は大人しく帰路につく。

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