耳元で拒絶の言葉を囁いた

「今日で終わりにしよう」


ドロップ型の真珠が揺れる、薄桃色の貝に似た彼女の耳に囁く。


彼女は切れ長の黒い目を一瞬、虚ろに見開くと、小さな手を握り締めてこちらを見据えた。


そんな風に心を揺らしてくれるなら、まだ、続けられるだろうか。


耳元で囁く声がした。


「貴方から言ってくれて有難う」


*イトシイヒトヘ(お題bot)@ZelP_tさんの「耳元で拒絶の言葉を囁いた」からの創作です。

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