講演「リアルハッカーとは」 株式会社サイバーディフェンス研究所 名和利男氏

 前話でお伝えした通り、この名和さんの話は国防に関わるような重要な内容であり、ネットに安易に掲載すれば危険なレベルですので、基本的に名和さんの話した内容はまとめていきます。


 じゃあ、ここで語れるほどの情報量は無いでのは、とお思いのそこの貴方。

 大体正解です。(笑)


 そのため、ここでは名和さんの講演が始まる前に挨拶をされた内閣サイバーセキュリティセンターのフヅキさん(フズキさん?)とJNSAの本川さんの言葉について載せておきます。

 タイトル詐欺? いいえ、ケフィ――ゲフンゲフン。

 阿呆な事をやっていないでさっさといきましょうか。



 ――



 13時半になると「サイバーセキュリティ小説コンテスト説明会」が始まりました。


 まず最初に登壇されたのは、内閣サイバーセキュリティセンターのフヅキさん。

 すいません、漢字が分からないので「フヅキさん」なのか「フズキさん」なのか……。ここでは、大変失礼ながら「フヅキさん」とさせて頂きます。


 さて、「内閣サイバーセキュリティセンター」と言えばコンテストの後援団体で、名前に燦然と輝くの2文字が表す通り、コンテストの仕掛け人と言っても過言ではないでしょう。

 毎年2-3月にかけて実施されているサイバーセキュリティ強化月間をはじめ、様々なイベントにその名を見る事ができます。

 ちなみに、公式HP(https://www.nisc.go.jp/conference/cs/index.html#cs17)には国家のサイバーセキュリティ戦略に関する資料が普通にPDFで置かれているので結構参考になると思いますよ。私は有難く参考にさせて頂いてます。


 そんな組織に所属していらっしゃるフヅキさんですが、そのお話の内容は短いながらも書き手にとって非常に納得のいく有益なお話でした。


 そのお話とは「サイバーセキュリティ」というテーマを持つ作品というものは既に色々と存在している事についてです。

 しかし、それら作品の多くはであるとも仰っていました。

 例えば”ハッカー”の扱いであれば、イスに座ったら何でもできてしまうような浅いイメージが強く、その描写もハッキングをした瞬間に成功して終わり、というパターンです。

 今回のコンテストではそんな”何をやっているか良く分からないけど凄い存在”ではなく、という想いを語っておられました。

 これは後に登壇するカクヨム編集長のカワノさんの話でも出てきた、キャラクターの作り方にも通じるものだと思いますので詳しくはその時に。


 続いてJNSAの本川さんです。


 本川さんの挨拶は以前の「カクヨムユーザーミーティングvol.5」で話されていた内容と酷似していたので今話では割愛させて頂きます。

 気になる方は本エッセイの「カクヨムユーザーミーティングvol.5 第一部 テーマを決めた作品の作り方(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885635376/episodes/1177354054885677169)」をご覧ください。


 ここでは上記のミーティングでは語られていなかった、ちょっとした新情報を皆さんにお知らせしようと思います。


 なんと!


「コンテストの大賞作品はアニメになったらいいなと我々は考えている。アニメ化してサイバーセキュリティ月間で用いたい」


 とのお言葉を頂きました!


 皆さん、私たちの夢の一つである「自作品書籍化」の次に大きな野望、メディアミックス「アニメ化」が現実味を帯びてきましたよ。もはや、同時に二つを狙える可能性すら示唆されていますよ。

 全くもって捕らぬ狸のなんとやらですが、この情報でモチベーションがアップする方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

 私は単純なので簡単に上がりました。


 さて、そんなこんなでいよいろ本格的な講演が始まります。

 名和さんの講演ですね。

 しかし、本話冒頭の言葉の通り



 ザ ッ ク リ カ ッ ト !



 ごめんなさい、コンテストに関係ありそうな(ネタになりそうな)質疑応答だけで我慢して下さい。(汗)


 ――質疑応答


(2018.5.24;以下改稿文:藤乃様よりご指摘頂きましたので、内容の一部修正を行いました)

Q.

 2013年時点で中国製端末のマルウェア混入率は70パーセント以上という調査があったが現状ではどの程度なのか?


A.

 質問者が言っているのはアプリケーション層(レイヤ7)の話と思うが、現在はもっとレイヤの低い部分(レイヤ1)へマルウェア(バックドア)が仕掛けられるのが主流。


解説:

 OSI基本参照モデルという、ネットワークを介したコンピュータのデータのやりとりの概念があります。

 そのうち、我々がコンピュータの画面から直に触れるアプリケーション層(レイヤ7)のマルウェアよりも、現在はWindowsやandroidなどのOSを介さない、ハードウェア(レイヤ1)に直接組み込まれるようなバックドアが問題となっている、という内容になります。

(ここまで改稿)



 Q.

 話にあったようなサイバー攻撃・テロが起こった場合の日本政府の対策はどうなっている?

 A.

「我が国の危機管理」で検索した際に出てくるPDF資料(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ka_yusiki/dai2/siryou2.pdf)が参考になる。

 しかし、これは人命に関わる事件に関する対応であり、それ未満のものは日本国憲法第22条第1項に基づきので、詳しく知りたい方は業法について調べてみて欲しい


 他にも何点かありましたが、ネタになりそうなのはこれだけだったと思います。


 今話はここまでです。内容薄くて申し訳ありません。(汗)

 次話は『「セキュリティ業界のネタあれこれ」 長崎県立大学 教授 加藤雅彦氏』の講演についてです。

 今度はちゃんとレポートしますのでご安心を。



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