二章 ―アインの生活―

初めての城下と魔石の店

 イシュタリカから遠く離れたエウロ。ロイドがクリスたちへと報告をあげる少し前。

 この地では重鎮たちが揃いイシュタリカとの件についての話し合いをしていた。



「まさかこうなろうとはな」



 そう口にするのはエウロの元首、アムール公。彼はこの話を受け取った時、何かの冗談としか思えなかった。

 アムール公に話が届くまで数多くの人を経由して、ようやく彼の元へと話が届いたのだ。



 最初は外交・交易担当の者へと、貿易都市の商人を名乗るものから手紙が届いた。エウロにとって海の藻屑と言っては大げさだが、ちょっと綺麗なだけの石。その石を買い取りたいと言ってきたのだから、エウロとしては大歓迎だった。



 その取引が大詰めになってきたころ、メッセージバードが手紙と共に届けられ、こちらから連絡すると言われたときは随分と丁寧な取引だと思っていた。支度に準備が掛かるのでしばらく待っていて欲しい、そんな最後の手紙からおよそ一年が経ち、そのメッセージバードの片割れから連絡が入る。



「アムール公。それでは本日届きました、イシュタリカが宰相ウォーレン様のお言葉、それをお伝えしても?」


「あぁ頼む」


「我々イシュタリカとしては今回の取引に関係する両者の支払金額や条件。そしてエウロが我々イシュタリカと正式に取引をいているということを発表する。この2点を了承し、両者のさらなる発展を望む。これをもって条件の"合意"とし、発掘作業などの打ち合わせへと移りたい……や、やりましたぞアムール公!」


「あぁ随分と忙しい日々を送ってきたが、この取引がまとまって何よりだ」



 アムール公は大きく安堵した。

 イシュタリカという強大すぎる国を相手に取引をするなんて、考えたこともなかった。

 アムール公は愚かではなく、物事の流れを読むのに長けていた。そんな彼としてもこの取引は最後までどうなるか全く予想が付かなったのだ。



「ははは。お疲れ様でございましたアムール公。ですがこれで我々としても国が大きく潤いますし、なにせイシュタリカという国の名を借りられます」


「このようなことが起きるのだ。人生とは何があるかわからんものだ」



 ハイムとしてはオリビアの件を公表していたわけではないので、もちろんエウロへもその話は通っていない。

 エウロからしてみれば、貿易都市にて調査をしていたイシュタリカの人間が、ギルドを通してエウロの海結晶を発見してやりとりが始まったという事実しかなかった。



「では話がまとまった事ですし、もう一つの件ですが」


「……アウグスト大公の件だな?」



 側近が話したのはアウグスト大公のことだ。

 アウグスト大公はこう考えていた、万が一があってイシュタリカからの攻撃があった場合を考え、クローネを避難させたいと。



 幸いにもエウロからもイシュタリカへ行くことは不可能ではない為、アウグスト大公はそれなりの金銭を用意し、エウロから海を渡るつもりだった。



「一つ提案がございます」


「聞こう」



 会議に参加していた身なりの良い貴族が意見を述べる。



「アウグスト大公は強国ハイムの重鎮、彼ほどの人間が我々のイシュタリカとの取引を知ればどう感じるでしょうか?」


「危険ではないか?」


「そう軽々しく口にしてよい物とは思えぬのだが」



 彼が言うのはアウグスト大公を広告塔にしようという言葉だった。エウロはイシュタリカと友好を結んでいるぞ、と。

 だが勿論それには慎重な意見が相次いで出てくる。



「……いや問題はなかろう。イシュタリカは、宰相のウォーレン殿は了承してくださった。我々がイシュタリカの名を口にするということもだ。なればこれは問題になるとは思えぬ」



 アムール公はそう口にした。取引内容を詰めている状況であれば問題だったろう。だが今ではイシュタリカからの正式な許可が下りている。そうなれば問題にはならないだろうと言うのはアムール公の意見だった。



「確かに言われてみればそうですな」


「うむ。正式に許可を頂戴しているのだ、それをどう伝えようとも問題にはなるまい」



 アムール公の意見を聞き、徐々に参加している者達の意見が傾く。そうなのだ、ロイドは既に条件については"合意"したと返事をした。すでに取引は動いているのだ、次は採掘などの小さな連絡が続くだけとなる。



「ではどうするのだ?アウグスト大公をイシュタリカの船へと乗せてもらえるように依頼を?」


「さすがにイシュタリカへ失礼に思えるが」


「大丈夫でしょう。ただ事前に相談はするべきだとは思いますが。大公家の人間ですから、イシュタリカとしても正当な対価を払うならばそう邪見にはしないと思いますぞ」



 重鎮たちが意見を交わすが、最終的にはひとまずイシュタリカへと打診をするべきという結論に至った。



「アウグスト大公は、孫のクローネ殿が意中の男性に会いに行きたいのだと言っていた。さすがはハイムであるな……ハイムの大公家ともなればイシュタリカの貴族とも面識を持つようだ」


「ははは、我々としてもなんとも羨ましいことですな」


「ではアウグスト大公へと打診するとしようじゃないか。手紙を用意せよ」



 その後、この知らせを受けたアウグスト大公は目が飛び出そうなほど驚いた。

 だが結果としては、安全にイシュタリカへと渡れそうな事実に安堵する。クローネの一言をアインへと伝えてもらうよう言伝し、まずは受け入れてくれるかどうかを確認することにした。




 *




 クリスからクローネのことを聞いてから数日。

 アインは城下へと繰り出していた。さすがに一人では歩かせるわけにいかなかったため、クリスが護衛として共にいる。



「一つ聞いてもよろしいでしょうか?」


「はいなんですか」



 護衛をしているクリスは、珍しく兜までかぶり顔も隠していた。

 これはクリスが護衛しているとバレないようにするための措置だった。



「魔石を販売しているところに行きたいんですよね?」


「そうですよ」



 アインが城下に出てきているのには理由があった。魔石の物色だ、見たことのない魔石を探しにきたのだった。シルヴァードがアインへとそれなりのお小遣いを与えていたため。気になるものがあれば買ってみようかと思っていたのだ。



「高級な物を販売しているところのほうを希望なさっているんですよね?一つで50,000Gほどからのものですが」


「はいそれぐらいがいいです。今まではビッグビーとかリプルモドキとかそういった物はもう確認してますからね、だから高級店を物色しようかと」



 アインが求めるのは、魔石の高級店だった。

 高級な魔石にはいくつかの使い道がある。



 たとえば観賞用。そのまま置いていても大丈夫になる、海結晶を使って作られた特製の台座に乗せて楽しむ。高級な魔石は魔力が強いため、露店のように販売しておくには不向きだった。露店に並ぶ小さな弱い魔石は、作動させない限りは毒にはならないため安全なのだ。



 もう一つは燃料。あまり外見が良くないが高級な魔石は、主に燃料の用途に使われる。高出力を出せるため重宝された。



 最後に貴族向けの魔道具。貴族向けの魔道具は、魔道具自体も彫金を施したりと見た目にもこだわりがある。そのためそれにつかう魔石もそれなりに見栄えの良いものが選ばれた。



「城を出る際、陛下がお小遣いだと言って渡してましたが足りるでしょうか?」


「大丈夫だと思いますよ。お爺様も何個か好きなの買ってきなさいって言ってましたし、お母様もいざとなったらクリス置いて帰って来なさいって言ってました」


「う、うぅ……なんで私が……」



 勿論最後のは冗談だ。だがオリビアはクリスをいじるのをやめることはなかった。これは彼女にとっての日課と言ってもよかった。



 ちなみにアインがシルヴァードをお爺様と呼ぶのは、シルヴァード本人が希望したからだ。外見に似合わず家族に甘い彼は、陛下と呼ばれるのを好まず、そう呼ぶのは公の場所だけにしてくれとアインに言っていた。



「ここですかね?」


「はい……そうです……」



 マジョリカ魔石店。アインが目指していた魔石の専門店だ。高級な魔石を販売している数少ない店。

 まだちょっと凹んでいるクリスを急かし、中へと入る。



「アラいらっしゃいませ」



 パタン。

 アインはそうして扉を閉じた。閉じたのはアインが変な物を見つけてしまったが故。



「ねぇクリスさん?俺魔石の店に行きたかったのであって、特殊な性癖のお店じゃないんですけど」


「ちちち……違います!ここはれっきとした、有名な魔石の高級店なんです!」



 クリスがものすごい勢いで否定する。だがアインがそう思ってしまったのも無理はなかった、いらっしゃいませといった人は、金髪をワックスで丁寧に固め、上半身裸のサスペンダー姿で、乳首を魔石で隠している筋肉質な男だった。



「おじゃま、します」



 意を決して再度扉を開けると、どうやら夢ではなかったようでその男性がまたアインを迎え入れる。



「いきなりドア閉めちゃうからどうかしたのかと思ったわ、いらっしゃい小さなお客さん」


「え、えぇ初めまして」


「お久しぶりですねマジョリカさん」



 クリスが店内に誰もいないことを確認し、兜を取る。



「あらクリスじゃない。どうしたの?……こちらのボウヤの付き添いかしら」


「えぇまぁ。こればかりはあまり詮索なしだと助かります」



 アインは王太子として認定されているものの、まだその姿はイシュタリカ国民へとお披露目はされていなかった。名前に関して言えば公開されているため、それでばれる可能性はあったが。



「ふぅん……まぁいいわ、どこの子で何て名前かなんて今は聞かないであげる」


「感謝します」


「それで、何の用?魔石がご入用かしら?」



 何の用かしらといったマジョリカ。そのサスペンダーについている魔石が光る。どのようにして光るのか、そしてどうして光らせる必要があるのかはアインには理解できなかった。



「えぇ実は魔石を見たくて来たんですよ」


「へぇ、貴方が?」


「私"も"ですよ」


「そう。わかったわ好きに見て行ってくださいな、あぁそうそういつも言ってるけど手に取ったらだめよ?危ないから台座からは取らないでね」


「わかってますよ。えっと……いいですか?」


「わかりました。気をつけますね」



 マジョリカの前でアインという名を使うわけにいかなかったため、若干あやしい対応をしてしまったクリス。アインはそれに落ち着いて返事をする。



「なにがあるのかなーっと」



 アインは当初、様々な魔石がある場所にいくと匂いだらけで疲れると思っていた。たしかに多くの匂いを感じ取っていたが、それでも吸収を制御できるようになったせいか、辛いとおもうレベルにはなかった。



『……』



 マジョリカの店は多くの魔石が置かれていた。

 純金のようにみえる金一色の魔石や、中を雷のようなものがバチバチといっているもの、何やら彫金されたガラスケースに入っている赤黒い魔石まで。そして……



「ステーキっ……?」



 アインがステーキだと感じたのは、グレーに光る30cmほどの大きさの魔石。



「あらボウヤ鋭いのね。それはたしかにステーキになるホワイトバイソンよ、よく気が付いたわね」


「魔石は勉強しているので」


「そう。それはいいことだわ魔石は素晴らしいものだから!その存在が生きた証が詰まっていると言っても過言ではない魔石は、最高の宝石だわ!」



 いきなりのハイテンションに若干ついていけなかったアインだが、存在が生きた証というのは同意した。

 ビッグビーが大きな蜂なのに甘い味がすることを考えると、その存在がどう生きて来たのか。そういう要素も関係しているのではないかと考えていたのだ。



「えぇそうですね。たしかに生きた証です、おそらくこのホワイトバイソンは美味しく調理されたんでしょうね」


「アラいいこというじゃないボウヤ……そうよ。ホワイトバイソンは高級食材、この大きさの魔石が取れるホワイトバイソンは絶対美味しかったとおもうわ」


「そちらを購入なさいますか?」



 アインとしてもこれが欲しいと思っていただけに、クリスの言葉で購入を決意した。王城でもたくさんの美食を味わっていたものの、やはり魔石から出る味は何と比べても一緒にできる味ではなかったのだ。



 そんな中見つけたまさにステーキの魔石。ステーキの魔石といってはホワイトバイソンがかわいそうだが、もはやアインにとってはステーキにしかみえなくなっていた。



「そうします。いくらですか?」


「ホワイトバイソンはそれなりにレアなんだけど、魔石はそこまで価値がないのよねぇ……クリスのお連れ様だし30,000Gでいいわよ」


「えっと……はい。これで足りますか?」



 そういって30,000Gを出した。クリスは一瞬足りるのかと不安だったが、お金を出した後のアインを見ているとまだ余裕があるようだった。一体いくら渡したのかとクリスは考えていた。



「はい丁度頂きました。お帰りになるときに包むわね。ホワイトバイソンなら特別力が強いわけじゃないから、普通に箱詰めしちゃうわ」



 マジョリカが言うのは魔石の魔力に関することだろう。高級店に置いてあるような魔石は、魔法を作動させなくとも多少の魔力は漏れることがあるため、専用の台座を使うのが基本だ。

 ホワイトバイソンの場合はレアな食材ではあったものの、特別強いわけではなかったため、普通に箱詰めで問題はない。



「はいお願いします」


「まだ何かお求めになりますかボウヤ?」


「もう少し見ていきますね」



 マジョリカがそうアインへと伺った後、彼はホワイトバイソンの魔石を箱詰めしにカウンターまで行った。



「アイン様。魔石の匂いがすることはばれないようにですね……」


「ごめんなさい軽率でした」



 こっそりと話しかけてきたクリスは、アインの能力がばれないようにしてほしいと釘を刺した。現状この件は機密として扱われているからだ。




 *




 マジョリカ魔石店についてからすでに1時間近く。アインはたくさんの魔石を堪能した。

 結果購入したのはホワイトバイソンともう一つ、グリーンワイバーンというワイバーン種の20cm程の魔石だ。



 グリーンワイバーンはどことなく唐揚げっぽい匂いではあったものの、ホワイトバイソン程そそられはしなかったが購入。こちらも魔力量は少なくないが、流出の心配はないため箱詰めで済んだ。価格は52,000G。ちょっと高くなった。



「ではそろそろ帰りますかクリスさん」


「そうですね。マジョリカ殿、購入したものを頂けますか。私が持ちますので」


「はーいわかりました」


『……』



 そう言ってマジョリカがカウンターの裏に置いてあった、箱詰めされた魔石をとりにいった。その様子を見ていたアインは、何か声のようなものが聞こえてくるのを感じて、その方向を見る。そこにあったのは、入店したときに見つけた赤黒い魔石。彫金されたガラスケースの中に収められたそれから、声が聞こえたような気がした。



「はいお待たせしまし……あら、ボウヤ。それに興味があるのかしら?」


「え?あぁはいなんかケースがすごいなって思って」



 アインは声が聞こえたなんて馬鹿なことが言えるはずもなく、マジョリカへの返事をごまかす。



「もう5年にもなるわ、これはイシュタリカ……いえ、大陸イシュタルを巡り巡って私の店についたの」


「巡り巡ってと言うのは?何かあったんですかこれは」


「お前じゃない。お前じゃないって夢の中で言い続けられる夢を見るそうよ。この魔石を手にした人たちはみんなそうだったわ」



 なんとも物騒な話だとアインは思った。それならマジョリカも同じような状況になったのだろうか?



「これは特別なケース、封印なの。私の店についてから私が作ったものよ、私こういう技術は得意なの」


「なるほど、それじゃ封印しなかったらマジョリカさんも声が聞こえるんでしょうか」


「例外なく聞こえたらしいからそうじゃないかしら。本当に変な話よ……魔石を持ってるからって、声が聞こえるなんて」



 魔石の匂いと味を感じるアインにとっては、不思議ではあったものの特別編には感じなかった。とはいえ今回ばかりは食欲よりも、その魔石への興味が食欲を上回った。



『……』



 依然として、あの魔石から何かを感じる。それはアインからしてみれば邪悪なものでなければ、自分に何かをしようというものには感じなかった。そしてアインとしてもその魔石への興味を捨てられなくなる。



「マジョリカさん。その魔石……ケース込みでいくらですか?」


「ごめんなさいボウヤ。聞こえなかったわ……なんて言ったのかしら?」


「っお、おやめくださいっ!何かあってからでは」


「マジョリカさん。その魔石はいくらですか?」



 マジョリカは聞かなかったことにしたかったが、それでもアインは続ける。クリスの制止へも対応することは無かった。



「どうしてこれが欲しいのかしら、ボウヤは」


「わかりません。でもその魔石への興味がどうしても消えないんです、ケースから出すのは注意をしますから……駄目でしょうか?」


「……何かに魅せられているわけでも、騙されているわけでもなさそうね」



 マジョリカがアインのほうを見てそう断言した。彼はそういったことを調べることにも長けており、クリスとしてもその言葉には安心できた。



「大丈夫ですよ。すべて俺の意思です」


「はぁ……いざとなったらここにもっていらっしゃい、なにかあるまえに対処するわ。クリスいいわね?」


「正直了承はできませんが、こうなってしまってはテコでも動かない方なのは私もわかってますので、マジョリカ殿が気にかけてくれるならといったところです」


「じゃあこのケースの材料費だけでいいわ。300,000Gよ、いいかしら?」


「はい払えます」



 アインのその返事を聞いて、陛下はどんなにお小遣いといって渡したのか……そう頭の中で嘆くのだった。



「あぁでもこれでお金最後だったので丁度良かったです」


「それはよかったわ。じゃあこっちもケースごと少し包むわね」



 何やら物騒ではあるが、クリスとしてはとりあえずシルヴァードやオリビアへと報告することにした。

 実際クリスとしてもあまり強く止めることが出来ない立場であったため、シルヴァード達の判断を仰ぐのが一番と考えたのだ。



 そしてその3つ目の魔石を受け取ったアインとクリスは、予定よりも長く滞在したマジョリカ魔石店を出て、城へと戻っていった。



「妙なものを気に入ってしまう方だわ、大物なのかしら?王太子殿下?」



 マジョリカにとって"ボウヤ"をアインと予測するのは簡単だった。

 近衛騎士団の副団長ともあろう者が、たかだか貴族の護衛をするはずがない。そのためクリスは顔がみられないよう、店外では兜を装着していたのだろう。



 とはいえ、マジョリカは貴族が良く使う魔石の高級店のオーナーであり、王室へも納入している。その口はロイドたちと比べても同等と言ってよいほど固かった。






『見つけた……見つけた……』

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