王都へ

第195話 面倒は 油断してると やってくる

 バザーの後は特筆するようなイベントはなく、スサーナは小間使いとして雑用をこなし、夜には図書館に行ってクロエが居れば手伝いをし、居なければ本を読んで深夜には戻って眠る、という生活サイクルで日常生活は安定し、時折寄宿舎に顔を出して菓子を焼いたり他の学生たちと予習復習をしたりもする。


 休み前の試験はスサーナにとってはそこそこ容易いものだった。


 なんやかやと勉強以外のことに日々時間を使っているのですこし心配をしていたものの、夜に図書館に通いつつ、クロエの手伝いの合間に復習をしたりするだけでまだ十分乗り切れる範囲だったようだ。


 とりあえず全科目で合格点を手に入れただろうという手応えを得てスサーナはほっとする。



 レミヒオはあれから三度ほど顔を出し、お嬢様たちに何か届けたり雑用をしたり、人のいない時に雑談のようにしてスサーナに鳥の民の話を教えていく、という様子で、何か守るべき掟を教えられる、とか、誓いを立てさせられる、とかそういう気負うような事はどうやら無いようだったし、ネルはいつもどおりで、エレニとはあれから顔を合わせることもない。


 第三塔はきっちり半月置きにまたやって来て、特に寝具を用意する様子も見えなかったために、検診が終わったあとで、スサーナが自作した布団もどきを丸めて背負って持ち込んだところなにやら呆れた顔をしていたが、特に文句など言われなかったのでまあいいのだろう。そこで眠ったのかどうかはスサーナにはわからなかったが。


 そんな感じで日々はこのところ波乱なく安定し、小間使いをしつつもいい具合に学生らしい生活を送っていると言えるのでは、と考えているスサーナだが、目の前に一つ、なかなかのサイズの悩みがあった。


 夏休みがくるのだ。

 家から離れるために学院にやって来たようなものなので、長期休暇におうちに帰ってしまっては本末転倒のような気はするし、しかしあまり急に距離を開けてもいけない気もする。

 ――ちょっとはそれは帰りたいですけど。でもあんまり長く帰るのは……。


 学院の夏の休暇は長い。

 乾いて暑い内海回りの国々の風習として、一年の内に最も暑い二の日差しの月回りはどこもかしこもお休みで、夏枯れから避難しては涼しいところでやり過ごすことになっている。

 学院もその例に漏れず……というより、教授たちが暑い中授業をするのは意味がないと思っているらしく、一の日差しの月の半ばから授業はなくなり、学生たちはたいてい家に帰ったりどこかに旅行に出たりするらしい。


 スサーナが小間使い業務をしているエレオノーラお嬢様もご実家にお帰りになるらしく、学院だけでの小間使いであるスサーナは夏の間はお役御免だ。


 ――何かうまい言い訳はありませんかねえ。

 定期便で届いた手紙を見ながらスサーナは唸っていた。

 手元にある手紙にはフローリカの文字でそちらももうすぐ夏の休暇だと聞きました、帰ったらたくさん話を聞かせてね、などと書き記してある。


 帰るにしてもせいぜい長くて半月程度が限度だろう。多分そろそろみんな自分が家に居ないことに慣れただろうに、二月近くもある休み一杯戻って認識をもとに戻してしまうことは明らかに悪手だ、とスサーナは思う。


 ――帰るのが遅くなっても仕方なくて、みんなが心配せずに納得してくれるような用事。

 ちょっとは帰っても許されると思うので、そのうえで夏の休暇が全部潰れるようなものではない用事である必要もある。

 ――なにかありませんかねえ。



 しばらくそうやって悩んでいたスサーナだったが、口実は思わぬところからやって来た。




「あっ、ねえねえスサーナ、聞いた!?」


 試験からすこしした放課後、平民の教室の方に顔を出したスサーナにミアが勢いよく駆け寄ってくる。


「ミアさん。何があったんですか?」


 ミアの表情が浮かれたものだったので悪い事が起こった、ということではなさそうだなと思いながらスサーナは聞き返す。


「今回の試験の成績優秀者はね、ご褒美に王都に招待してもらえるんだって!!! それで、演奏会が聞けるらしいの! 神殿の聖歌とかじゃなくて、世俗音楽! 楽器の種類が沢山のやつだって!! 音楽堂でやるんだって!!!!」

「ああスサーナ、そいつ、今日はまともな会話が出来ないと思ったほうがいい。興奮しすぎててさっきから話が通じない」


 早口で歌うように言ったミアの後にやって来たジョアンが半眼で言う。

 ミアが言っている演奏会というのは昨年第一王子が啓示を受けたことを祝って行われるという祝賀演奏会のことだ。王族に捧げられる最も格式高いもので、上位や中位の貴族達の多くは盛装して鑑賞に出向くらしい、ということをスサーナは上位貴族達の教室で漏れ聞いていた。


「なんだかお偉いさんのお気遣いで、下の貴族のクラスと平民クラスで、学級ごとに成績最優秀者二人ずつ呼んでもらえるんだってさ。……と言っても、多分このクラスじゃ枠が商家の奴ら一枠こっち一枠だろ。普通にやったら寄宿舎うちからしか出ないし。」

「へえー、そんなことが。」


 スサーナは地に足がついていない様子のミアの様子にそれで納得する。


「ミアさん、選ばれてるといいですねえ」

「ううっ、選ばれてるかなあ、選ばれてたらいいなあ! 試験って初めてだから頑張ったけど……」

「無理だろ。語学の予習に付き合った俺が断言するけど。」

「うううう……」


 ミアが呻き、机にくずおれる。ジョアンはそれに構わずにスサーナに問いかけた。


「知らなかったってことはやっぱり偉い貴族の教室じゃそういう話はなかったのか。まあそうか、お偉い貴族のミナサマは招待なんかされなくても勝手に行くだろうし。」

「無かったですねえ。まあそういうことだろうと思います。」

「お前、どっちの枠に入れられてるんだろうな。こっちの教室で判定されてたら一番選ばれてそうなのはお前だけど。」

「ううーっ、スサーナ、私がもし駄目だったらわたしの代わりにどの楽器があってどんな曲でどんな音だったか覚えてきてね……お願いね……っ」

「私、多分員数外じゃないですかねえ……。」


 すがってきたミアをよしよしとたしなめながらスサーナは言う。

 そのあたりの学院側での扱いは良くは解らなかったが、目的が文化振興とかそういうことなら上位貴族の使用人よりも普通の学生から二人選ぶほうが自然に思える。


 それで一旦はその事を忘れたスサーナだったが、二三日後の放課後、教室に顔を出した途端に狂喜乱舞したミアに飛びつかれてそのままダンスが始まったので、ああミアさんが選ばれたのか、と思い出すことになった。


「スサーナぁー!! うれしい!」

「わわわわ、あぁ、ミアさんが選ばれたんですか、おめでとうございます」

「えへへー、えへへー、実はホントは違うんだけど、私専門でしょ! 音楽! 特待生だから招いてもらえたの!!えへへ、いっそテオたちにお願いしようかと思ってたけどする前で良かったー……!」

「うちのクラスはやっぱり商家側から1名、特待生から1名だったよ。ミアは特例。まあ音楽やらすために入学させたんだから当然か。まあよかったんじゃないの?」

「よかったですねえ、ミアさん。それで、後二人はどなたとどなたなんでしょう?」

「わかんないの? 特待生からは俺に決まってるじゃん」


 音楽には特に興味ないけど、王都に行けるのはまあ嬉しいかな、とうそぶいたジョアンを見てスサーナはああまあそうか、と納得した。

 最初の学期が半分終わっても、他の寄宿舎生たちに聞いた所、ジョアンの成績の優位性はいっかな崩れていないらしい。当然成績優秀者を一人選ぶならジョアンになるのは当然の話といえた。


「それで、商家側はなんて言ったっけ、ああそうそう、ヨランダ・トーレス。そんな頭がいいやつだとは思えないけどな。お前によく筆写させてもらってただろ」

「そんな事言うものじゃないですよ。でもお二人一緒なら安心ですね」

「王都まで行ってお守りか……」


 ジョアンがげっそりした様子で肩を竦め、ミアが別にジョアンのお守りなんていらないよ、と頬を膨らめた。


「でも、あと一人も公平に決まってたら良かったのに。そしたらきっとスサーナだったのにねー……」

「いやいや、わかりませんよ。それに私多分この教室の生徒の数に入ってないですし。」


 スサーナはミアをなだめる。たしかヨランダは結構早いうちにスサーナとは面識のない下級貴族のの座を勝ち取っていた娘だったはずだ。

 上昇志向があってしっかりしているタイプなのだろうから、きっと勉強も頑張ったのだろう。


「商家側の方とまた一人懇意になるいい機会ですねえ。楽しんできてくださいね。」


 スサーナは二人にそう声を掛け、王都に行ったらお土産話をお願いしますね、とお願いしておくことにした。



 その夜。

 壁際に控えていたスサーナは手紙を読んでいたエレオノーラにふと声を掛けられる。


「貴女。スサーナ。夏の休暇の予定はなにかあるのですか」

「恐れ入ります。半月程度は実家の方に戻ろうかと思っております。」

「そうですか。時期は決まっているのですか」

「いえ……離れた場所ですから一の実りの月が始まる前には着いておきたいとは思っていますけれど。」

「そう。」


 エレオノーラが手元の手紙を丸め、しばらく何か思案する様子なのにスサーナは内心首をかしげる。

 ――エレオノーラお嬢様、どうされたんでしょう。夏は確かご実家に戻るんでしたっけ……?


「早いうちの予定が何も無いのならばわたくしと来なさい。いいですね。」

「……は? 恐れ入ります、ええと」

「アイマル! 今説明させます。聞くように。」


 エレオノーラの言葉に応え、手紙を銀盆の上に乗せて立っていたアイマルが口を開いた。


 夏の休暇にエレオノーラは王都に戻るが、その際に先の集まりの責任者として行ったことについて家族や派閥の貴族に話す機会がある、という。

 起こるのはほぼ確実に称賛なのだが、その際に段取りや発案の経緯などを話す必要性が出てくるかもしれぬ、ということで、つまるところ影のアドバイザーと言うか、アンチョコというか、とりあえずそれなりに臨機応変に相談ができる場所に実際の発案者を置いておきたい、という、掻い摘むとそういうことらしい。


「先に言ったとおり、貴女を功労者として紹介する、という事は出来ません。しかし、もちろん、何の対価もなしなどという愚かなことも言うつもりはありません。安心なさい。」


 胸を張ったエレオノーラお嬢様に提示されたのは、小間使いとして同行するわけではない、という、彼女が平民に提案する内容と考えればまず圧倒的に破格の内容である。

 決まった一日か二日草稿を練り、エレオノーラの説明の予行演習に付き合うことさえすれば――後もしかしたら当日、控室あたりに控えて臨機応変につじつま合わせに協力すれば――残りは自由時間……小間使い業務すら無い、完全な自由時間であり、旅行費用はそちら持ち、王都での滞在先も手配する、といたれりつくせりだ。


「殿下たちにお聞きしましたが、今年は王家の御慈悲で学生のうち特に優秀なものは王立音楽堂での祝賀演奏会の鑑賞を許されるそうですね。あのミアとかいう平民の娘が貴女が行かず残念だとか言っていたともテオ達が話していました。ええ、選ばれなかったとしても恥じ入ることはありません。才とは各人に相応のものがあるのですから。」


 そう言ったエレオノーラが、誉れとしての招待とは別の場所になりますが貴女さえ望むなら席を用意させますと言ったのでスサーナは考えた。

 ――ううん、私もミアさんほど音楽に情熱があるわけではないので申し訳なくはあるんですけど。

 でも、とスサーナは思う。

 国で一番権威ある演奏会だ。これに行くので帰省が遅くなります、というのはこれ以上無い理由だし、むしろ誇るようなことだ。これは願ってもない口実なのではないだろうか。


 というわけで、スサーナはその提案を飲むことにして慎ましく口を開いた。


「エレオノーラお嬢様さえお許しくださるなら、是非ご一緒させていただきたく存じます。」


 ――まあ、ええ。ミアさんも喜ぶでしょうし。そんな演奏会、行く機会は一生に一度ぐらいでしょうから、お家の人たちやフローリカちゃんにはなにかお土産を用意できたらいいな。


 帰省が遅くなるという報告の手紙を受け取ったフローリカが全力のふくれっ面になるのを想像しながらスサーナは考える。王都に行ったらなにか素敵なお土産を見繕ってフローリカちゃんのご機嫌の改善を目さなければいけない。




 一方、その頃。


 第四王子と第五王子はあまり気分がいいとはいえない表情で鼻先を突き合わせていた。


「ねー、これさぁ、どう思うレッくん。」

「正直……予想外でしたね。中の兄上のすることとは思えない。」

「ね。急に慈善に目覚めるとか明らかにおかしい。あいつらしくない。」


 彼らが話題にしているのは祝賀演奏会への成績優秀者の招待の話だ。

 学院の学生たちを演奏会に招くと指示を出したのは彼らの二番目の兄、第二王子であるという。

 国の礎である学問の徒、そのうちの特に優秀で、更に言うならば普通ならそのような催しに触れる機会のない、位の低い者たちを招待する。それ自体は型破りだがおかしなことではない。むしろ位の上下を問わず国の将来を背負う者たちを重んじる姿勢を見せた、と称賛されるようなことであるし、貴族のうちにはおのが目で見ることで逸材を見出す機会としての行為だと考えるものもいることだろう。

 だが、第四王子と第五王子として第二王子をよく見知る二人としては、彼の人となりからすれば違和感のある行為だと感じられる。


 第二王子はあまり学徒を重視する人間ではない。もちろん文官を使わぬ訳ではないが、思いやるとか慮るとかをするタイプではない。少なくとも下の二人は常々そう感じていた相手だ。


「でさ。それと関係して……って言っても、ボクの予測だけどさ。レッくん。」


 第四王子フェリクスが目の前で指を組み合わせる。


「あいつ、多分また悪い癖が出てるんだと思う。……クァットゥオルが調べてきたんだけどさあ、面白おかしい噂が出てるって。」

「噂?」


 聞き返したレオカディオにフェリクスは頷いた。


「ん。レッくんが平民の娘にご執心だって噂ね。」

「なっ……」


 絶句したレオカディオが一瞬後に息を詰め、それから大きく吸う。


「まさか。どこからそんな……。」

「まあ、どこにでも噂雀っているもんね。あー、でも、根も葉もないっていうか、花壇違いの話っぽいけど。なんたって「第五王子とクヴィータゥルフロンの王子とウーリ公の子息が平民の娘に骨抜きにされてる」って言うんだから」


 はっと息を吐いたレオカディオがくたくたと脱力した。


「なるほど……あの時の、レーナの。」

「そそ。うん、レッくんあの時血相変わってたししょうがないかなーって感じはあるよね。……には誰も注意を払ってないみたいだし、レーナに逆に感謝しなきゃいけないけど。」

「じゃあ、つまり中の兄上はその噂を聞いたと。……不本意ですけど、面白がりそうだと分かります。それで演奏会を口実に王都に呼ぼうと……。やりそうなことです。」


 レオカディオの口調にウンザリした色が混ざる。

 第二王子は…というより、上の王子たちは下の弟たちの玩具やなにかを面白がってちょっかいを出す悪癖がある。多分その噂を聞き、弟が執心している平民とやらに興味が湧いたのだろう。


「そだね。まあなんていうか……運命の恋に出会わないとも限らないし、それを決めるのは本人だけどさぁ。」

「兄上、薄情なことを言わないでください。中の兄上はそんな殊勝な質じゃないです。ミアさんも僕らの友人ですよ。」


 17になる第二王子は放埒な性質で、いわゆる色好みとして知られていた。

 面白がって身近な人間の親しい女性に手を出すこともあり、ちょっとした騒ぎになったのを下の二人が見たのも一度や二度ではない。

 は王家の人間としてはけして問題視されることではないのだが、実際に身近な相手に面倒を掛けられてはたまらない。


「分かってるって。大丈夫だよ。でもどうしようレッくん、下手に行くなとは言えないしね。学院の行事って形になっちゃってるし、これってタダの予想だし。」

「王都行きを僕らが止めるのも勘ぐりを招くでしょうしね……。僕らが気にかけるにしても限界はある……。ラウルに言っておいても相手が中の兄上となると出来ることは限られてしまいますけど……。テオにもそっと伝えておきましょう。彼も十分防波堤にはなれるはずですから。」

「オッケー。一応アルにも恥を忍んでボクが話しとく。ボクが言うんならそこまでアレに聞こえないだろうし。……でも薄情なようだけど、スサーナが来れないみたいで良かったよ」

「……ええ。それは、ええ、本当に。噂も、彼女の名誉を傷つけるものでなくてよかった。……いえ、ミアさんには本当にとても申し訳ないとは思いますけど……。」

「まーうん、逆に考えてみればスサーナの方は完全にノーマークってことだし。彼女のほうがまだそーいうアレについては耐性がありそうだから逆に良かったーってことで。いっそスケープゴートとして頑張ってもらうー、っていう手も……」

「兄上。それはちょっと流石にどうかと思います。」



 一通り話し終わって王子二人は頷き合う。

 王都への滞在はせいぜい数日。接触する機会もさほど多くはない。

 中の兄のを阻止しながらなんとかつつがなく帰路につくのはそこまで難しくはないだろう、ということが救いだ。


 しかし次の日。エレオノーラが帰省にスサーナを伴うつもりだ、と聞いて王子達二人は頭を抱えることになった。


「まあ……ノーマークだし……。レーナの小間使いだし。……よかったねレッくん、スサーナがレーナんとこの子で……」

「ええ……レーナの小間使いをしているなら顔を合わせる機会もほとんど無いはず、ですよね。目をつけられているだろうミアさんとは違ってずっと庇いやすいのが不幸中の幸いですね……。」


 第二王子はまだ幼いみぎりに追い回され、練習用の剣でしたたかにひっぱたかれてからエレオノーラを苦手にしている。


 なんとか何事もなく済めばいいが。王子たちは苦々しく目を見合わせた。

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