◆いまさら登場人物紹介と用語 13歳一章◆

 色々増えたのでここらへんでおさらい。

 みんなそろそろ名前と人物像が一致しないことと思う。 


 ■登場人物


 ◆スサーナ

 主人公。川の流れのように流されていく13歳。

 お守りのおかげで肉体的加害への無頓着レベルが上昇しているが、多分くれた人に知られたら眉をひそめられる。


 本土の食べ物にまだ馴染めない。

 去年楽しく案内した少年が王子様だとわかったのでぴゃーーっとなっている。


 寄宿舎でやっていこうと思っていたのになんだか同じ寄宿舎の子がトラブルに巻き込まれているのに首を突っ込んでいたらなりゆきで高位貴族に雇われてしまった。

 本格的に明日はどっちだ。




 ◆レティシア&マリアネラ

 言わずとしれたお嬢様達。

 学院では最大勢力の七クラスぐらいある下級貴族の教室に通っている。

 大人しく勉強したり横のつながりを増やしたりしつつ過ごすつもりで居たらお気に入りの侍女が大変なことになっているので貴族的陰謀センスを発揮せざるを得ない。

 王子様とのロマンスなんて身内の事情でさえなければ全力で食いついて無責任にきゃあきゃあ言うのにな、ととても残念である。




 ◆クロエ

 言語学の研究者。

 本編に顔は出してきていないが学院にはしっかりいる。

 鳴り物入りで招聘されてきた外部からの教授なので偉い。

 図書館に行くとエンカウントして資料整理を手伝わされるぞ。


 そこらへんにいる助手よりもスサーナのほうが何故か打てば響くように便利なので最近あまり図書館に来ないので不満。正直上から止められなかったら飛び級扱いで雇用したい。




 ◆レミヒオ(ヨティス)

 後始末中の暗殺士。

 はやく今の仕事を終わらせて学園都市に行きたい。

 ところで最近なんとなくセルカ伯がこちらの正体に感づいている気がするし正式雇用されそうな気配が漂いだしており落ち着かない。




 ◆ミロン

 ヨティスの相棒。

 依頼があればどこにでも雇用されるのが暗殺士です。更に動きやすければ素敵よね。

 げらげら。




 ◆ネル(黒犬)

 本名はネレーオ。

 ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール種。黒くてでかくてよく懐くタイプの犬。嘘。

 何らかの任務としてスサーナの保護を任ぜられているが大体上からの命令を大人しく聞いているようで動機が完全に個人的事情の人。


 妹(二人目)がなんか目を離しているうちにフラフラどこかに行くタイプの生き物であると薄々悟り始めた。

 幼い頃妹に麦焦がしを作るのにつきあわされるなどした思い出があり、製菓は嫌いではない。しかしメレンゲ作成は連続でやるものではないと思っている。





 ◇寄宿舎の人々


 ◆ミア

 親しみやすく可愛らしい容姿に面倒見の良さを備え、天真爛漫で正義感も強くほがらかな頑張りやさんというヒロイン気質かと思いきや楽器に触れさせると優先順位がかっ飛ぶ音楽馬鹿の一種。

 学院には学士まで取って音楽の先生になりお母さんに楽させるため入学してきた。

 ひょんなことから高位貴族の若君たちと知り合い親交を深める。


 あんまり高位貴族相手にも物怖じしないが、下層寄りの出身なので実感がないためである。いまいち下級とか中級とかの貴族の分類がふわふわしている。だってみんなお金持ちそうだもの。


 折角出来たお友達が高位貴族の召使いになるらしく、寄宿舎の隣の部屋から移動するらしく祝福しつつもちょっと寂しい。放課後は今後も会えそうなので良かったなあと思っている。


 よく食べよく寝る健康優良児。スサーナにはすっかり餌付けされている。

 恋愛に免疫のないうえ鈍感な方だがスサーナと違ってちゃんとドキドキする機構は備えているぞ。




 ◆ジョアン

 島出身。もうひとりの講出身の進学者。

 父親は港の補修職人で、比較的下層階級の出身だが幼い頃から勉学の才能を示し、幼年講で一番の成績を取ったことで初等講へ進むことが許された。

 商人の子どもたちに混ざって脇目も振らず勉強し、講の教師に推薦を許してもらって本土の学院に進む。法学を修め、成功者になることを決意している。


 ぴりぴりジョアン。

 もうひとり進学者がいて、これが異才の優秀さだとかいう噂を聞いていたのものの実態はふわっふわだった。

 ふわっふわのくせに確かに優秀だし、恵まれた育ちの甘ちゃんなお人好しかと思えば確かにお人好しだが妙に掴みどころはないしで気に……気に……気になってなんかいるもんかばーかばーか!


 当該人物が上位貴族の小間使いになるとかでなんとなく気に入らないが、とりあえず先を越されたせいだろうなと思っている。実に嫌そうなので水を向けるとぴゃーっと世界の終わりみたいな顔をするのでなんとなく溜飲が下がる思いである。

 それはそれとして水と胃腸薬は生命線である。ごめんなさいそれはもっていかないで。



 ◆寄宿舎の愉快な面々

 上級生になるほど豪放磊落で奇矯な生物が多い。総じて優秀なへんなひとたち。比較的まだ新入生は常識寄り。

 スサーナはたまーに麻雀を布教したらこの人たちめちゃくちゃ似合うし絶対ハマるに違いないという悪い衝動性知的好奇心が湧くことがある。






 ◇貴族の子弟の皆さん


 ◆テオ

 本名はテオフィロ。ウーリ公と呼ばれる大領地の貴族の息子で、ひょんなことからミアと親しくなった。

 実家で楽器産業を推していこうとしている為に音楽特待生のミアに意見を聞いたことが一連のごちゃごちゃした状況の発端である。


 レオカディオ王子の腹心候補であり、幼い頃から近く育った幼馴染。

 学院の入学年をその都合で一年遅らせており、彼だけ年齢が一つ上である。


 王子が興味を持っている「ミアのお友達」をそれなりに興味を持って観察している。

 見た目はキラッキラの甘いマスクの王子様系の美少年で、さらに実家の家柄も非常にいいので女子人気は非常に高くなんだかファンクラブ的なものが存在している。

 肉食系女子に狙われる頻度が比較的少ないのは幼馴染のエレオノーラが婚約者であるという噂が流れているため。事実無根だがありがたい。

 そんな理由から普段話せる女子が少ないので庶民女子コンビにはそこそこ癒やされている。




 ◆アル

 本名はアルトナル。

 クヴィータゥルフロンと呼ばれる、北にある国家の王子。

 王子とはいえ王位継承権の順位は高くはない。

 貿易の関係があり、先から面識のあったテオフィロと一緒に行動することが多い。

 ヴァリウサの第四第五王子とは境遇の近さもあってそこそこ気安い関係である。


 線の細い鋭い感じの美形であり、これまた女子ウケは凄いことになっている。

 近寄りづらい感じと、テオと大体行動している点、ヴァリウサ語が少しまだ流暢ではないあたりでなんとかまだ肉食系女子の猛攻は受けていない。

 実のところ意思疎通には問題がないので、それがハッキリしたら大変なことになるかもしれない。




 ◆フェリスちゃん

 本名はフェリクス。女子の格好をしているが実のところ王子である。

 神々のいたずらだと考えられている体と精神の性別が違う人間だという触れ込みだが、実のところそうでもないらしい。


 結構策謀とか策略とかに親和性の高い方面の人格をしているのだが、権力闘争何それ美味しいの、ボクってば可愛い王女フェリスちゃんだから☆と言い放って好き勝手生活するのを楽しんでいる。


 本来は男子寮には立ち入れないが、容赦なく壁登りで弟の部屋に侵入するのが日課。

 第五王子のレオカディオとの関係は良好である。


 弟のごほうびで入学してきたらしき少女とそれとは知らずになんとなく仲良くなった結果、急流に流されるアヒルの雛を見る思いで流されていくのを眺める日々。





 ◆レオカディオ王子

 通称レオくん。去年の夏に島でスサーナたちと知り合った。

 美しい思い出としてハンカチを大事にしているだけのはずが、学院に当該の相手がいると気づいてしまったので内心大変なことになっていた。

 王子と判ると嫌われるのではないかなどと声を掛けるまで一月悩み、自分よりも幼なじみたちのほうが接触が多いのでしょんぼりする、思春期の王子様。


 恋愛というより崇拝寄りに行ってしまっているので兄が下世話なことを言ってきたりするのがアレという難儀なお年頃。とりあえず性的事象よりも自然におしゃべりできるようになりたい。友だちになるところからのスタートです。


 なにもかも初夏の海が悪い。


 頑張って当該女子と適切な友誼関係にいようとするも、なんか幼馴染の暴走女子がいきなり雇用したのでいろいろ気をもんでいる。


 ところで当代の王族男子は皆それぞれ顔がいいので、彼は彼でファンクラブなどがある。

 朝など挨拶してくる女子が長蛇の列だがにっこり笑顔でごきげんようとやり過ごせる、本来はちゃんと社交上適切に女子をあしらえる、はずの、王族の責務とか自分の立場とかよく分かっている聡明で優等生の第五王子。




 ◆エレオノーラ

 ガラント公と呼ばれる大領地の高位貴族の令嬢。

 当たりはキツく、平民が嫌いで、取り巻きなども居るという理想的悪役令嬢ポジションだが実のところ思い込んだら正義の道をの過剰な誇りと使命感と突っ走り度合いを誇る姫騎士タイプの令嬢。委員長気質ともいう。もしも現代人ならクラスの男子がちゃんと歌っていないと泣いて怒るタイプの人。


 貴族の価値観どっぷりでやや視野狭窄気味だが彼女なりの倫理観と正義感に従って行動しているだけで悪意はない。


 王子二人とテオフィロの幼馴染。長じたのちは王位につかなかった王子の誰かと結婚することが目されている。

 年の近い二人の王子たちには暴走生物と扱われているのであまり色めいた雰囲気はない。


 責任感から平民の少女を雇用した。雇用条件は貴族的に一般的なもので、それなりに気は使っているものの学生だということがすっぽり抜けていたりなどしており、幼馴染たちをハラハラさせている。一応、言われた後に反省はしていないでもない。





 ◇おまけ


 ◆オマケの魔術師さん達

 お仕事をしている。オチ担当の人は多分始末書代わりに師匠から無茶振りを受けている。



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