アイラの弱点 ※ネイピア達の場面に戻ります

「弱点って、あいつ《アイラ》に弱点なんてあるの?」


「そう。アイラは天才だからね。

アイラ自身の行動パターンの中に私達への勝利がかまでは必ず嗅ぎつけてくるわ!

だけどね、勝算があるかどうかがバレることと

実際に勝てるかどうかは別問題なのよ!」


「は?

それ、どういうことよ?」


「アーベル–ルフィニの定理を使うのよ」


「ガ……ガ……」

「はじめに言っておくけど、

夜は明けないしビジネスも企業も関係ありません。

だから、はい論破!」

「ちょ、アタシまだ何も言ってねーし!!」


「ラジアナ?

あなたの考えていることくらいだいたい想像つくわよ!

どうせ『ガ●アの夜明け』って言おうとしたんでしょ?」


「違ぇ〜し!」


「まあ、それはもういいわ。

話を戻すわね。

ガロアの定理を利用して、

永遠に勝敗が決まらない高次の方程式フィールドにアイラを誘い込むのよ!」


「だから違ーう!

勝手に話を進めるなー!

ネイピア?

あんたから頼まれてたアタシの360度センサーのオーラがからの不審者を捉えたのよ!」


「そう……。

ラジアナ?

あなたもたまには役に立つのね」


「一言よけいじゃい!!」


「さあ、次はどんな相手なのかしらね」



アーベル–ルフィニの定理


五次以上の代数方程式には解の公式が存在しない、と主張する定理である。より正確には、5以上の任意の整数 n に対して、一般の n 次方程式を代数的に解く方法は存在しない、という定理である。

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