嚥下

実の父親に性的な悪戯をされ続け、しかしそれを誰にも相談できずにいた明花さやかは九歳の誕生日を迎えていた。にも拘わらず、彼女の父親は今日も娘を弄び、それを楽しんでさえいた。


明花さやかは父親の指を体内に受け入れるようになっており、しかも既に二本差し込まれても痛みを感じるどころか体が浮かび上がるような感覚さえ得られるようになっていたのだった。


もうこうなると時間の問題だったかも知れない。最後まで行くまでは。明花さやかの方もいつその時が来るのかと覚悟さえしていたようだ。


痛みを与えないようにと丁寧にそこまで時間を掛けたのは凄いのかも知れないが、そもそもまともな大人ならそんなことはしない。こういうことをしている時点で異常なのだ。どんな詭弁を弄しようとも、この父親の行為は正当化されることはない。


「ん…ん…、ふ…ふぅ…。んぅっ!」


ビクビクッと幼い体が跳ね、決して激しくはないが明らかにある種の絶頂を得られるようにさえなっていた。しかし明花さやか自身は、その感覚を味わうと勝手に涙がこぼれるようになってきていた。自分が何をされているのか、その意味が分かっているのに拒むことができず、さらにはこうやってその感覚さえ受け入れてしまっていることが悲しかったのだろう。


「気持ち良かったか? じゃあ、今度はお父さんのも、な……」


そう言って父親は、いきり立ったモノを幼い娘の眼前に突き出し、有無を言わさずそれを口に含ませた。もう既に数えきれないくらい行ってきたことだったが、やはり決して嬉しくはなかった。必ずしも標準より大きいとは言い難かった父親のそれでも明花さやかにとっては頬張るのは大変で、顎はだるくなるし息苦しくもあり、またも涙が勝手に溢れてくる。


それでも明花さやかは懸命に舌を絡ませてねぶり、少しでも早くこの辛い行為を終わらせようと努力した。それが父親を喜ばせ、見る間に昂ってくるのが分かった。


「の、飲んで…! 明花さやか…っ!」


父親が頭を掴んで腰を押し付けてくる。熱を持った肉の塊が喉の奥にまで突き入れられて反射的に嘔吐しそうになるが辛うじてそれは堪えた。そこにどろりとした強い粘性のある生臭いものが流れ込んできたのを感じ、彼女は嘔吐を抑えるべく必死で嚥下した。


「お、おお…飲んでくれたんだな。偉いぞ…!」


初めて飲み下すことができた娘を見て、父親は優しい笑顔を浮かべて娘を褒めた。


それが、父親から娘への誕生日プレゼントだとでも言わんばかりに……


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