生まれた頃の思い出・真智視点

あたしが次に体験したのま真っ暗な光景。

だけど孤独や不安は感じなかった。


『ゴトン、ゴトン』

それは低くて眠りを誘う心地よい音。


(辺りを見渡しても真っ暗だけど、

あたしは今電車に揺られているのかな?)


音はあたしの頭の上のほうから聴こえる気がする。

そして、その音と同時に振動も伝わってくる。


『ドクン、ドクン』


(違うわ、ここは電車の中じゃない!!

ここは、お母さんのお腹の中?)


???

「ねんねん ころりよ

おころりよ」


(この声は、声が篭ってはっきりは聴こえないけど確かにお母さんの声!)


「ぼうやは 良い子だ

ねんねしな〜」


(あれ、景色が明るくなった!

お母さんの部屋に、赤ん坊だった頃のあたしと若い頃のママがいる)


「ぼうやの おもりは

どこへ行った~」


(揺りかごで時間を気にせずに寝るの気持ちいいなぁ。

あたし、このままずっとこうしていたいなぁ)


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【登場人物】

•真智

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