第238話 開放民になるしかない!
久しぶりのおさらい
この隔夜夢での底辺亡者の『なれの果て』は2種類に大別される。
男は発狂寸前だ。
半年前ぐらいは消失しかけてたけど、一周まわって
く・・・ぐわああああ
男は苦しんで床をのた打ち回る。
ダメだ・・・例え匿名でも・・・開放民など・・・隔夜夢住人として恥さらし過ぎる・・・
はぁはぁ
なんとか自我を保ちながら
心配そうに見守るシヴァに懐から出した獲物を渡す。
「ご主人様・・・これは?」
「短刀だ」
「もし、俺が開放民化したら、その短刀でバッサリ殺ってしまって欲しい」
「・・・ご主人様」
シヴァは涙ながらに受け取った短刀を外に放り投げる。
「できません!私はご主人がどんな姿になろうとも、最期までご一緒したい」
たとえご主人様が・・・姑息に立ち回って、周りの底辺亡者様たちに星投げまくって、お返しをワクワクしながら心待ちにして・・・全然返ってこなくて・・・逆上して今度はその星を消して回って・・・スレで毒者扱いされて・・・それをエゴサして・・・大きなショックを受けて泣きわめく
そんな哀れ過ぎるご主人様と最後まで一緒です!
とても嬉しそうに興奮気味のシヴァさん
なぜ嬉しそう?
(えっと、そこまで、堕ちる気もないんだケド)
なんか話している内に気分が晴れてきた・・・
遅いけど朝ご飯食べようかな・・・
微かに「ちっ」という冷たい舌打ちが聞こえてきたが、振り向いたシヴァはニコリと笑っていた。
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