十一月十一日、十二日

 十一日。

 観劇。昨日とあわせて九本を楽しむ。

 「(無対象行動について)たとえ見えなくても、あるように扱えば“ある”。これが演劇の面白いところです。……」これは講評での講師の言葉。本当にその通りだと思う。また演劇だけでなく、創造の世界すべてに、熱量を持つ非実在が存在することを感じる。


 十二日。

 考えごとをしながら散歩。

 れて、風にじゃれつくエノコログサ。いつまでも休耕田を黄色にしているのは、セイタカアワダチソウ。白い山茶花がさみしい人家のにわかざり。きょう、水路の音はずいぶん、しんとしている。

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